野良暮らし ねこ暮らし

田舎暮らしを夢見て、こつこつとお金を貯めています。

「村」の放射線量は?その2

2011-06-22 20:09:00 | 野良
昨日の続きです。
夕食の準備までの間に再び放射線量の測定です。

小屋の前にある梅の木の根元付近では0.80μSv/h。
「村」の地面付近としては予想どおりの値です。


次は進入路最奥部の排水路の中です。
ここは普段は水はありませんが、雨ふりが続くと上流の湿地から水が流れ込みます。
結果は予想よりも低めです。
ここは梅雨になり湿地の水量が増えるこれからを注視していくことにします。


続いてこちらは採草された草地の一角で「村」のほぼ中央付近です。
0.75μSv/hこんなもんだろうという値です。
「村」は敷地のおおよそ3/4が緩やかに南へ傾斜しています。
これからの雨期に多量の雨がセシウムを流し出してくれることを期待します。


そしてこちらは放射線量が高いであろうことが予想される進入路脇の側溝の中です。
結果は意外や意外、それほど高くはありません。
バラ園のほうが高い値になっています。
う~ん、これまでに降った雨で洗い流されているということか?


ならばその進入路では、0.85μSv/hで、それほど高くないな~。

そのほか草地の中で明らかに水が溜るであろう所では1.0μSv/hを超えている所もありました。

夕飯の支度の為、この日の測定は終わりです。
翌日の天気予報は晴れ、いよいよ放射線量が高いであろう敷地奥の(谷地)湿地を測ることにします。
そこには↓ちょうど花盛りの大きなノバラが刈り残されています。


さらに奥には今まで気付かなかったアヤメがひっそりと咲いていました。
これまでは↑のノバラを残し、5月中旬に草刈りを行っていた為、刈り払われてしまっていたのでしょう。


雨がよく似合います。

雨がまた落ちて来たので、この日の作業は終わりです。

今後数十年は、この雨がこの地方にとって本当の意味での恵みの雨となってくれることでしょう。
眠りについたころ、福島県沖を震源とするちょっと大きめの地震がありました。
お~こわ~。


ニュイ・ド・ヤング

2011-06-21 22:11:16 | バラ
モスローズのニュイ・ド・ヤングです。
世に出た最初の青色系のバラじゃ~なかったでしたっけ?
あまり大株には成らないということですが、枝は2mくらいは延びます。
ただ枝はしなやかなので行燈仕立てにして、1mを少し超えるくらいにしてあります。

デジマメでは分かりにくいのですが、もう少し紫がかった色です。
花付きも大変良く、雨でもボールになることが少なく大変気に入っています。
何よりも花が美しい!


ご覧のとおりたくさん蕾を付けています。


ダマスク系の甘酸っぱい香りがします。


ステムは細いのですが、花が小さく軽いので上を向いて咲いてくれます。


八重咲きのような花は沢山の花粉を付け、多くのハナバチがやってきます。


株全体が花だらけになります。

仕立てることをせず、広い空間で自由に好き放題咲かせたいバラです。
このニュイ・ド・ヤングも「「村」お花畑計画」の候補のバラです。



「村」の放射線量は?その1

2011-06-21 19:00:00 | 野良
前回(ゴールデンウィーク)の時よりも、集落に人気が多くなています。
線量があまり高くないということで戻ってきているのか?
または避難先からの一時帰宅なのかは分かりません。

通り道、表で作業をしている親子としばし会話をして、「村」へ入れば 「おやっ!」
草地はきれいに採草され、小屋の周りだけが刈り残されていました。
たぶんセシウムの含まれている牧草でも、食べさせてあげなければという酪農家の苦悶が伝わってきます。
もちろん生乳は搾乳されても廃棄されてしまうのです。

草を刈ってくれるのは良いのですが、問題がないわけでは無いのです。
以前も取り上げましたが、移植した花木までもが刈られてしまうからです。
案の定、連休中に移植しておいた林檎と洋ナシは、跡形もなく刈り払われていました。
今年は採草はされないだろうと思っていた自分の判断ミスでした。

さて、まずは小屋の周りの草刈ですが、これに先立って数か所の放射線の測定を済ませておきます。
まずは線量の高いと思われるコンクリート製の井戸のふたです。


次に切株で作ったイスを計測すれば、予想通り高いな~。

切株が高いのは粒子または溶けたセシウムがしみこんでしまうためです。
コンクリートの上がそれほど高くなかったのは洗い流された為?でしょうか。
いずれにしても、1.5mでの空間線量は0.6~0.8μSv/hなのでちょっと高めです。

10AM過ぎからいよいよ草刈です。
2時間弱の格闘の末どうにか綺麗になりました。
刈り払った草は敷地内の排水路となる所に集め、セシウムがやがて水に流れるようにしておきます。



草を刈れば美しいヨーロッパ風庭園が現れます。         

手前からイスパハン、ロサ・ガリカ・オフュキナリス、ホワイト・プロバンス、ロサ・ダマスケナ、サラ・バンフリート

草刈後にもう1つの切株イスの放射線を計って見ると、1.36μSv/h う~ん高いなぁ~。


昼飯と昼寝の後に小屋の後側の草刈です。
雨が落ちて来たので様子を見ながらの庭園の手入れ作業。
とりあえず庭園の主役バラ園の線量測定です。

ハイブリッド・ルゴサのサラ・バンフリートは0.80μSv/h
いい香りが辺り一面に漂っています。

とても美しい花ですね!

