御料車見学ももう一回並べそうな感じだったが、これから東京まで戻ることを考え見納め。
御料車が収蔵されている鉄道局新橋工場の柱の陽刻銘。
こちらは日本製らしい。
せっかくなので、現代の御料車の写真もご紹介。
偶然、甲府駅で遭遇したヘッドマークつきのお召し列車。
何はともあれ、御料車を見たいと言い出して叶った、内覧一般見学。
ありがたや、ありがたや。
明治村HPより
明治22年(1889)に建てられたこの鉄道局新橋工場は、日本で製作された鋳鉄柱、小屋組鉄トラス、鉄製下見板、サッシ等を組み立てたもので、屋根は銅板で葺かれている。明治初年にイギリスから資材一切を輸入して造られた鉄道寮新橋工場(明治村4丁目に移築保存)に倣って、フィート・インチを設計寸法として造られているが、明かり取りになっている越屋根は、後に付け加えられたものであるが、ここに使われている鉄製窓サッシには「I.G.R.KOBE1889」との陽刻銘があって、鉄柱と同年代の国産鉄製サッシとして貴重である。
国産鉄造建築物の初期の実例として、当時の我が国の技術水準を知る上でも貴重なものである。
この鉄道局新橋工場の小屋組は、鉄製キングポストトラスで、形式・部材形状ともに先の鉄道寮新橋工場に倣ったものであるが、現代の小屋組よりもシンプルで軽やかである。
明治村に保存されている二つの鉄道工場には、新旧四つの年代の鋳鉄柱が使われている。明治初年鉄道寮新橋工場を造るためイギリスから輸入された柱と、それを模して鉄道局で作られた明治15年(1882)、同22年、同35年製の柱である。このうち22年製のものがこの鉄道局新橋工場に、他のものが鉄道寮新橋工場にそれぞれ遺されている。