虹の語源
2012-11-01 | 雑学
大空に七色の大きな輪を描く虹は綺麗ですね。
虹は御存じのように、太陽の光が空気中の水滴によって屈折、反射される時に、水滴がプリズムの役割をするため、光が分解されて七色の帯に見えるものですよね。
この虹、実は人工的に作り出すことができますが、経験したことがありますか?
大きな虹は無理ですが、小さな虹なら太陽を背にして水を撒くと見られます。一度お試しされてみては如何でしょう。
さて、難しい原理は兎も角、「虹」を見つけると、とても嬉しくなりますよね。
古代中国では「虹を、“天に住む大蛇や竜”と考えていたようです。
漢字の「虹」も、「虫」偏は【蛇】の形を描いたもの。「工」は【貫く・横たわる】という意味で、この二つが合わさって「虹」という字ができ、【天空を貫く大蛇】を表していると云われています。
・ウィキペディアより
日本でも『万葉集』では、虹は「ヌジ」と書かれおり、「ヌジ」とは“沼の主”つまり蛇や大蛇などの“ぬし”が語源という説があり、これもまた蛇のことを表しているのだそうです。
英語のrainbow(レインボー)もrain(雨)とbow(弓)からできた言葉ですよね。
ところで日本には、「朝虹が立てば雨、夕虹が立てば晴れ」という諺があります。
「朝虹」は東に昇った太陽が西にある雨に反射したもので、日本の天気は西から変わることから、西に見える雨はやがてやってきます。
この事から「朝虹が立てば雨」になると云うのが理由です。
逆に「夕虹」は、西の空にある太陽(晴れ)が、これからやってくるということから夕方に虹が出れば晴れる訳です。
昔から言い伝えられている諺は、科学的にも理にかなっているようですね。