昨日、義母の入院しているリハビリ病院に行った。
私は、女房と母親のじゃまをしてはわるいと思い、女房が義母に会っている間は食堂で本を読んでいる。
30分ぐらいして女房が食堂に来て「帰るよ」という。
エレベーターのところに行くと前に義母がいた。
杖をついて立っていた。
そして、歩いて見せてくれた。
先週までは車椅子だったのに。
義母の回復の早さに驚く私です。
なんで高学歴の人たちが、麻原彰晃という人間に動かされる人形になってしまったのか?
これまでいろいろテレビなどで報道されてきたが、私は理解できない。
私も20歳のころ、宗教に興味を持ちかなり心を動かされた。
あのころ、誰も同じだと思うけど、生きることにつまづいていた。
自分が考えていた生き方と“ずれ”があった。
それを私は、酒で酔って帳尻を合わせていた。
私が20歳だったか、早稲田大学の学園祭に行った。
いろんな教室にあった展示物などを見学した。
ある教室に「東洋思想研究会」という看板がかかっていた。
興味があったので入ると、頭のよさそうな学生が来て、
「宗教に興味がありますか?」などと訊いてきた。
私は頷いた。
「ここに坐って下さい」といわれ、私は彼の前に坐った。
彼は黒い暑い本を持っていた。
1時間ほどいろんなことを話した。
彼が、「この近くに私たちが集まる場所があるんですが来ませんか?」といった。
私はそこに行った。
そこには、大きなご本尊があって、その前に私は正座して彼と題目を1時間半ほどとなえた。
そのあといろいろ引き留められたが、私は自分のアパートに帰った。
駅前でキリスト教の教えをとく人といろいろ話し合ったこともありました。
生き方に悩んでいる私でしたが、どうも宗教には入れなかった。
私には文学があった。
いろんな作家の小説が、私を救ってくれた。
一番私を救ってくれたのが、山本周五郎です。
いや、太宰治かな?
ちがう、吉行淳之介だ!!