今日、10時からNHK教育テレビのETV2001「老いをどう生きるか」
を観た。
坂田明がいった「老いへのシフトチェンジ」という言葉が、こころにす
と~んと入ってきた。
まもなくおれも50歳になる。人生のシフトレバーの在り場所、確認を
しておかなくちゃ。
…………………………………………………………………………………………………………………………
1月の九想話
1/ 4 初恋のひと
1/ 9 どてら
1/16 ビーシュ
1/23 久しぶりのらくや
1/24 老いへのシフトチェンジ
今日、10時からNHK教育テレビのETV2001「老いをどう生きるか」
を観た。
坂田明がいった「老いへのシフトチェンジ」という言葉が、こころにす
と~んと入ってきた。
まもなくおれも50歳になる。人生のシフトレバーの在り場所、確認を
しておかなくちゃ。
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1月の九想話
1/ 4 初恋のひと
1/ 9 どてら
1/16 ビーシュ
1/23 久しぶりのらくや
1/24 老いへのシフトチェンジ
今年初めて楽家に行った。
なんだかんだいって1ヶ月ぶりか。
この前行ったときつまんなかったので、つい足が遠のく。
今日は、女房がフラメンコの練習で家にいなく晩飯もないので、自分で用意
するのが面倒くさかったから、食事をしょうと思い行った。
カウンターの端に坐ってマグロの刺身をつまんでいたら、ひとつ間をおいて
坐っている人が、
「柳橋物語読みました?」
と話しかけてきた。やばい、と思った。
その人は、ずーと前に楽家で、山本周五郎のことを話した人だった。あのと
きおれは、「柳橋物語読みます」と、酔った勢いでその人にいっていたのだ。
「いや、まだ、読んでないです。日々の暮らしで本はなかなか読めなくて、休
みの日にはこんなものしか読んでいないんです」
と、おれは、話し相手がいなかったら読もうと持っていった小説新潮を見せ
た。
「今のおれは、長編を読もうというエネルギーがないです。こういう雑誌の短
編を読むのが精一杯です」
「私は読みました。よかったですね。20年前に読んだときとはまったく別な
感動を受けました」
「そうですか…」
穴があったら入れたい、じゃなく、入りたいというのはこういうことですね。
実に情けなかった。
その人は仕事があるようで、帰っていった。自営業の人のようです。
こりゃ、なるべく早いうちに読んでおこう、とおれは思っちゃいました。
今日の朝日新聞経済欄に、「ビール市場 発泡酒が2割に」という記事があった。
発泡酒を毎晩飲んでるおれとしては、なんかこそばゆい想いです。
はじめはバカにしていた息子の部屋には、毎晩のように現在おれが愛飲している
「冷製辛口」の空き缶がある。それを片づけながら女房は、「Uは酒が好きなんだ」
とうれしそう。なんておれが飲むのを煙たがるのに、息子が飲むことをよろこぶん
だ。おれは面白くない。
発泡酒も今では市民権を得てきた。
会社のSさんは、「ビールの麦芽くさいのがうるさい。発泡酒はさっぱりしてい
ていい」という。こうなるともう発泡酒はビールのまがいものではなく、ひとつの
文化だな、なんて思ったりします。
そこで九想の提案なんですが、発泡酒という名前がいけない。なんか野暮ったい。
そこでおれが新しい名前をつけたい。「ビーシュ」というのはどうだろう。ビール
系発泡酒の頭とお尻の文字をとっただけです。
こんどアサヒビールが発泡酒を発売するらしい。この名前つけてくれないかな。
もう当然決まってるんだろうな。
私は、寝るとき「どてら」を使う。 九想話を読んでくれる人の中で「どてら」というものを知っている人がどの くらいいるのかな。標準語でいうと「かいまき」っていうのかな…。辞書を引 けばいいのだが、正月にハードディスクの中をきれいにしてしまってから、広 辞苑を引くソフトをまだ入れてないので調べられない。紙の広辞苑もあるが、 今日は眠たいので触る気もしない。 子どものときからどてらをかけて寝ているので、もう放せない。毛布だけだ と、首のまわりが寒くていけない。 昔っからだけど、私がかけてるどてらは、母のつくってくれたものです。 今のは、10年以上は使っているものです。ですから、内側のほころびがすご いです。3年ほど前に女房に繕ってもらった。それがひどい繕いかたなんです。 裏には浴衣生地がついてるのですが、その破けたところにタオルをあてがい、 大雑把に糸でとりつけてある。 最近、その隣あたりが破けた。寝るときは、そ~と手足を入れないと、ほつ れた裂け目に突っ込んでしまい、どてらの中綿に届いてしまう。 ですから、そ~と体を入れ、どてらの下に落ち着いたら、なるべく体を動か さないようにしている。しかし、眠ってしまえばそうもいかない。 なので、破れたところがだんだん大きくなる。年末まで毎日残業のわが妻 に、正月休みに恐るおそるお願いした。 「どんなふうでもいいから、どてらのほころびを縫ってくれないか?」 と…。 縫ってくれました。また、タオルを一枚あてがい、粗い針のはこびですが、 なんとかタオルがどてらの裏にくっついている。現在、手足がどてらの破れ目 に入らずに、それなりに快適に寝られる。女房どのに感謝しています。 しかし、あいつはヴォーグの編み物学校を卒業してるんだよな。昔、息子た ちが幼かった頃、手のこんだセーターを編んでは着せていた。わが女房ながら なかなかやるな、と感動したこともあった、のに…、あのどてらの修繕のしか たは、ヴォーグの学校にいた人間とは考えられない。 |
中学の同窓会で、Hさんが昨年胃ガンで亡くなったと聞いた。
その人は、私の初恋のひとといってもいい女性でした。
私たちは、小学4年まで分校だった。31名のクラスで、彼女は一番可愛い
(と私は思っている)女の子だった。
3年の学芸会のとき、Hさんがおとひめで、私が浦島太郎をやった。
音楽の時間に私が、
「ハーモニカを忘れてきた」
というと先生が、
「学校にあるものを吹いていいよ」
といった。
音楽の時間が終わってからが大変だった。そのとき私が吹いたハーモニカは、
この前Hさんが忘れてきたときに吹いたものだった。
「OとHはキスをした」
とみんなからいわれた。
からかわれるのはイヤだったが、相手がHさんだったのでうれしかった。
さようなら、Hさん。