山椒魚

2019年02月28日 | 健康・病気

> 山椒魚は悲しんだ。

井伏鱒二の短編小説「山椒魚」の最初の文章です。
この小説は、おれの中学生のときの現代国語の教科書で読んだ。
日曜日に図書館に行き、新聞か雑誌を読んだときにこの小説のことが書いてあった。
井伏がこの小説の最後を書き換えたことを、悩んでいたと書いてあった。
それでおれは、「山椒魚」が読みたくなり図書館で借りた。
平成二年二月二十日六十七刷と奥付に書いてあった、薄汚れた新潮文庫です。
昔の文庫本の文字は、こんなに小さく読みずらかったんだね。
小説を読み、この山椒魚は今のおれだと思った。
別におれは、頭が大きくなって岩屋を出られなくなったわけではないが、
おれは現在の暮らしから出られない。
いや、この山椒魚ほど岩屋から出たいとは思っていないが、
出来るならもっと日の当たるところに出たいとおれは考えている。
山椒魚は、目高を「なんという不自由千万な奴らであろう!」と嘲笑する。
岩屋にまぎれこんだ小蝦(コエビ)に彼はいう
「くったくしたり物思いに耽ったりするやつは、莫迦だよ」
> 彼はどうしても岩屋の出口に突進した。けれど彼の頭は出口穴につかえて、
> そこに厳しくコロップの栓をつめる結果に終わってしまった。
(コロップとは、コルクのことだそうです)
山椒魚が他人事とは思えない。
これはおれのことです。
おれはこの現在の生活から抜け出せない。
おれの場合、頭がデカクなったことではない。
おれの頭がちょっと足りなくてここから出られないと思う。
おれはバカだからしょうがねぇい。
ここんところずーっと小説を書こうと思っているのだが、おれは書けない。
いや、書いちゃえばいいんだが、書けない。
考え過ぎちゃうんだよな。
こんなの書いてもしょうがねぇ、と思っちゃうともう書けない。
そんなこと思わずに書き始めればいいと思うのだが、書けない。
これから小説と自分の距離をいや、奥さんとの距離を測って暮らそうと思う。

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2月の九想話

2/1 ふたりの名前
2/2 アジア王者ならず
2/2 昭和歌謡カヴァー作品集
2/3 骨伝導イヤフォーン
2/5 松田宣浩
2/7 結婚して40年
2/9 老人、カラオケで遊ぶ
2/10 テロリストのパラソル
2/10 小さな春
2/11 大恋愛~僕を忘れる君と
2/12 大坂なおみ、コーチと契約解消
2/12 池江璃花子が白血病
2/13 浅草のおんな
2/14 薬が欲しい
2/15 病院話
2/16 MINYO CRUSADERS
2/18 花が咲く
2/18 フェブラリーステークス
2/19 スマホ脳過労
2/20 美丘
2/21 通院
2/22 恋の確定申告
2/23 倦怠
2/24 早春のよろこび
2/24 老老医療
2/25 日本の基地問題
2/26 龍彦の弟の訃報
2/27 勤務して半年
2/28 山椒魚

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勤務して半年

2019年02月27日 | 健康・病気

現在の仕事を始めたのが去年の8月27日でした。
半年が過ぎて有給休暇が発生することになった。
うれしいです。
いろいろありました。
正直な気持ち、この歳で仕事はしたくないです。
66歳で仕事をしてない人は、世の中にたくさんいる。
私は年金はあるが、転職を多くしてきたので少ないです。
そして現在住んでいる、61歳で購入したこの家の住宅ローンが71歳まである。
今乗っている車のローンもあります。
わずかでも、仕事をして収入がなければ暮らしていけません。
70歳までがんばるつもりです。
女房も65歳まで働くといっている。
2人が、健康な身体で働けることを祈ります。

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乳房

2019年02月27日 | 健康・病気

「乳房」(伊集院静 著 講談社文庫)を読んだ。
5編の小説「くらげ」「乳房」「残塁」「桃の宵橋」「クレープ」がある短編集です。
どれもよかった。
こういう小説が私は好きです。
伊集院静の他の小説も読んでみたいと思いました。

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龍彦の弟の訃報

2019年02月26日 | 健康・病気

昨日、仕事から帰るとダイニングテーブルの上にハガキがあった。
普通私への手紙、ましてやハガキなどは来ない。
なんだろうと思って手にとって見ると、
> 余寒お見舞い申し上げます
と書いてある弟の奥さんからのハガキだった。
(略)
> この度は夫の病気療養中のため、年始のご挨拶を
> 差し控え大変失礼いたしました
> 夫は二月四日にお淨土へ還らせていただきました
(略)
龍彦の弟が亡くなった。
私の心の底に重い物が居座った。

龍彦が23歳で亡くなってから、お母さんと年賀状のやりとりをしてきた。
何年か前にお母さんが亡くなり、それ以後弟から年賀状が来ていた。
去年も龍彦の弟に年賀状を書いたのに、今年は弟から年賀状が来なかった。
どうしたのだろう?とは思っていた。
それが亡くなっていたなんて。
彼は、おそらく龍彦より3~5歳ぐらい年下だと思う。
(年齢を聞いてなかった)


私は、いたたまれない気持ちになり、そして落ち込んだ。
たしか彼には龍宏くんという息子がいた。
私は高校2年になる息子のKを連れて、山口県の龍彦の実家に遊びに行ったことがある。
そのとき近くの錦川(錦帯橋のかかる川の上流)に、龍宏くんと潜って遊んだことがあった。
あのときは楽しかった。
現在は、龍彦の弟の奥様と龍宏くんがあの家にいるのだろうか?
龍彦の姿がだんだん小さく遠くなっていきます。
龍彦の弟のご冥福をお祈りします。

