昨年の12月31日(火)午後3:50~NHK BSで放送された世界映画史上不滅の黒澤明監督作品!
「七人の侍」を今日の夜に観た。
やはりすごい映画でしたね。
白黒で画面は横に短いのに、観ていてなんの違和感もなかった。
作品の素晴らしさなんでしょうね。
私はこの映画を最初に観たのは20代で、池袋の文芸座地下だったと思う。
それ以後、何度か観ているはずです。
しかし今日、あらためて観て、映画のかなりのことを忘れている自分に驚いた。
シナリオが、女と男・百姓や侍という人間の機微を描いてますね。
役者もカメラの撮り方も素晴らしい。
やはり監督が図抜けてますね。
この録画は削除しないで、ハードディスクに残しておこう、と思いました。
(でも、テレビが壊れたらおしまいなんですけどね)
1月10日(金)夜8時55分から「花束みたいな恋をした」という映画を観た。
「オイオイ、72歳のおじいちゃんが観る映画じゃないよ」などと言わないで下さい。
観てしまったんだからしょうがない。
映画のストーリーは、終電を逃したことから偶然に出会った男女が、
好きな小説・音楽や映画が嘘みたいに一緒で、あっという間に恋に落ちた。
2人は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。
そして2人で生活をしていけば、経済的なこともあり職を探し、なんとか就職をする。
会社に入れば仕事のストレスもあり、相手にいつもやさしくはしていられない。
出会った頃のように好きな小説や映画・音楽の話もしなくなる。
生活する上での心のズレを感じて、少しずつ2人の心が離れていく。
そして5年後に別れてしまう。
ま、こんなところがこの映画のあらすじですかね。
2人が別れてしまったことは哀しかった。
映画を観ていた私としては、あのまま心のずれを感じながらも結婚して72歳まで生きてほしかった。
私のことを書きますと、私と妻は26歳と21歳で出会い、2週間で同棲をして2ヶ月ほどで入籍した。
1978年11月に出会い、同棲をし、翌年2月に籍を入れ結婚式は挙げてない。
そのあとも、まともな暮らしではなかったですね。
1980年7月、私たちに双子の男の子が生まれた。
それから妻と私は、2人の息子を育てることに必死になって生きてきた。
「花束みたいな恋をした」2人も、子どもが生まれたら別れなかったのかな?
>「映画がコケたらもう僕は…」松重豊が『孤独のグルメ』に関してぶっちゃける。
>監督・脚本・主演の3役兼任
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/buzzfeed/entertainment/buzzfeed-7705608
私と女房の夕食のときは、「孤独のグルメ全話イッキ見!」を観ている。
この放送は、テレビ東京の17:45から月~木曜日にやっている。
日曜日には、BS-テレ東で18:15から「孤独のグルメSeason6」を放送している。
「孤独のグルメ」は、もうかなり前から私の家では観ている。
女房はほとんど観ているといっても過言ではない。
毎回番組を観ていても、「あ、これ観た」と得意げにいう。
「これは観てないかな?」といっていてもそのうち、「やっぱり観ている」という。
私は、おじいちゃんなのでそんなに番組のことは覚えていない。
ある「孤独のグルメ」を観ているときに、「これは観てないな」と私がいうと、
女房が「ゼッタイ観ているね」と自信たっぷりにいう。
いや、私は記憶にないものを観たとはいいたくない。
でもそのうち、なんか観たような気もしてくる。
72歳にもなると自分の記憶に自信がない。
困ったものです。
その「孤独のグルメ」がこんど映画になるという。
私は、楽しみにしています。
12月6日(水)「かもめ食堂」(原作 群ようこ 2005年 BS-NHK 午後1時00分~2時44分放送)
を録画しておいたのを観た。
いい映画でした。
日本でもこんな食堂があったら行きたいな、と思った。
ある夏の日、日本人のサチエはフィンランドの首都ヘルシンキに「かもめ食堂」という
日本食の食堂を開店させた。
あるとき、ふいに食堂にやってきた日本かぶれの青年から「ガッチャマンの歌」の歌詞を
質問されたけど、歌い出しを思い出すことができずに悶々としていたサチエは、
町の書店で背の高い日本人女性ミドリを見かける。
その女性にサチエは「ガッチャマンの歌詞を教えて下さい」と話しかけると、