サラ・バンフリートの株元は0.85μSv/hでちょっと高め。


ようやく咲きはじめたダマスクのイスパハンも0.80μSv/h、1mを少し超える程度の高さです。


ハイブリッド・ルゴサのローテス・メイヤーは0.99μSv/h、この数値はあまりあてになりません。
上昇へのステップのような数値で、高くなる時にはよく表れる数値です。
地表から30cmくらいの高さです。


ためしに隣のこれまたハイブリッド・ルゴサのトパーズ・ジュエルでは1.14μSv/h、やはり高いな。


同じトパーズ・ジュエルでちょっと場所を移動してみると1.60μSv/hまで上昇しました。

ここは雑草も無く地面がむき出しのままだった所です。
ちょっと高めなのが気になります。

このあと雨が強くなったのしばらく小屋へ避難の後、日没の頃に再び敷地の線量測定をおこないました。
それらはまた明日報告することにします。









30km圏内へ

2011-06-20 19:40:00 | 野良
4月18日のブログで紹介したと、ある村の入口となる峠です。
前回はまだ冬枯れの風景が眼下に広がっていましたが今はもう初夏、緑濃い風景へと変わっていました。

此処から約2キロ尾根を南に行った所にモニタリング地点があり、公表されている数値はおおよそ0.8~1.0μSV/hです。
福島第一からの距離は29kmくらい、遠方中央の黒い山影の先に第一はあります。


早速、車外へ出て計測を開始してみました。
地表から1.5mくらいでこんなものか・・・、 公表している数値とほぼ同じだな~。


なんて思っていたら、ちょっと高めの1.09μSV/hまで上昇しました。


左手の茂みに目を向ければ、タニウツギがきれいに咲いています。
禍をもたらせた張本人である人間だけが解らない恐怖におびえています。


道路の反対側ではノバラに集うミツバチの羽音が聞こえます。
明らかに被曝をしている昆虫たちには影響ないのかな?
なんて考えながら線量計を向けると、1.26μSV/hを表示しています。
なぜ数mしか離れていないのに、これだけの差が出るのかな?
舗装された道路での放射性物質は、雨によって下流となる方へ流されているのかな?


いろいろと思いを巡らせながら、他のノバラの花へ近づけて見ると1.55μSV/hまで上昇しました。

ちょっとだけ怖いな、全く問題ないレベルだとは思えない数値です。
年間被曝量は13.6mSVに迫ります。
ここにずっと居る訳ではありませんが、根拠は在りませんがこの6割だとしても8mSVを超えてしまいます。
福島市や郡山市などではこれにほぼ近い環境で生活をしているわけです。

この場所は峠です。
東西を遮る南北に延びる尾根上のコルになっている場所です。
ここは文字通り風にとても峠道、山頂付近にある計測点より高い数値になるのでしょう。

さて、4月18日には1.2μSV/hだった「村」はいったいどれ位になっているのでしょうか?


ワイフ オブ バス

2011-06-20 15:00:47 | バラ
ブ~ン、ワイフ オブ バス見っけ。

アーリーイングリッシュローズです。
ミルラの強い香りがします。
中心から外側へピンクから白へのグラデーションが美しい。



外側の花びらが独特に反り返ります。
オールドローズかと見まがうほどです。
パット・オースチンと一緒に。


開きはじめの頃、中はぎっしりぎゅうぎゅうに詰まっています。


開ききってロゼット状のものも。


真ん中がクオーターロゼットのものもあります。



終わりに近づく頃には花びらも素直なカップになっているものも。

同じワイフ・オブ・バスかと思うくらい、色んな咲き方をしています。
ちなみにこのワイフ・オブ・バスは自分で接ぎ木したものです。


21.6μSV/h

2011-06-19 23:35:59 | 災害
突然アラームは鳴り出しました。
我が耳を疑いました。
アラームの設定は2.5μSV/h、それを超えると音で知らせてくれます。
「村」でホットスポットの見当はおおよそ付いていました。
帰還間近の午後、見当を付けていたポイントへ線量計をかざすと突然アラームが鳴り出したのです。

それまでは1.5μSV/h程度がピークでしたが、このポイントは21.6μSV/hまで上昇したのでした。
ここまで上昇するとは想像していませんでした。
ちょっとだけ怖くなりました。
・・・いゃ、かなり怖かったです。
正直なところ。

