今夜のプロジェクトX(NHK9時15分)
「ツッパリ先生と泣き虫先生」(再放送)には、
久しぶりに涙がとまらなかった。
昭和49年、ラグビーの日本代表だった山口良治が、
荒れ果てた伏見工業高校に赴任した。
いろいろなラグビー関係に誘われたが、
それらを断って行った。
山口はラグビー部の顧問になった。
昭和50年、花園高校との試合をし、
112ー0で負けた。
そのとき、
それまで山口に逆らってきた部員の小畑が泣いた。
他の部員20人も泣いた。
山口はいう。
「必ずおまえたちを勝たせてやる」
それからラグビー部のきびしい練習が始まった。
真面目に練習をしていた小畑が、
喫茶店で煙草を吸っていた。
山口が小畑と話す。
「おれはおまえを信じている」
煙草のことは話さなかった。
夏の合宿の前に、
部員の荒木がバイクで事故を起こす。
1人でも欠けるとラグビーはできない。
All for one. One for all.
試合のたびに生徒たちの応援が増えた。
荒れていた伏見工業が、
ラグビー部を中心にまとまっていった。
昭和51年、京都中の不良の頂点といわれてた
山本清悟が入学してきた。
山口は、「ラグビーはケンカと一緒や」と、
山本をラグビー部に誘った。
しかし、ラグビー部に入った山本は、
ラグビーはケンカとはちがうことを知った。
昭和51年5月、京都大会の決勝に進出。
相手は花園高校、去年負けたところだ。
小畑が最後にトライを決め、
18-12で勝った。
その試合を見ていた山本は、
「勝っても泣ける。自分もこういう思いをしてみたい」
と思った。
平成4年伏見工業高校は、
ラグビーの高校全国大会で日本一になった。
「子どもをうれしい気持ちにさせるのが大人」
といった山口。
泣き虫先生の山口が私は好きです。
泣き虫である九想の自己弁護ではありません。
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7月の九想話
7/1 床屋での話
7/2 負けない指しかた
7/3 生ビールな誕生日
7/4 おふくろ
7/5 逃げたらあかん
7/6 落ち込むな~
7/7 学校給食
7/8 「あそんでるの」
7/9 昔の落書き
7/10 二択
7/11 ストレッチ体操
7/12 ビタミンF
7/14 茫然自失
7/14 パソコンショップ
7/15 息子の変化
7/16 人間ドック
7/17 投票所入場券
7/18 芥川賞候補
7/19 早食い世界一
7/20 メトロノーム
7/21 眠りつづけの土曜日
7/22 釣瓶井戸
7/23 シントコのホームレス
7/24 ひきぎわ
7/25 私だけかな…
7/26 成果主義
7/27 ネコに乗る
7/28 IT神話崩壊
7/29 初めての投票
7/30 ヘロヘロ日曜日
7/31 泣き虫先生