若いころは、やみくもに海外を旅行したくて仕方なかった。
それが、30代後半から少しずつ変わってきた。
英語とドイツ語を耳にすると血が熱くなるのに、同じくらいに日本語に興味がわいている。
国外を見て歩きたいと思うのに、生まれ育った清水から目が離せなくなっている。
巴川のこの曲がり具合がとても好きだったり…、
目を転じた向こうの、行き交う車に人の営みを感じたり…、
そのまた向こうに見える富士山の姿に感動したり…、
見慣れたはずの風景でも、初めて見る景色のように新鮮に感ずる。
そして、もっともっと清水を見たくなる。
明日は、どんな景色に会いに行こうかな。