本日、シルバー人材センターが紹介するという会社の見学に行った。
その会社は廃棄物リサイクルの会社だった。
9時15分にシルバー人材センターに集まった5人と担当者とで行った。
その会社は、シルバー人材センターから5kmほどの山林の中にあった。
建築資材だったコンクリートの細かく砕かれたものの大きな山がいくつかあり、
荒涼とした景色だった。
コンクリートを粉砕したものを載せたベルトコンベアの音がうるさかった。
作業の様子を見せてくれるというので、社員の人のあとについて行った。
ブロックをいくつか重ねた粗末な階段のようなものを下りてその現場に行った。
足下はコンクリートの砕かれたものが敷き詰められていた。
雨でも降っていたら靴がもぐってしまうのではないか?と思った。
ベルトコンベアが上に登っている所に着いた。
鉄製の梯子があり3mほど上がった所に人がいて作業をしていた。
梯子は1人しか登れないので、私がまず先に上がった。
作業をしている人の所まで梯子を登った。
そこはトタンで1人だけ入れるような小屋になっていた。
そこで坐って作業をしている人は、ヘルメットをかぶり汚れた作業服を着て、
下からベルトコンベアで運ばれてくるコンクリートの粉砕されたものの中から、
針金などの金属やプラスティックのゴミなどを手で取り除いていた。
ベルトコンベアの先端からは、粉砕されたコンクリートが、その山の上に落ちていた。
それらの細かくなったコンクリートは、建築現場に運ばれて使われるという。
建材の廃棄物リサイクルは、社会にとって有意義な大切なことだと思う。
しかし、私がその現場に1日中いることは耐えられないと思った。
騒音と粉塵の中、あのトタンの小屋に真冬にいることを想像することはつらい。
これまで私は数多くの仕事をしてきたが、あの作業はその中でも最低のランクだと思う。
梯子を降りて私は、シルバー人材の担当の女性にこの仕事は断わると言った。
何も69歳になってこんな厳しい環境で労働をすることはない。
あの会社は、社員を募集してもなり手がいないのでシルバーに話を持ってきたのだろう。
今の若い者は、あんな仕事はしないだろうな。
私の住む町は、人口12,000人ほどです。
大きな企業など少ないです。
これからもシルバー人材センターで紹介してくれる仕事は、期待できそうにありません。
私が、再び仕事をすることは難しそうです。
1月まで勤めていたマンション管理人なら80歳まで仕事はできた。
がんにならなかったら、私は続けていたと思う。
これからマンション管理会社に応募ということでは、難しいでしょう。
女房は、「もう歳なんだから、のんびり暮らせば。私が稼ぐから」と言ってくれる。
ただ私としては、いくらかでも収入を得たいと思うのですが、無理ですかね?