今、ロボットが単独でヒッチハイクをしているのをご存知でしょうか?
今日は珍しいこの話題を取り上げます。
このロボットはカナダ・トロントにあるライアソン大学・Frauke Zellers博士とカナダ・オンタリオにあるマックマスター大学・David Harris Smithさんらの共同研究プロジェクトが開発した、「ヒッチボット(hitchiBOT)」というロボットです。
バケツの胴体に人工知能や音声認識などの機能を詰め込んだロボットで、単独でヒッチハイクしながらカナダの東部にあるノバスコシア州ハリファックスから西部にあるブリティッシュコロンビア州ビクトリアまでの約6400㎞を横断するもので、7月28日にノバスコシア州ハリファックスをスタートし、モントリオール、トロントを通過して、8月6日現在、オンタリオ州ハミルトンを通過中だそうです。
hitchiBOTは運転手が持ち上げて車に乗せられるだけの軽さになるよう、バケツに軍手やブーツをつけたシンプルなつくりで、親指を立てて腕を上下させる、いわゆるヒッチハイクのポーズを繰り返して乗せてもらえるようアピールするそうです。
旅の途中でバッテリーが尽きないか心配だそうですが、車のシガーソケットにプラグを差し込んで充電させてもらえるよう運転手に頼みこむ仕組みになっているなど、ちょっとした会話機能を駆使して旅を成功させるということです。
・道路で車が停まるのを待っているヒッチボット君です。(ネットより)
hitchiBOTの目的については、Zeller教授とSmith教授は「通常、人間はロボットを信用できるのかと懸念しているが、このプロジェクトは他の角度を試すもので、ロボットが人間を信用できるのかをテーマとしている」と説明しているそうです。
また、ヒッチハイクする理由について、「お金を持っていないし、カナダではロボットはまだ運転免許を取得できないから」とhitchBOTは説明しているということです。
ロボットはバケツの胴体から水泳遊具の腕と脚が伸び、ケーキ保存容器をかぶせた顔に、手には黄色い手袋、足にはゴム長靴をはめ、内部にはタブレットパソコンと電気部品を搭載ただけのもので、部品代は合計で1000ドル(10万円)ほどしかかかっていないそうです。
hitchiBOT君は車に乗せてもらっているだけでなく、イベントに出席したり、家に招かれたりとさまざまな体験をしていることがTwitterで報告されているそうです。
・行く先々で様々な体験をするロボットです(ネットより)