弟の影響で知っているというミドリはその場で全歌詞を紙に書いた。
旅をしようと決めて世界地図の前で目をつぶり、指した所がフィンランドだった。
というミドリに縁を感じたサチエは、彼女を家に招き入れ、
やがて食堂で働いてもらうことになる。
ミドリは食堂を繁盛させようと、メインメニューであるおにぎりの具にトナカイ、
ニシン、ザリガニといったフィンランドで定番とされる食材を採用するなどといった
様々なアイデアを出すが、サチエは「おにぎりは梅、シャケ、おかか」であるという
ポリシーを持っており譲らない。
だが、ある日思い立ってフィンランドの定番食であるシナモンロールを焼くと、
いつも遠巻きに見ていた主婦たちがその匂いに釣られて来店し、
その日を境に少しずつ客が入るようになる。
そんなある日、マサコという日本人旅行者がかもめ食堂を訪れる。
マサコは介護していた両親が亡くなった後、ある時ふと目にしたテレビで
フィンランドのエアギター選手権を知り、おおらかな国民性に惹かれて
フィンランドまでやって来たのだった。
空港で荷物を紛失して足止めを受けていたマサコは、荷物が見つかるまでの間、
観光をしながらかもめ食堂へ度々来店し、そのうち食堂を手伝うようになる。
夫に家を出て行かれてしまった中年女性リーサ、経営していた店が潰れ
妻子とも疎遠になっている男性マッティなど「色々な事情」を抱えた人々との出会いを経て、
ささやかな日常を積み重ねていくサチエたち。
徐々に客の入りが増えてきたかもめ食堂は、やがて地元住人で賑わう人気店となるのであった。
サチエ(小林聡美)・ミドリ(片桐はいり)・マサコ(もたいまさこ)の3人の役者がいい。
そして、脚本・監督 - 荻上直子が素晴らしい。
映画の最後に流れた井上陽水の「クレイジーラブ」がよかった。
クレイジーラブ 井上陽水 1992 SPARKLING BLUE (日本武道館)
4月23日にNHK-BSで放送していた映画「ちょっと今から仕事やめてくる」を今日観た。
(成島出監督 福士蒼汰主演 原作:北川恵海 2017年製作 配給:東宝 )
毎日毎日部長から営業の成績の悪いことを怒鳴られている隆(工藤阿須加)。
仕事のノルマが厳しく精神的に追い詰められていた彼は、
疲労のあまり駅のホームで意識を失い電車に跳ねられそうになったところを、
ある青年に助けられる。
幼なじみのヤマモト(福士蒼汰)と名乗るその青年に全く見覚えのない隆だったが、
ヤマモトとの交流を通して徐々に明るさを取り戻し、仕事も順調に進むようになっていく。
しかし、ある仕事の発注書を間違えて書いてしまい、それで会社に損害を与えてしまう。
それは、先輩の女性(黒木華)が隆の営業成績を上げさせないためにやったことだった。
ところがある日、ふとしたことからヤマモトについて調べた隆は、
ヤマモトが3年前に自殺していたという信じがたい事実を知る。
ここから先は書きません。
いい映画でした。ぜひCDでも借りて観て下さい。
私は、この隆の心理状態が理解できます。
私は27歳のときに御徒町駅の近くにあった小さな(社員6人)広告代理店の社員だった。
朝から夕方まで電話営業をしていた。
社長・部長と経理の女性のいる部屋があり、廊下を挟んだ隣の部屋が営業の部屋だった。
営業の部屋には女性の先輩の営業と求人広告で入ったばかりのKと私がいた。
営業の3人は朝から電話のかけどうしだった。
求人雑誌や新聞の求人欄にある会社に、電話をかけるのです。
求人担当者とつながったら、会社の企画を話す。
そのときの会社の企画は、毎週日曜日にY新聞西部本社版(九州に配布)に、
新聞二段を買い取ってあり、そこに関東の会社の求人広告を載せるというものだった。
関東の寮のある大きな会社に就職しましょう!!という企画だった。
社長と部長はこれまで付き合ってきた会社があり、必ず二段の半分は埋まった。
残りを営業の3人が埋めなくてはいけない。
しかし、なかなかそれが埋まらなかった。
もう絶望して電話機の前でうなだれていると、社長が飛んできて私を怒鳴った。
「電話しろ!! 電話するしかないんだよ」
5時になってからの終礼でも怒鳴られた。
先輩の女性とKは、ときどき広告を取ってきた。
しかし、私はだめだった。
帰りの山手線で御徒町駅から巣鴨駅まで行き、そこで都営三田線に乗り換えて高島平団地に帰った。
駅のホームで線路に飛び込もうかな、と思うときが何度かあった。
