らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「秋彼岸の入り」と彼岸花

2008-09-20 | 季節
今日9月20日は「秋彼岸の入り」です。
秋の彼岸は「秋彼岸」と言い、単に「彼岸」と言えば春の彼岸のことを指します。

「秋彼岸」の期間は、秋分の日をはさんだ前後7日間(今年は9月20日~26日)で、
最初の日が「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」と言います。

毎年この時期になると畑の周りに彼岸花(曼珠沙華)が咲きます。
今年も咲き始めましたのでご紹介します。
 
彼岸花(曼珠沙華)の蕾です


・名前の由来は、この花が彼岸の頃に咲くところから付けられたようです。
 曼珠沙華とも言われています。


・真っ赤な独特の花ですね。


・真上から見た彼岸花(曼珠沙華)です。8個の花が放射線上に咲いています。


・彼岸とは、煩悩を脱した境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世を、こちら側の
 岸「此岸(しがん)」と言うのに対して、向こう側の岸を「彼岸」と言っています。

「彼岸の迎え方」
・彼岸の入りまでに仏壇や仏具、お墓等をきれいに掃除しておきます。
・彼岸の期間中は仏前に花や彼岸団子(秋は「おはぎ」)、季節の花や旬の果物など
 をお供えます。
・灯明や線香なども絶やさないようにしましょう。

「ニラの花」とその効能

2008-09-19 | 家庭菜園

今日は「ニラの花」をご紹介します。

・下の画像は収穫直前のニラです。
 葉の長さが20cm~25cmくらいになったころ、根元から4~5㎝のところを切り取って
 収穫します。
 ニラは成長が早いので、年に4~5回収穫できます。


・秋になると葉の間から30~40㎝ほどの花茎を伸ばし、花を咲かせます。


・ニラの花を傍で見ると、花弁は6枚のように見えますが、3枚は苞(花弁状の葉)で
 3枚が花弁のようです。(そのように説明されています)


・緑の粒のようなものはニラの「子房」で3室になっています。
 この中に種子があり、熟すと割れて散布されます。
 熟した種を植えて育てることもできます。


・「ニラの栄養成分」
 ニラには臭い成分の硫化アリル、ビタミンA・B群・C・E、カロチン、カルシウム、
 カリウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれています。

・「効能」
 
昔から胃腸(特に下痢)に効く野菜として親しまれ 症状が重いときにはニラの
 煮汁を飲んでも効果があるといわれています。
 他にも、食欲増進、美肌効果、疲労回復、抗がん作用、骨粗しょう症、冷え性
 などの予防
が期待できるようです。


「シソ(紫蘇)」とその健康効果

2008-09-18 | 家庭菜園
刺身のつまや天ぷら、麺類の薬味などに使われる「青ジソ(紫蘇)」、そして梅干や紅ショウガなどの色付けに使う「赤ジソ(紫蘇)」。

日本では、「紫蘇」は薬効、防腐作用がある栄養豊富な香味野菜として古くから利用されています。

家庭菜園では「青ジソ(大葉)」や「赤紫蘇」の収穫は5月~8月初旬くらいまで、今の時期は「花穂」となっており、小さな花がたくさん咲いています。

今日はその「花穂」となった「シソ(紫蘇)の花」とその健康効果についてご紹介
します。

・これが赤シソの花です。


・シソ(紫蘇)はヒマラヤ、ビルマ、中国が原産地で、日本には縄文時代には既に
 渡来していたと言われています。

・名前の由来には次のような逸話があります。
 その昔、中国の若者が蟹を食べ過ぎて食中毒を起こし死にかけていました。
 村で名医と言われていた医者が薬草を煎じ、紫の薬を作って用いたところ、若者
 はたちまち健康を取り戻したそうです。
 「紫」の「蘇る」薬だと言うことで、この薬草を「紫蘇」というようになったと言うもの
 です。

