三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

エコハウス研究会全国大会 in 清澄庭園

2014年12月04日 05時53分05秒 | Weblog

きのうは早朝に仙台を出て東京に移動。
建築家・丸谷博男さんが主宰する表題の会に出席です。
朝10時から懇親会の終了の午後20時まで、
長丁場の大会であります。
丸谷さんとは、東日本大震災への被災者支援活動としての
住宅情報支援誌・「東北の住まい再生」出版活動がきっかけ。
わたしどもの出版に際して調査を進めた、全国の支援の動きの中で
「そらどまの家」という被災者のために企画発案された住宅構想を
象徴的なイメージとして取り上げたのでした。
いわば住宅事業者の被災地へのメッセージ性をそこに感じた次第です。
その後、その進展にあわせて取材活動を進めておりました。
その「そらどまの家」の構想を基盤にして全国的な動きとして
エコハウス研究会という組織が立ち上がり
その活動が3年を超えて、全国でそうした事例も積み重なってきて
今回の全国大会になった次第。
そういう意味で、わたしどもも、関わりは当初からあったのですね。
建築家・丸谷さんは、吉村順三さんの流れを汲む東京芸大の
建築研究者グループを代表する存在。
吉村順三先生の門下生に奥村昭雄(東京藝術大学名誉教授)がいて、
丸谷さんは、そのさらに門下生。
奥村先生の「熱と空気をデザインする」という思想のもと、
熱と空気をコントロールして室内に快適な環境をつくりだす
OMソーラーの起動力として、自宅建築がその研究台になったのだそうです。
なので、「そらどま」というネーミングに、OMソーラーの流れを
イメージするのは、ある意味で自然。
わたしども北海道東北では、高断熱高気密が基本ですが、
OMソーラーについても、その理念には共感も持っている次第。



こういったキャラの丸谷さんのプロデュースする大会なので
会場も東京江東区の「清澄庭園・大正館」という施設。
さすが、東京芸大であります(笑)。
午前中の趣旨説明的な発表に続いて午後からは
全国各地での事例発表が以下のように行われていました。

1 ケアサービス三郷(埼玉県三郷市)
 寺山建築工房・寺山実
2 重症心身障がい児対応生活介護事業所(静岡県清水区)
 永田デザイン一級建築士事務所・永田章人
 酒井信吾建築設計事務所・酒井信吾
3 三軒の「そらどまの家」に取組んで(三重県桑名市)
 松田建設・松田貢
4 これから取組む木造事務所(愛知県一宮市)
 菅原律子設計事務所+itiS・菅原律子
5 店舗併用住宅「石直」(愛知県名古屋市)
 エアデザイン一級建築士事務所・大住篤志
6 京都サロン(京都府京都市)
 松彦建設工業・松本良平  伊礼智設計事務所
7 自邸(愛知県一宮市)
 安井聡太郎一級建築士事務所・安井聡太郎
8 片瀬の家(神奈川県藤沢市)
 龍口元哉建築設計事務所・龍口元哉
9 呼吸する家の壁(東京都新宿区)
 工学院大学工学部西川研究室

その後、詩の朗読を庭園の「涼亭」という迎賓施設で楽しみ
懇親会も盛大に行われました。
前日に続いてのパーティ。気持ちとしては酒量控えめですが、
ついつい、ついつい(笑)になりそうで、12月はコワいですね(笑)。
みなさん、ご自愛を。
コメント
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