家庭菜園でゴボウを栽培されている人は多いと思いますが、ゴボウの花を見たことがある人は少ないのではないでしょうか?
今日は珍しい「ゴボウの花」と「ゴボウ栽培」についてご紹介します。
ゴボウはキク科ゴボウ属の2年草で、原産地はヨーロッパから中国東北部といわれ、日本には古く縄文時代に渡来したと考えられているそうです。
ゴボウを初めて利用したのは中国人といわれていますが、食用ではなく薬用としてであり、漢方では種子を利尿、浮腫、化膿止め、解毒に用い、ヨーロッパでも根を利尿・通風などに用いられていたようです。
西洋ではゴボウの若葉をサラダに使うことはあるようですが、根を食材とするのは日本や韓国、台湾くらいだそうです。
「ゴボウの一般的な栽培方法」
・種蒔きの2週間前に1㎡当たり苦土石灰120g、堆肥3㎏を施してよく耕します。
・更に、種蒔きの1週間前に化成肥料150gを施し、30㎝以上の高畝を作ります。
・種は1昼夜水につけておきます。
・植え付けには春蒔きと秋蒔きがあります。
春蒔き 3~4月に種蒔きし、10月から翌年1月頃に収穫します。
秋蒔き 9月に種蒔きし、翌年6~7月に収穫します。
・まき溝をつけ、1cm間隔で条蒔きし、薄く覆土します。
・本葉が5~6枚頃までに10㎝間隔になるよう間引きます。
・追肥は1回目として本葉が2~3枚の頃に化成肥料100g/㎡を施し、更に、2回目として本葉が5~6枚の頃に同量の化成肥料を施します。
・根の直径が1cmくらいになれば収穫時期となります。
・これは4月に種蒔きしたゴボウの畝です。 このゴボウは今年の秋から来年1月に収穫します。
「ゴボウの花」
春蒔きの品種はその年の秋に収穫しますが、収穫せずに放っておくと冬を越し、翌年の6月中旬以降に花を咲かせるそうです。
私の畑の近くで地元の農家の人が種を取るために栽培していましたので撮影させてもらいました。
・これがゴボウの花です。
ゴボウはキク科の野菜で、種を蒔いて1年以上2年以内に開花する2年草の植物です。
この畝のゴボウの草丈は、高いもので1.5mを超えているものもありました。
茎には、栗のイガのようなトゲのある総苞(そうほう)がたくさんついています。その先端にアザミのような花を咲かせています。
この総苞(そうほう)は思ったより柔らかいですが粘着性があって服などによくくっつきます。
・たくさんの総苞(そうほう)と花を咲かせたゴボウの茎です。草丈は1.5m以上ありました。
ゴボウは種を蒔いて1年以上経過すると蕾をつけるそうです。
このため、春蒔きの品種は通常その年の秋に収穫しますが、収穫せずに放っておくと翌年の6月中旬以降に花を咲かせます。
ゴボウには食物繊維やカリウムや亜鉛などのミネラルが豊富に含まれており、整腸作用や抗がん作用、動脈硬化の予防、糖尿病の予防などが期待できる健康野菜です。