らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

鉄火巻き

2014-08-15 | 雑学

お盆のこの時期、スーパーの折り込み広告には肉とお寿司が目立つように刷られています。
お盆にはこの二品はよく売れるのでしょうね。
今日は巻き寿司の中で人気のある「鉄火巻き」を取り上げます。

マグロの赤身を入れた鉄火巻きが考案されたのは江戸時代と言われています。
鉄火巻きの鉄火とは、元々真っ赤に熱した鉄を指す言葉で、名前の由来には諸説あるようです。

その一つは、博打場で花札やサイコロ賭博に講じている博徒たちが、手を汚さずに食べることができる食べ物がないかと考えて作られたのがマグロの赤身の寿司だそうです。
賭博場は鉄火場と呼ばれ、鉄火場で出されるマグロの赤身の巻き寿司と言うことで、「鉄火巻き」と言われるようになったとする説です。
他には、巻き寿司の両端からちらりとのぞくマグロの赤身の色が、赤熱した鉄のように見えるところから鉄火巻きと言うようになったと言う説もあります。

前者の説が有力とされていますが、その一方で、「鉄火の付く食べ物には「鉄火丼」や「鉄火味噌」もあり、これらに共通するものは「赤色」と「辛さ」であり、「鉄火場」も「手軽さ」も関係ないことから、前者の説は間違いだという説もあるようです。

・鉄火巻きです(ネットより)


では、何故、他の魚ではなくマグロだったのかと言うと、当時、マグロの赤身が最も人気の寿司ネタだったようです。
現在は赤身よりトロの方が人気がありますが、当時は脂身が多いのは好まれず、また、冷凍、冷蔵技術もなかったことから傷みやすいトロは捨てられていたと言うことです。