あのときはつらかった。
そんなとき女房は妊娠していた。
私は死ねなかった。
死なないで双子の子どもの顔が見たいと思った。
お客にアポが取れたと社長に嘘をいって、飯田橋や池袋の職安に行っていた。
そして板橋にある時計部品の下請け会社に転職した。
営業はやめて工場で働く人間になりました。
人間これで終わりかなと思うけど、別なところに行けばなんとか生きられます。
5年後ぐらいに御徒町のその会社があったビルに行ってみたら、会社はなくなっていた。
昨年の9月に録画しておいた映画「最高の人生の見つけ方」(BUCKET LIST)を観た。
大金持ちの実業家と、真面目で素直な自動車修理工の物語。
余命わずかと宣告されたおじいちゃん2人が、
「BUCKET LIST(死ぬまでにやりたいことリスト)」を実行しながら、
残された人生を前向きに生きて行く映画でした。
監督:ロブ・ライナー
主演:モーガン・フリーマン ジャック・ニコルソン
「最高の人生の見つけ方のあらすじ・名言まとめ!感想や感動のラストも紹介」
(このサイトにこの映画のこといろいろ書いてありますから、読んでみて下さい)
カーターとエドワード、私はどちらかといえばカーターかな?
いや、ちがう、私はやはり私だ。
この映画を観ながら私は、自分のこれまでの半生を振り返っていた。
茨城の貧しい農家の6人きょうだいの三男として生まれた私。
といっても長男は3歳で死んだから私はほぼ次男として生きてきた。
高校を卒業して東京に出て、26歳で結婚し、双子の息子が生まれた。
なんとか2人の息子と女房と私が生きて行くために、20数回転職を繰り返してきた。
なぜか私が就職した会社は潰れたりなくなったりした。
女房が働いてくれたおかげで、なんとか息子2人を大学まで行かせられた。
今はそれぞれ家族を持って、マイホームで暮らしている。
孫は3人、長男に2人、次男に1人だ。
現在、70歳の私と66歳の妻、私は膀胱がんになり手術を4回して、経過観察中。
妻は、ある病気があり1年に1回その診察を受けている。
ま、それなりに元気に生きている。
今、私と妻の「BUCKET LIST」は、動けるうちに旅をしたいということです。
今月、「大人の休日倶楽部」の夫婦会員になった。
なるべく旅をしたいと考えている。
私はその他に、ピアノ・尺八・ケーナ・ギターをもっと上手に演奏したいと思っている。
いやそれもそうだが、小説を書かなくてはだめだ。
俳句が最近はまったく浮かばない。
そうだ、春句会の連絡が来ている。
まったく映画のことを書かなくてすみません。
でも、映画を観たことでこんなことを考えさせてくれたことに感謝してます。
今日、NHK-BSで放送された映画「キネマの神様」を観た。
(今日は、志村けんの命日なのですね)
私は、映画の「キネマの神様」が放送されるのを待ちわびていた。
それは原作を読んでいて小説に感動していたからです。
でも、映画を観てちょっとガッカリした。
原作とほとんど違うストーリーなのです。
映画のストーリーとしてはそれなりによかったのですが、
私としては小説のストーリーを映画にしてほしかった。
映画のストーリーは、賭け事の好きな主人公ゴウが借金で、
日々、妻(淑子)や娘(歩)に迷惑をかけていた。
若いときゴウは映画会社の助監督をしていた。
撮影所の近くにあった食堂の娘だった淑子はそこで働いていた。
いつしかそこに食べにくるゴウを好きになる。
映写技師のテラシンが淑子を好きになり、それをゴウは応援するが、
淑子はゴウが好きだった。
ゴウが監督になり、自分で書いたシナリオ「キネマの神様」という映画を撮ることになった。
しかし神経の細やかなゴウは、監督という仕事が勤まらずにその映画は作れなくて、
映画会社を辞めることになった。
そんなゴウを追いかけて、淑子はゴウと結婚する。
あれから約50年。歩の息子の勇太が、古びた映画の脚本を読む。
その作品のタイトルは、「キネマの神様」。
それはゴウが初監督の時、撮影から逃げた作品だった。
勇太はその脚本の面白さに感動し、現代風に書き直して脚本賞に応募しようとゴウに提案する。
最初は半信半疑で始めたゴウであったが、再び自身の作品に向き合う中で、
忘れかけていた夢や青春を取り戻してゆく。
そしてその脚本は、脚本賞の大賞をとった。
その賞金で借金は返せたようだった。
(でも、賞金の100万円で返せる借金だったのか? 借金はもっと多くないのか?)
