ハト
平和のイメージがあるハト、公園などのベンチに座っているとすぐ傍までやってきて餌を探します。
人を怖れず、手に餌を乗せて差しのべると食べにきます。
ハトも人に安心感を持っているのかも知れませんね。
でも、ハトはハトでも「trust me」と言った直後に、その発言を翻して大統領の不信を買ったり、「普天間基地は少なくとも国外、県外」「腹案がある」など、できないことを言って大衆受けを狙ったり、「尖閣諸島は日本が盗んだ」と売国奴的な発言をしたハトもいましたね。
このようなハトは二度と御免ですが、今日は鳩が何故「平和の象徴」となったのかを調べてみました。
ハトが「平和の象徴」となった由来は、旧約聖書に出てくる「ノアの方舟」にあるようです。
この神話の中で、神は、人間が次第に堕落し始めたのを怒り、大洪水を起こして一度全滅させようと考えていました。
しかし、とても真面目に働いているノアの一家だけは助けてあげようと思い、そのことをそっと知らせました。
その際に神は、方舟を造り、あらゆる動物を一つがいずつ乗せるように、とも伝えました。
ノアは神の言う通り、方舟を造って動物たちを乗せ、洪水が起きるのを待ちました。
やがて大雨が降り続き、世界が大洪水によって水没し、全ての生き物は地上から姿を消しました。
・システィナ礼拝堂(ヴァチカン市国)の天井画・ミケランジェロ作の「大洪水」です。(雑誌ヴァチカンより)
大洪水は40日40夜続き、水は150日の間増え続け、その後、方舟はアララト山(トルコ)の上に止まりました。
ノアは洪水が治まったのかを確認するため、40日後にカラスを放ちましたが、とまるところがなく帰ってきました。
さらにハトを放しましたが、同じように戻ってきました。
7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきました。
さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってきませんでした。
この事からノアは水がひいたことを知り、家族と動物たちと共に方舟を出て、そこで祭壇を築いて焼き尽くすいけにえを神にささげました。
神はこれに対して、二度と全ての生物を滅ぼすことはないと誓い、ノアとその息子たちを祝福し、その印として空に虹をかけました。
この神話から、オリーブの枝をくわえたハトは、神と人間の和解のシンボル、人間が神との和解によって得た平和な世界を共に築いていく平和を象徴するシンボルとなったと言うことです。
平和のイメージが強調されたのは、1949年にパリで開催された「国際平和擁護会議」にピカソがハトのポスターを書いたからと言われています。