三丁目の飛行機屋

飛行機マニアのオヤジが
撮影遠征記やマル秘コレクションの公開などをしていきます。

統合任務部隊 の一躍か

2019年10月20日 | 信州まつもと空港
前回の「大災害 発生中とは知らずに空港へ」のつづきです

今回の台風19号による災害は、各地での同時多発災害の様相

全国の自衛隊や被災地 外の自治体からは
早くから災害対応の応援に駆けつけてくれた

詳細は後日、公表されるだろうが
13日の午後には自衛隊による統合任務部隊が組織されたとの報道も
(陸上自衛隊を中心に、海空の自衛隊も組み込まれる緊急組織)


そんな午後、仲間からこの機体が「小牧を飛び立って向かっている」
と聞いた時には、俄かには信じられなかった




まつもと空港 へは初以来となる航空自衛隊の C130 輸送機

 信じられなかった理由は~
 C-130 = 大型機 と信じていたので、誘導路をもたない「まつもと空港」の
 滑走路エンドに設けてあるターニングパッドで機体の向きを変えられるのだろうか?
 ~ということ

 
プロペラピッチを変えて後退(バック)もできるハークだが

気がつくと、無事に機体の向きを変えタキシ・バックするところだった


エプロンに頭からスポットインするハーク
大きいと思っていた C-130 は、こうやってみると普通の大きさだった

 まつもと空港に就航している FDA の ERJ-175機と比べても
 全長はあまり変わらず、翼長が少し長いだけ
 ホイールベースも短めなら、ターニングパッドでは余裕の転回だ
 
 エンジンはターボプロップだからジェット燃料で対応できる
 非常時には頼りになる機材の飛来だ



運ばれてきたのは、約20名の隊員と物資

 後日 知ったのだが、彼らは小牧基地の航空救難団整備群(RMG)の隊員達
 昼夜の別なく救難機の運行体制維持や整備に対応できる部隊

 空自 救難団のレスキューヘリは、暗視装置を装備し夜間の救難活動も可能だ

わずか20分弱のステイで、離陸に向かうハーク




皆さんの目線が左を向いてますが、松本空港は滑走路が1本だけ
誘導路がないので、滑走路内で定期便として降りたばかりのFDA機との ご対面状態中

FDA機がエプロンに入り、滑走路が空いた後に空自機は離陸



積載物もなく燃料も少なめだろうから、軽々とテイクオフ

この日の夕方までには、空自 救難団のUH-60J ヘリも到着し即応体制に
空港北側の小型機用エプロンは深夜もライトアップされ
RMG の隊員達はターミナル内で寝泊りし、緊急対応に備えたようだ


 それから3日後の16日の午前に、人命救助の任務を解かれ
 救難隊の機体とRMG 隊員はすべて撤収したという

 陸上自衛隊 松本駐屯地周辺でも、災害派遣から帰隊する
 舟艇を積載したトラックが見られたそうだ


その翌日、空港へ立ち寄れる機会ができたので

まつもと空港 周辺は、この時期特有の霧が盆地に溜まる状況で
早朝は飛行不能だったようだ

霧が晴れだすのを待っていたように、当初から応援に駆けつけてくれていた
香川県警機 と 大阪府警機 が任務を解かれ



見送りを受けながら帰隊するところ

こちらもファインダーを覗きながら
「遠くから ご苦労様、ありがとう!」とつぶやいてしまう 
 今度は、観光で信州に来てください



南下する筈の機体は、上空で霧の晴れ間を探しているようだ



同じく霧が晴れるのを待っていたように
京都府からの応援機 「みやこ」 JA6004 が北へ向かう


三重県警機 「すずか」 JA10ME もエプロンで待機につく

これで応援県警機は2機体制になったが、翌日からは悪天候予報
災害応援体制は引き続きとられるようで頼りになる


所用に向かう為に機材をかたつけていると

新潟空港ベースの国土交通省 北陸地方整備局の
 「ほくりく」 JA6819 が着陸

エプロンには四国地方整備局機の「愛らんど」も駐機中で
こちらも災害情報収集に隙間なく対応のよう


 追記 三重と京都の機体は20日に帰隊
    交代で兵庫県警の「ひよどり」 JA110H が同日に着任しています

 

 


裏方さんの動向が報道されることはないが
今回の事案でも、多くの機材や隊員達が全国から駆けつけ
即応体制を維持し続けてくれたことを忘れてはなるまい

 「必ず助けに来る!(行く!)」は心の奥の支え

これからが被災地では復興の本番
多くの自衛隊 他の官公庁職員、ボランティアが現地で今も活動中

 被災地の一日でも早い復興を心よりお祈りいたします
コメント (8)
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