・赤紫蘇の花穂です


我が家では初夏に赤ジソの葉で「シソ(紫蘇)ジュース」を作っています。
喉が渇く夏には、氷と水で薄めて飲みます。とても美味しくて元気が出てきます。

「シソ(紫蘇)ジュース」の作り方を簡単にご紹介します
「材料」 ・水1800cc、・赤ジソ500g、・砂糖450g ・クエン酸または酢 小さじ3杯
「作り方」
 ①シソを水で洗いザルに入れます。
 ②鍋に水を入れ沸騰したらシソを入れて1~2分程煮出します。
   (色素が出て茹でたシソの葉が緑色になります)
 ③シソを鍋から取り出して濾します。
 ④こした液に砂糖を入れ沸騰させます。
 ⑤さめたらクエン酸を入れて出来上がりです。(赤色になります)
 ⑥水や炭酸水などで3~5倍(好みにあわせる)に薄めて飲む。

・青シソの花です


・青紫蘇の花穂です


「紫蘇の健康効果」
栄養成分
 
カロチン、ビタミンC、E、カルシウム、鉄、食物繊維などが含まれています。
健康効果
 
ハーブとしての高い薬効を持つ紫蘇は発汗、解熱、鎮痛、鎮静、解毒剤として
 効果があります。
 そして、香りのもとであるベリルアルデヒドは胃液の分泌を促がし食欲を増進
 させる作用があるようです。
・またこの成分は強い防腐作用をもち、食中毒の予防に役立ちます。
 更に、アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー症状を緩和するとも言われて
 います。


「木立性ベゴニア」の花

2008-09-17 | 
今日は「ベゴニア」の花をご紹介します。

「ベゴニア」はシュウカイドウ科の多年草で、原産地は中南米、南アフリカと言われて
います。
この花は、葉の形や模様、草丈、花色などさまざまであり、大変品種が多いようです。
「ベゴニア」の仲間のうち、木のような形に育つものを「木立性ベゴニア」と言って
います。


・葉に模様のない赤色の「木立性ベゴニア」です。


育て方
・冬は室内でガラス越しに日光をよく当てる、夏は50%くらいの遮光をするかまたは
 木漏れ日が当たるような場所において育てます。
・日光を当てすぎると葉焼けを起こします。反対に日光不足になると花つきが悪く
 なります。

・葉に模様のない橙色の「木立性ベゴニア」です


増やし方
・挿し木で増やします。5月~11月までの生長期間であればいつでもできます。
・茎を10㎝~15㎝に切って、用土は赤玉土か鹿沼土に挿します。

・橙色で葉に模様のある「木立性ベゴニア」です


・赤色で葉に模様のある「木立性ベゴニア」です


花言葉 「親切」 「片思い」


「ジンジャー」の花

2008-09-16 | 

「ジンジャー・エール」をご存知ですよね。女性の好きなショウガ入り炭酸飲料です。

その炭酸飲料の原料にもなっていたと言われている「ジンジャー」の花が私の畑に咲いていますのでご紹介します。

この花はショウガ科に属する球根植物です。
原産地はインド、マレーシアで、日本には江戸時代に渡来し、薬用として栽培されていたようです。
「ジンジャー・エール」は、この花の地下茎の乾燥粉末を利用して作られていたとも言われています。

・純白の蝶が舞っているような、「ジンジャー」の白い花です

この花は一般的には「ジンジャー」と呼ばれていますが、正式には和名で「シュクシャ(縮砂)」、英名で「ガーランドリリー」と言う名称になっています。

草丈は1m~1.5mの大型植物で、葉はショウガに似ており、強い芳香があります。

「初秋の香りの女王」とも呼ばれており、甘い香りが漂う、純白のきれいな花です。



花言葉 「信頼」「慕われる愛」
7月16日の「誕生花」になっています。



「敬老の日」とは

2008-09-15 | 雑学
今日9月の第三月曜日は「敬老の日」です。

「敬老の日」は国民の祝日の一つで、
  「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」
ことを趣旨として制定されました。

その由来は、1947年(昭和22年)に兵庫県多可郡野間谷村(現在の八千代町)の
門脇村長が提唱した「としよりの日」が始まりとされています。

当時、村では「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と言う
趣旨のもと、1947年(昭和22年)から農閑期で気候のよい9月15日を「としよりの日」と定め、敬老会を開くようになったそうです。
1950年(昭和25年)からは兵庫県全体で行われるようになり、後に全国に広がっていきました。

