たぶん2015年ころのブログです
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いろいろなご事情により,別居や離婚することになってしまった親子の面会交流の話し合いは,かなり難航をすることが多く,時間もかかることが多いと思います。
そんな時に第三者の援助者が間に入って,試しに別れた親子の面会交流を行なってみると,時々ですが,事態が打開できることがあります。
じーじの経験ではそういうことは結構多いと思います。
また,別居や離婚をした親子の面会交流の方法ややり方にはいろいろな形がありますが,じーじの場合には父母同席での経験が多く,その形や方法がかなり効果的だったと考えています.
(ただし,少なくとも,子どもさんの前では喧嘩をしないでいられるお父さんとお母さんでなければ難しいのですが,幸い,子どもさんの前でも喧嘩をしてしまうようなお父さん,お母さんは少数です。)
じーじが別居や離婚をした親子の面会交流を同席で行なったのは,子どもさんが幼児で,同居親から離れられないケースが多かったという理由からが多かったからなのですが,結果的には父母の同席の形が良かったと今では考えています。
そして,それは,まだ,うまく言葉にできていませんが,実は結果的だけでなく,本質的な問題を含んでいるような気もしています。
じーじが書いて活字にしていただいた二つの論文(赤坂2006,同2011)はいずれも父母同席の面会交流の試行のケースですし,大学院の修士論文(赤坂2014)も同様です。
そのようなケースでは,最初は面会交流を求めている別居親が子どもの同居親との同席を嫌がって,早めに別席にしてほしいと希望をするようなことも多くありますが,しかし,面会交流の試行を始めてみると,時間の経過とともにそういうこともなくなることが大半です。
別居親は,子どもさんと楽しく遊ぶうちにそんなことが気にならなくなってしまうのだと思いますし,同居親は近くにいて,笑顔で安心をして子どもさんを眺めていられることがいいのだろうと思います。
いずれにせよ,子どもさんが安心をしてじゅうぶんに楽しめる面会交流やその試行が一番です。
今後もよりよい面会交流の援助活動を行なっていきたいと思います。 (2015?記)
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2021年1月の追記です
父母同席の試行の場合も、あまり介入はしないで、親子のありかたをそばで眺めているのが原則でした。
ただし、監護親が別居親の遊びかたや行動をあまりに批判的に見ている時には、家族療法のリフレーミングの技法で、監護親に違った見方の可能性を提示してみるようなこともしていました。
いつもとはいえませんが、たまには親ごさんの間の雰囲気が変化し、子どもを含む雰囲気が変わることもあったように思います。 (2021. 1 記)