FacebookでSさんとチャットをしていたら、
> 先週のAさんのお通夜で、本当に久しぶりに皆さんに会いました。
と書いてあったので、「えっ?」となった。
「Aさんのお通夜」って?(当然、Aさんのところは本名です)
そう質問をすると、あのAさんだったのです。
8月末に亡くなったらしい。
私は9月1・2日に埼玉にいたんだよな。
知っていたら線香をあげに行きたかった。
Aさんとは、私が九想話に昔よく書いていた楽家という居酒屋で知り合い、会うとよく飲んでいた。
彼と私は同じ歳だった。
彼は、所沢に土地を持っていて、コンビニを経営していた。
私の息子のKが高校生のときに初めてバイトをしたのが、新所沢駅前のAさんの店だった。
私は、用もないのに深夜にコンビニに行き、息子の働く姿を外からガラス越しに見ていた。
Aさんと一緒に仕事をしている姿も見ている。
Kは、中学1年3学期から2年まで、体調が悪くてほとんど学校に行けなかった。
防衛医大付属病院で診察してもらったら、
「青年期でホルモンのバランスが崩れたようだ」といわれた。
そのとき私は、息子の人生はこれからどうなるんだ?と思い、暗澹たる気持ちになった。
そのKが、中学3年にはほぼ通学して、県立高校に進学した。
そしてコンビニでバイトまでやれる男になったのだ。
Aさんと楽家で会うと、「息子の仕事はどうですかね?」なんて訊いてしまう。
「いや~、しっかり働いてるよ、いい青年ですね」なんていってくれた。
楽家を出て、若い女の子のいるスナックにも行ったことがあった。
でも彼は紳士で、楽しい酒でした。
悲しいですね。
彼が亡くなったと知ってから私は落ち込んでいます。
Aさんは、いつもニコニコして誰の話も聞いていた。
とがったところなど見たことがない。
広い心の持ち主だった。
私は“シントコの良心”だと思っていました。