![]() | Spy in Chancery (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett) 価格:¥ 1,209(税込) 発売日:1991-07-04 |
サザンプトンの船乗りで,エドワード王の騎士であるジョン・イーウエルは,フランス・ガスコーニュから,情報を持って帰って来た所です。嵐ではありましたが,どうにかうまく持ちこたえています。
イーウエルは,フランス軍に包囲されている,当時イングランド領だったガスコーニュを,フランスから守る為の情報を携えていました。
しかし,彼の恐れていた事が。。フランス船が追いついてきます。フランス船は完全武装,船尾に射手が並びます。当時の習慣?海上の戦いでは,ほとんど捕虜は取りません。
フランス船はカタパルトで火の玉攻撃。イングランド船はなすすべもありません。イーウエルは,書類を守るようにして息絶え,彼の執事アップルビーは,ゆっくり死の苦しみに浸りながら,何故,フランス船は我々の動向を知っていたのだろうと,思っていました。
こちらはパリの酒場,イングランド大蔵省?財務省の事務官でエドワード1世のスパイ(最近,政府機関の事務官は皆スパイなんだな(笑)),ニコラス・ポエールがみすぼらしい身なりに変装して,汚い酒場でお食事。彼はフランス王フィリップ4世が,弟達,シャルルとルイまで動員して,イングランドに不穏な行動を企んでいるという情報を入手した所です。ガスコーニュ育ちの彼は,フランス語は完璧です。
ポエールは,その日,どうも誰かにつけられているようで不安でした。酒場に入り,追手がついて来ると思いきや,膝下を切断され腕に板を付けられた乞食のみ。しかし帰り道も,誰かが馬に乗って追いかけて来るような気がしてなりません。
交差点に来た時,また先程の乞食。無視して通り過ぎようとしたポエールを,乞食がいきなり襲います。乞食は,手枷をはずして立ち上がりました。
すると,馬に乗った男が現れます。彼は「乞食」に,ポエールを袋詰めにしてセーヌ川に捨てるよう命じます。「せめてのどをかき切るお情けを。」と乞食が言うと「それはお前が何かをやり損じた時にな。こいつはスパイだ,そんな情けはいらん。言われた通りにしろ。」
やっぱし,アセルスタンシリーズと違い,スパイ小説ですね。