その後「としよりの日」と言う表現に各方面から異論が起こり、1964年(昭和39年)に「老人の日」と改称され、1966年(昭和41年)には国民の祝日に制定され、名称も「敬老の日」となりました。

更に、2002年(平成14年)までは9月15日が祝日でしたが、2001年(平成13年)の
祝日法改正、いわゆるハッピーマンデー制度により、2003年(平成15年)9月からは第3月曜日が祝日となりました。

しかし、第3月曜日に移すに当たって高齢者団体から反発が相次いだため、2001年(平成13年)に老人福祉法を改正し、9月15日を「老人の日」とし、同日より1週間を「老人週間」としています。

「老人の日」・「老人週間」の目的は次のとおりです。
  ・国民の間に老人の福祉への関心と理解を深める
  ・老人が自らの生活の向上に努める意欲を促がす
 と言うものです。

9月は「敬老の日」・「老人の日」・「老人週間」と高齢者のための日がたくさんありますね。
     
           高齢者に感謝し、高齢者を大切にしましょう!


「中秋」と「仲秋」の違いについて

2008-09-14 | 雑学

今夜は「十五夜」、「中秋の名月」です。

ところで、「仲秋」と書く、この文字を見たことはありませんか?

皆さんは人偏が有る「仲秋」と、無い「中秋」の違いについてご存知でしょうか?
早速調べましたのでご紹介します。

端的に言えば ・「仲秋」は旧暦8月の異称
          ・「中秋」は旧暦8月15日のことです。

「中と仲」
は共に、一続きの事物の両端でない部分を言います。(広辞苑より)

旧暦では、7月、8月、9月が「秋」とされています。

では「仲秋」は何故「中」でなく「仲」なのでしょうか?
それは中国の影響によるもののようです。

中国の呼び方では、初めは「孟」、中が「仲」、最後が「季」なので、8月は秋の真ん中の月と言うことで「仲秋」となったようです。
因みに、7月は「初秋」、9月を「晩秋」と言います。

これに対し「中秋」とは、「仲秋」の中心の日のことであり、旧暦8月15日を指して「中秋」と言っています。

今年は今日がその日であり、今夜の十五夜が「中秋の名月」であり、文字は人偏のない「中秋」となります。
今夜以外の旧暦8月の月は、人偏のある「仲秋の月」となる訳です。

「中秋の名月」に関する行事も、平安時代に中国から日本に伝わったとされています。

当時は貴族の行事となっていたようです。
宮廷では川に船を浮かべ、月の詩や歌を作り、雅楽を奏でて楽しんだようですが、
江戸時代になると武士や町人、特に里芋を初めとする芋類の収穫の感謝祭として農民の間に広く普及したと言われています。

一般的に、「中秋の名月」には酒宴を設け、月見団子や里芋、柿、梨など、その
時期のものを供えて、神酒を添えて月を眺めながら余興に興じるものとされています。

今夜が曇りでなければ、金色に輝く十五夜の大きな丸い月が見られます。
「中秋の名月」を眺めながら、月見団子にお酒をいただきたいものです。

 
 若山牧水の歌を一首
  「白玉の 歯にしみとおる 秋の夜の 酒は静かに 飲むべかりける」


「大根の栽培」とその健康効果

2008-09-13 | 家庭菜園
気温はまだまだ高いですが、秋植え野菜の植え付け時期となりました。

昨日は「人参の栽培」についてご紹介しましたが、今日は、煮ても、おろしても美味しく、そしておでんには欠かせない食材の一つである「大根」について、その栽培と健康効果をご紹介します。

大根は、家庭菜園でも栽培しやすい野菜なので、私は毎年栽培しています。

土つくりは、種蒔きの2週間前には堆肥と化成肥料を散布し深く耕してよく馴染ませておきます。
(小石や肥料が根に当たると岐根(またね)になりやすいといわれています。)

