8月8日に「近いうちに国民に信を問う」と発言して以来約100日後の先日、野田総理が漸く伝家の宝刀とも言うべき“衆議院の解散”を宣言しました。
3ヶ月余り後が「近いうち」かどうか分かりませんが、野田総理に「とどめを刺した」のは野党側から「うそつき」呼ばわりをされた事ではないでしょうか?
総理は党首討論で子供の頃の話を持ち出し、小学校の先生から「バカ正直」と評された事を披露していたことから、野党側からの「うそつき」呼ばわりに耐えられなくなったのではないかと思われます。
さて、今日はこの「とどめ」について調べました。
とどめとは【決定的な一撃を与える】ことで「とどめを刺す」などの表現で使用されますが、この言葉は人間の体のある部分の急所を指しているのだそうです。
人間の体には、命にかかわる大事な場所、所謂、急所が50箇所とも100箇所以上あるとも言われており、古くから武術などで相手を効果的に攻めるための攻撃箇所としてあげられています。
中でも重要とされるのが「のど」で、一撃で相手の動きを“とどめる”ことができる箇所ということから、【のどなどの急所を刺して確実に息の根をとめる】ことを「とどめを刺す」と言い、【事を確実に処理する、決定的打撃を与える】と意味を広げて使われているものです。
一撃で相手の動きをとどめるその個所は心臓ではないようです。
なお、成年男子にはこの喉に「のど仏」という隆起した部分がありますが、これは、骨の形が“仏様が鎮座しているような形に見える”ことから名づけられたそうですが、西洋ではこの「のど仏」のことを「アダムのりんご」と言うようです。
これは旧約聖書において神が創った最初の人間アダムが禁断の木の実(りんご)を口にした時、神から声をかけられ慌てて飲み込んだところ、それがのどにつかえて「のど仏」になったという伝承からのようです。
洋の東西を問わず、男性の喉の隆起した部分が「のど仏」と「アダムのりんご〔Adam's apple〕」と、どちらも神仏に関係する言葉で表しているのは面白いものですね。