風の数え方

私の身の回りのちょっとした出来事

おいしいリアクション

2007年05月20日 | 清水ともゑ帳
人間って、美味しい物を口にしたとき、どんな表情が自然なんだろう?
って、最近ちょっと気になっている。

私は、彦麿呂とか石ちゃん(石塚英彦)のリアクションが好き。
コメントの面白さもさることながら、食べてるときのうっとりしたその表情に好感が持てる。
仕事というのを忘れて、本当に至福のときを味わっているみたいだ。
演技とかオーバーリアクションもあるだろうけど、いかにも美味しそうに見える。

…で、近ごろ、テレビを見ていて気になるのが、タレントやリポーターが料理などを紹介するときの表情。
一口食べたあと、眉間にシワを寄せ、ほとんど咀嚼もせず、口をすぼめる人が多い。
顔にすごく力が入ってるなぁと思う。 

それを見ると私は、「えっ? おいしいの、おいしくないの、すっぱいの、熱いの?」と、ハラハラしてしまう。
少しタメがあってから、「ああ、おいしいですねぇ!」とくる。
「よかった、おいしくて。だって見るからにおいしそうに見えたもん」と私もホッとする。
まさか、「おいしくない」なんて放送で言えないと思うけど、少し疑問も残る。
さっきのコメントは本心だったのかなぁ、もしかして、最初のあの表情が料理の味を物語っていたのかなぁ、って。

そんなとき、人間の表情筋って、どんなふうに動くのが自然なんだろうって思う。
おいしい物を食べると、目が丸くなり、眉と眉の間が広がり、目尻が下がるんじゃないのかなぁと、私は思い込んでいる。
なので、しかめ面をするのは、笑いながら真剣に怒る人みたいに、アンバランスに見えちゃうのだ。

今日も美味しいそうな物を食べたタレントが、目をギュッと閉じ、眉間にも鼻筋にもシワを寄せている。
その顔がアップで映る。
コメントはまだ出ない。
テレビなのだから、決して「まずい」とは言えない、言わない。
わかってる、頭ではわかっている。
けど、私はまたしても画面に食い入ってしまう。
「おいしいの? どうなの?」


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