それなりに心あたたまるエピソードがあり、私は涙など流して映画を観ていたが、
やはり、ものたりなさを映画に感じた。
助監督のときは、的確に映画への助言を監督にいっていたゴウが、
自分が映画を撮るときには下痢をして、映画を撮れなかった。
映画会社を辞めてからゴウは、どんな仕事をして生きてきたのか、描かれてない。
原作の小説では、住み込みのマンション管理人だった。
(その小説を読んだときに私は、マンション管理人をしていた)
若いときのゴウと78歳のゴウに違和感がある。
同じ人間が年を取ったとは思えない感じがあった。
一番感じたのは、あのゴウの役は志村けんにやってもらいたかった、ということです。
死んでしまったから仕方のないことなんでしょうけど、
沢田研二ではないな、と思えてしまった。
私の小説への感想は、2020年03月30日九想話「キネマの神様」を読んで下さい。
11月21日にBSPで放送された映画「恋愛小説家」(1997)を観た。
私は、ジャック・ニコルソンが好きです。
以前からこの映画は観たいと思っていたので、録画しておいた。
小説家のメルヴィンは、自尊心が高く自己中心的な人間で、その上潔癖症だ。
そんな彼が、行きつけのレストランで働くウェイトレスのキャロルに恋をする。
マンションのとなりに住む画家のサイモンとは犬猿の仲で、
メルヴィンは、サイモンがゲイであることをいつもからかっていた。
いろんなことがあり、サイモンが彼の両親のところに行くのに、
メルヴィンとキャロルがつきあう。
最後は、この2人が結ばれる。
そのシーンの2人の会話がよかった。
いい映画でした。
>「月はどっちに出ている」映画監督・崔洋一さんが死去、73歳 1月にぼうこうがん闘病を公表
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/entertainment/sponichi-spngoo-20221127-0309
> 「月はどっちに出ている」「血と骨」など骨太の作品を数多く発表し、
>22年6月まで日本映画監督協会の理事長を務めた崔洋一(さい・よういち)
>監督が27日午前1時、ぼうこうがんのため東京都内の自宅で死去した。73歳。
映画監督・崔洋一さんが膀胱がんで亡くなった。
同じがんの私としてはつらいです。
昨夜9時からNHKBSプレミアムで放送した映画「阪急電車 片道15分の奇跡」
(2011年 原作:有村浩 監督:三宅喜重 脚本:岡田惠和)を録画して、今日見た。
友人が昨日の昼、LINEで薦めてくれた。
いい映画だった。
作家・有川浩の短編小説をぜひ読みたくなった。
登場人物は、
結婚をドタキャンされた翔子(中谷美紀)。
恋人からDVを受けてるミサ(戸田恵梨香)。
権田原という苗字にコンプレックスを持つ大学生の美帆(谷村美月)。
嫌々高額ランチに付き合わされて胃の痛む主婦・泰江(南果歩)。
カッコいい啖呵で車内で大声で騒ぐ主婦たちを黙らせる老婦人の時江(宮本信子)。
幼い芦田愛菜が可愛かった。
最後に翔子(中谷美紀)とミサ(戸田恵梨香)が、人生の機微を話そうとお茶しに行く。
「なんていうかさ、悪くないよねこの世界も」
「はい、悪くないです」
明日から、「元気に生きて行こう!!」と思わせてくれる映画でした。
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昨日の九想話「きょうだい」に、2010年に行った軽井沢・草津のことを書いた九想話が
見つかりましたのでここにリンクします。
(2010年09月11日九想話きようだい旅行1)
(2010年09月12日九想話きようだい旅行2)
(2010年09月14日九想話きようだい旅行3)
(2010年09月16日九想話きようだい旅行4)