(このページの右上の「検索」のところに「龍彦」と入力して「ウェブ」と書いてあるところの右の▼をクリックして
 「このウェブ内で」にして検索すると、「龍彦」について書いた九想話がたくさん出てきます)

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日本の基地問題

2019年02月25日 | 健康・病気

クローズアップ現代+「辺野古沖埋め立て 県民投票の舞台裏 ~移設問題の行方は~」を観た。
沖縄の県民投票の結果は「反対」が7割を超え、知事の得票を上回る43万票だという。
投票率も52・48%で半分超えてるから文句なしの「反対」派勝利だ。
安倍首相は、重く受け止めるというが、おそらくこれまでどうり進めていくだろう。。
いったい県民の意志はどうなるんだ。
むなしいです。
それにしても沖縄以外に住む私たち日本国民は、この結果をしっかり考えなくてはならないと思う。
日本の基地問題を。

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老老医療

2019年02月24日 | 健康・病気

NHKスペシャル 「大往生 ~ わが家で迎える最期 ~」
(午後9時00分~9時49分)を観た。
埼玉県新座市の堀ノ内病院の小堀一郎さんは80歳。
(息子の家から、私の勤め先からも近いところにある病院でした)
患者の最期の願いを叶えようと在宅医療 に奔走している。
東大病院の外科医として勤め、退職してからこの病院で働いているこの医師は、
なんと明治の文豪で医師でもあった森鷗外の孫なんだそうです。
103歳のおばあちゃんを自宅で介護している家族と
肺がんの父親を介護している全盲の女性を取材していた。
重い番組でした。
でも、この医師の人間性で救われました。
患者やその家族とのつきあい方が知的で明るい。
その言葉に、医師が接する人々に対しての愛情を感じた。
けっして丁寧な言葉ではないのですが、そのざっくばらんな話し方が素敵だった。
さすが森鷗外の孫だな、と思った。
(森鷗外のことを、ほとんど知らない私ですが・・・)
わが家も“老老介護”にまもなく突入します。
いや、すでに入っているかも知れません。
いろいろ勉強になる番組でした。

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早春のよろこび

2019年02月24日 | 健康・病気

 
福寿草の花が大きく咲きました。そしていくつか増えました。
梅の花が咲いてます。小っちゃいのにけなげです。
今日あらためて、おれもがんばらなくちゃあな、と思いました。
倦怠なんていっているヒマはありません。

義母と女房です。
義母も福寿草と梅の花をよろこんでいます。

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倦怠

2019年02月23日 | 健康・病気

生きていることがなんかどうでもよくなった。
こんなことを書くと非難されそうですね。
でも、なんかどうでもいいという気持ちです。
月曜日から土曜日まで働いて、明日休む。
また月曜日から仕事です。
今日のおれはこんな心理状態です。
しかし、明日、庭の福寿草の花を見ると・・・。

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恋の確定申告

2019年02月22日 | 健康・病気

愛の還付金をください

昨日だったか「マイあさラジオ」(NHK第一)の5時37分ごろ、この曲がかかった。
「恋の確定申告」(歌 大杉漣)
聴いていて私は、心打たれました。
♪愛の還付金を下さい
のリフレーンが泣けます。
そして、最後は、
♪カボチャは英語でパンプキン
私は、布団の中で小躍りしてしまった。

それにしても、大杉漣という人は素晴らしい。
この人の芝居をもう少し見たかった。

 

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通院

2019年02月21日 | 健康・病気

私はだいたい20日前後に病院に行く。
薬が1ヶ月分しか処方されないからです。
昨日、いつもの病院に行った。
そこは常に受診する患者で混んでいる。
診察時間は夜7時半までとなっているが、
あの状況をみると絶対8時過ぎまで診察していると思う。
(毎日あんなことでは、医師の負担が大変だと思う)
その病院は、午後4時からネットで予約を受け付けている。
私が5時に職場の仕事を終えてから電車に乗って40分、徒歩20分かかる。
病院に到着するのが6時15分ぐらいです。
それを考慮して予約時間を決めている。
待ち人が少ないときは、予約時間を遅らせている。
昨日は4時20分ぐらいでネット予約を見ると、20人待ちということだった。
あの医師は患者1人に25分ほどかける。
1時間で4人、私が病院に着くのが6時15分。
ということはあと2時間ぐらいある。
計算して8~10人の診察が終わることを考えると、
私が病院に着く頃には、待ち人が10人ぐらいということだ。
病院で待っていると、だいたい私が予想したようになった。
病院で会計済ませて出たのが7時10分、隣の薬局で薬を買って外にでたのが7時30分だった。
外に出ると雨が降っていて、私が家に着いたのが8時20分だった。
私はあと何年、こういう通院をしなければならないのだろう。
実は、医師に逆流性食道炎のことを相談した。
その薬を処方してもいいですよ、といってくれた。
血圧・血糖値は基準値以内だった。
尿酸値は今回採血量が少なかったので計測していない。
血糖値だけ測るには、指先に針を刺すだけの量でいい。
尿酸値を測るには、採血しなければならないから来月に採血するという。
毎月、病院に行くことが面倒ですが、自分の身体の状態を知れることはいいと思う。
出来るだけ健康寿命で生きていたいです。

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