一昨日の日曜日、現役時代のOBで構成する”歴史探訪同好会”のメンバーと熊野古道(中辺路ルート)を歩いてきました。
今回は、7月に歩いた時の最終地点である稲葉根王子から滝尻(たきじり)王子までの約12㎞を歩くコースです。
今日から数回に分けて「熊野古道を歩く」シリーズとしてご紹介します。
「熊野古道中辺路ルート」
JR紀勢線、紀伊田辺駅前に立てられている熊野古道中辺路ルートの地図です。
今回は左下の稲葉根王子から3王子先の滝尻王子まで歩きました。次回は一泊して、最終地点の熊野本宮大社(赤い表示)まで行く予定です。
「蔵坊弁慶の銅像」
JR紀勢線、紀伊田辺駅前に立っている武蔵坊弁慶の銅像です。
武蔵坊弁慶は熊野の別当(政所の長官):湛増(たんぞう)の子としてこの田辺に生まれました。
この像は昭和46年9月に衣川に死して782年を機に造られたものだそうです。
「一ノ瀬橋」
富田川に架かる一ノ瀬橋です。
この川上では昨年の台風12号の豪雨による山崩れなどで現在もなお復旧工事が行われていました。
「一ノ瀬王子」
説明によれば、建仁元年(1201年)10月13日、藤原定家は徒歩で石田河(いわたかわ 現:富田川)を渡り、この王子に参拝しています。
平安・鎌倉時代の熊野参詣では、岩田川の瀬を何度も渡って滝尻まで行きますが、最初に渡るのがこの一ノ瀬です。
天仁2年(1109年)に参詣した藤原宗忠は19度も亘っており、上皇や女院も徒歩で渡ったそうです。
その後、この王子社は荒廃し、江戸時代に再興されて市瀬王子社、別名清水王子と呼ばれていましたが、明治時代に春日神社に合祀され、昭和44年(1969年)に現在のように整備されたそうです。