週間天気予報では、今週末の12日頃から入梅の予想も出始め、梅雨を代表する花「アジサイ(紫陽花)」の開花も各地で見られるようになりました。
今日は我が家で一足早く咲いた鉢植えの「ベニガクアジサイ(紅額紫陽花)」をご紹介します。
このアジサイは咲き始めは白色で次第に赤色に変わっていく珍しい品種です。
・咲き始めは花弁(ガク)が白い「ベニガクアジサイ(紅額紫陽花)」です。
「アジサイ(紫陽花)」はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木で、学名のハイドランジアは「水の容器」と言う意味だそうです。
最も一般的に植えられている球状のアジサイは「セイヨウアジサイ」と言われ、日本原産の「ガクアジサイ」を改良した品種だそうです。
・数日後には、ガク(花弁)が次第に赤く変色してきました。
アジサイの基本的な形は、中央にある小粒の「両性花」と、その周辺を取り囲んだ平たい「中性花」のガクブチ型(いわゆる「ガクアジサイ」)だそうです。
「中性花」は本来は花弁ではなく、「ガク」が変化したもので、装飾花とも呼ばれています。
全体が「中性花」ばかりになると同時に、形が球形になった品種が「テマリ型」と呼ばれています。
この「ガクブチ型」と「テマリ型」の二つが主流ですが、他にもガクブチ花が半球状になったものや、ノリウツギのように花形がピラミッド型のものなどがあるようです。
・額が赤く変色した「ベニガクアジサイ(紅額紫陽花)」です。
「ガクアジサイ」は古くから日本で栽培されている日本原産の花木で、花色は青紫、紅紫、赤、ピンク、青、白など豊富にあります。
今日ご紹介している「ベニガクアジサイ(紅額紫陽花)」は、ヤマアジサイの園芸品種で、咲き始めは白色ですが次第に鮮やかな赤色に変わります。
・白とピンクが混じった「ベニガクアジサイ(紅額紫陽花)」です。
アジサイには毒性があるそうです。牛や山羊、人などが摂食すると中毒症状を起こし、過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て死亡する場合もあるそうです。
・ピンクが鮮やかな赤色に変色します。
外国にも自生のアジサイはあるようですが、今あるアジサイの殆どは1879年(明治12年)にイギリスの園芸家が日本から持ち帰ったアジサイを親として改良したことから始まったそうで、現在ではヨーロッパにとどまらず各国で栽培されています。
・ガク(花弁)全体が赤くなると花も終わり、ガクが萎れてきます。
(参考)
アジサイは一般的に次のように分類されるようです。
1.ガクアジサイ ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。日本原産のアジサイでアジサイの原種です。
2.ヤマアジサイ ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木です。紫陽花の変種で花、葉が紫陽花よりも小さめです。アジサイ同様園芸種が多いようです。
3.エゾアジサイ アジサイ科アジサイ属の落葉低木で、草丈は1~2mにないます。青色、青淡色の小さな両性花の周りに花弁4枚の装飾花をつけ、ヤマアジサイ
より全体が大きいようです。
4.その他の自生種
5.栽培種(セイヨウアジサイ・改良種)