・種蒔き後3~4日で出芽してきたところです。


・更に3~4日経つと2枚の葉がこれくらいになります


・本葉が3~4枚出てきたところです。
 この頃1回目の間引きを行います。
 間引いた若菜をお浸しにしていただくととても美味しいです。


・秋大根は種蒔きから100日前後で収穫できます。
 この大根も11月頃には食卓に並ぶと思います。


「大根の栄養素」
・大根の根の部分にアミラーゼ、ジアスターゼがあります。
葉の部分にはカロチン、ビタミンC、カルシウムがあります。

「健康効果」
・根に含まれるジアスターゼやアミラーゼは胃もたれや胸やけ解消に効果的です。
・辛味成分は発癌物質を無毒化するので、ガンの予防に効果があるといわれて
 います。
・皮の部分にはビタミンCやビタミンPが含まれており、脳卒中の予防に有効です。
・葉はイライラストレスの予防、骨粗しょう症の予防が期待できるようです。

   葉も皮も捨てないで有効に利用しましょう!



「人参の栽培」とその効能

2008-09-12 | 家庭菜園
今日は「人参の栽培」についてご紹介します。

人参の原産地は中央アジアのアフガニスタン付近及び、西トルコと言われており、
日本には江戸時代初期に中国より渡来したようです。

・8月26日に種植えをした人参が4~5㎝になりました。


「人参の栽培方法」
「土作り」
・酸性土壌は向かないので石灰を混ぜ、1㎡当たり堆肥3kg、化成肥料100g程度
 入れてよく耕しておくこと。
 (播種直前の堆肥施用は又根や短根の原因となるようです。1ヶ月くらい前には
  施肥をしておきます)
・小石や土の塊は砕いておくこと。 (根が肥料や小石に当たると又根になる)
・潅水不足になると列根になりやすいようです。

「種蒔き」
・春蒔きは生育期間が短い早生種か中生種を
・夏蒔きは生育期間が長い5寸種や長根系がよいようです。

「間引き」
1週間くらいで発芽しますので、本葉が3~4枚になった頃に株間4~5㎝となるように1回目の間引きを行い、更に6~7枚になった頃に2回目の間引きをします。
最終的に株間を10㎝くらいにします。

・1回目の間引きをしたところです。


「収穫」
・種蒔きから3~4ヶ月程度で収穫できます。
 (葉っぱが黄色くなる前に抜き取って収穫します)
・越冬時に肩が露出していたら土寄せをして寒さを防ぐこと。
 比較的長期にわたって収穫できます。
 (ただし収穫遅れになると列根になりやすいようです)

「栄養と効能」
・人参は栄養価に優れ、特にβカロチンが多く含まれているため、健康野菜として
 注目されています。
・カロチンは免疫力を高める効果があり、そのほかにも糖質、繊維質、ビタミンC,
 カルシウム、鉄などが豊富に含まれており、緑黄色野菜の代表と言われていま
 す。


「長月」の由来

2008-09-11 | 季節

9月は旧暦の呼び名で「長月]ですね。

では「長月」の由来についてはご存知でしょうか?
そこで調べてみました。

「長月」の語源にはいろいろな説があります。
1.旧暦9月は新暦の10月上旬から11月上旬(今年は9月29日~10月28日)に
  当たり、夜がだんだん長くなる「夜長月(よながつき)」の略とする説。

2.雨が多く降る時期であるため「長雨月(ながめつき)」から「長月」になったとする
  説。

3.「稲刈月(いねかりづき)」が「ねかづき」となり「ながつき」となったとする説
4.「稲熟月(いなあがりつき)」が略されてなったとする説」
5.「穂長月(ほながづき)」が略されて「ながつき」となったとする説
6.「名残月(なこりのつき)」が転じたとする説
  など諸説あります。

この中でも1番の「夜長月」の略で「長月」になったとする説は、古くから信じられて
いる説で最も有力とされているようです。


秋の歌を一首ご紹介します
  ・秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ 驚かれぬる
                                   (古今集  藤原敏行)

  ・秋来にけり 耳を訪ねて 枕の風          (松尾芭蕉)         
  解説 : 秋が来た。その証拠に秋風が耳を訪ねて枕元に偲び寄ってきた

この俳句は、上の藤原敏行の歌をパロディ化したものといわれています。