6月14日から昨日16日まで所用があって、ブログの書き込みを休ませていただきました。
今日からブログを再開しましたので、引き続きご愛読くださいますよう宜しくお願いします。
さて、今日は夏を代表する果物(注)の一つであるスイカについてご紹介します。
昨年は9㎏前後の大玉スイカが4~5個収穫できたほか、6kg程度のスイカも5~6個収穫できました。しかし味については満足できる結果が得られませんでした。
今年は味を重点に栽培したいと思っています。
そのために定植の1ヶ月くらい前に米ぬかや油粕、配合肥料などを早めに施肥し畝を作りました。
その畝に4月下旬4本の苗を定植しました。現在苗は順調に育ち、花が咲き幼果が肥大化し始めました。
・4本の苗を植えているスイカの畝です。
・開花した雌花です。花の下に幼果があります。
雄花の花粉をこの雌花に受粉することにより、この幼果が肥大化していきます。授粉が成功しないと幼果が止まらず落ちてしまいます。
・雌花を上から見たところです。雌しべはこのような形をしています。
下の雄花の画像と比較すればお解かりのように、雄花と雌花の違いが花を見るだけで判別できます。
・これは雄花です。雄しべと上の雌しべの形が違っているのが分かると思います。勿論、花の下には幼果はついていません。
・雨天には人工受粉しても受粉が成功しません。
そこで、このように花に雨水がかからないように帽子をかけました。こうすることにより受粉の成功率が高められます。
・受粉が成功すると花が落ち、2~3日でこの位になります。
・更に受粉から4~5日でこのくらいに肥大します。この後は日々大きくなって行きます。
なお、素人は収穫時期がよく分からないので、ピンポン玉くらいになった時の日付を棒につけた札に書き、その棒を立てておきます。
私のスイカの「栽培方法」は次のとおりです。
・畝幅3m、株間1mで定植しました。
・キャップをかぶせて蔓の伸長を図ります。
・苗が生長し、蔓が伸びてくるとキャップを取り除きます。このときマルチを張り、藁を敷きます。
・一株当たりの蔓が3~4本になるように整枝します。
・花が咲き始めますので雄花の花粉を雌花に受粉をします。
・本葉が10枚~12枚くらいまでに着果した幼果は取り除きます。それ以降に咲いた雌花に受粉して大きく実らせます。
・蔓1本当たり1個のスイカを実らせます。
・ソフトボール大になった頃に「玉直し」をします。
これはスイカをまっすぐに座らせて太陽の光が満遍なく当たるようにすることです。
・受粉から40日前後で収穫となります。
(注)
野菜と果物の違いについて
農林水産省の分類では次のように定義しています。
・「野菜」とは、食用に供し得る草本性の植物で、加工の程度の低いまま利用されるものをいいます。
・「果実」は統計上果樹として分類しており、永年作物などの木本類を言います。
簡単に言えば、
「野菜」とは、種を蒔いた後1年で花を咲かせ、その後枯れる1年草本類を言い、「果実」とは、木や蔓のまま何年も成長する多年生の木本類の果実を言います。
この分類に従えば、メロン、スイカ、イチゴは野菜となりますが、農水省では果実的野菜としています。
日本ではこのようになっていますが、外国では果物に分類しているところもあるようです。