泥酔
2020年に東京オリンピック開催が決定して来月で1年となります。
開催まで後6年ですが準備は進んでいるのでしょうか?
待ち遠しいですね。
前回の東京オリンピックは昭和39年でした。
当時、私は東京駅前の八重洲口に勤務していたので、オリンピックの華やかさを肌で感じた一人でした。
今日は50年前、東京でオリンピックが開催された年に泥酔した思い出を取り上げます。
当時は給料が少なくて余裕がないのに、独身の気軽さから同期のN君と銀座辺りをよく歩いたものです。
ある時、バーに入り、カウンターで二人で雑談していると隣に一人の外人が坐りました。
田舎者の私は外人が珍しく、知っている英単語を並べて片言の英語でその外人と話し始めました。
その内にすっかり意気投合し、“次は赤坂に行こう”とその人が誘い、自分の車で赤坂のクラブに連れて行ってくれました。
ここでも片言の英語で会話をしていたのだと思いますが、よく覚えていません。
酒の弱い私がウイスキーやビール、お酒などをちゃんぽんに飲み、不覚にもぐでんぐでんに酔っぱらってしまいました。
所謂、泥酔というやつです。
帰りはタクシーで飯田橋の独身寮に無事に帰ってきましたが、その間の経過は全く覚えていません。
タクシー代は払ったものの、クラブの飲食代は払っていないような気がします。多分その外人さんが払ってくれたのでしょう。
50年前の若さにまかせた泥酔の思い出ですが、今思い起こすと無謀な行動だったように思います。
さて、その泥酔ですが、何故、ぐでんぐでんに酔っぱらうことを「泥酔」というのでしょうか?
「泥酔」の泥(でい)は、中国の異物志に出てくる空想上の虫のことだそうです。
その泥(でい)は南海に住み、骨がなくて水がないと泥のようになると考えられており、その様が、ひどく酔った状態に似ていることから「泥酔」というようになったそうです。