「村」の放射線量については次回からお話します。
何かと疲れました。
それでは

ガイガーカウンター

2011-06-17 23:11:28 | 災害
これからの人生に於いて、ずっと必要だろうと思い購入しました。
ちょうど明日、明後日と30km圏内に潜入するので「村」のホットスポットを調査してみます。

発注から2日で届いた線量計はMade in China、大丈夫なのかな?
早速、動作確認して見ました。
日本語の取説に従って初期設定(簡単です)、単位はμSV/hです。
ラジュウムボールのオマケ付なので、それを線量計に近づけると0.8μSV/h位まで上がります。
こんなものか?と思い、それならばランタンのマントルでは?
と言うことで、以下その測定結果です。

19:57 線量計の脇にマントルを置きます。
0.19μSV/h


3分後の20:00 線量計は0.85μSV/hまで上昇しました。


さらに20:01には1.14μSV/hまで上昇。


この後しばらくは1.0前後を上下していました。
そして、さらに3分後の20:04には1.31μSV/hまで上昇しました。

結局、マントルではこれ以上の上昇はありませんでした。
これが正しい値なのかどうかは分かりません。

マントルには放射性物質が含まれているんです。
初めて知りました。  お~コワっ!


参考までに、屋内で放射性物質を遠ざけてみると0.09μSV/hを指していました。

この数値も正しい値なのかは分かりません。
とりあえずは気休め程度と言うか、あくまでも目安としての参考値程度としてとらえ、
「村」に於いて、放射性物質の分布状況をある程度はこれで確かめられると思います。
その事によって、これから何を行えばよいのかが具体的に見えてくるのではないかと思います。







このバラの名前は?

2011-06-17 20:22:24 | バラ
以前ホームセンターで購入したタスカニー・スパーブのことを書きました。
これは明らかに品種違いであろうと言うことを。
その品種違いのバラが今日紹介するバラです。
カタログやネット等でいろいろ調べましたが、どうしても名前の特定ができません。
花径は5cmくらいと小さめで、甘酸っぱい強い香りがします。
赤紫色の花は咲き進むにつれ紫色へと変化していきます。
その頃の花はガーディナル・リシュリューに見間違えるくらい良く似ています。

ガリカの紫玉やチャイナのキング・ジョージ4世に似ているかな?
でもカタログでしか見たことがないので、詳しく比較が出来ません。
スレンダーな枝からチャイナローズに近いように思います。


返り咲きはありません。






この姿、ガーディナル・リシュリューによく似ています。
しかしこのバラの葉先は尖っているのに対し、ガーディナル・リシュリューは尖っていません。
それに葉っぱの色もガーディナル・リシュリューと違い、どちらかと言えばライトグリーンです。


奥の方に見えるバラはガーディナル・リシュリューです。
↑の写真とよく似ています。




結局品種違いのバラでしたが、自分の好みに合う素晴らしいバラです。



ア・シュロプシャー・ラッド

2011-06-16 22:30:00 | バラ
イングリッシュローズのア・シュロプシャー・ラッドです。
アプリコットにクリームが合わさったような色です。
カタログにはフルーツのつおい香りとありますが、どうかな?
ほんのりいい香りがするくらいかな?

でも大輪の美しい花なので




チャイナローズのソフィーズ・パーペチュアルと一緒に。




雨に当たったので花びらが傷んでしまっています。
これも同じくソフィーズ・パーペチュアルと。



開花時期に雨の少なかった2年前の5月のラッド君。
この5月は素晴らしかった。


このラッド君、10号鉢での生活なので何年たってもシュートが出てきません。
なので昨年、挿し木苗を作ってみたら生育が旺盛でした。
輸入苗は台木が日本の土に合って無いのかに?
この挿し木苗はゆくゆくは「村」でのびのびと暮らせるようにします。

ウィリアム・モリス

2011-06-16 14:40:00 | バラ
イングリッシュローズのウィリアム・モリスです。
10号鉢(半地植え状態)で行燈仕立てになっています。
枝は固く太い枝の誘引は大変ですが、開花時期にはバラけることも無くまとまりやすいバラです。
色、形ともアブラハム・ダービーに似ますが、こちらの方が花は小さめです。
香りについては、カタログなどにはフルーツ香とありますが、どんなフルーツなのかな???
決して悪くはないのですが、微妙な香りがします。
今シーズンは幸いにも最盛期が台風から少しだけずれてくれたので、我が薔薇庭の中では綺麗に咲いてくれました。

ウィリアム・モリスは美しいロゼットに開きます。




この開きかけの美しい蕾、こんなのもイングリッシュローズの魅力だと思うのですが。




バックの白い花はノバラです。




バックの赤いバラはバロン・ジロー・ド・ラン


ぷかぷか宙に浮かぶように




ライトグリーンの葉っぱに赤茶の枝がキレイ。


ガーディナル・リシュリュー、レディ・ヒリンドン、ノバラとカップのウィリアム・モリス君と。

四季咲き性も強く晩秋までよく咲いてくれます。