最近のユーザー動向の中に目立ってきていると感じているポイント。
とくに団塊世代の人たちにとっては、子どもの巣立ちとともに
スペースがもてあまし気味、という事情が出てきていると思います。
先日の、日刊ゲンダイにも、
減築リフォーム 我が家を使いやすく直す
団塊世代の間でマイホームの「減築リフォーム」が増えている。
子供が独立し、夫婦2人の暮らしには広すぎるのだが、
売却してマンションに引っ越すには愛着があるという家を「削減」して、
庭を広くしたり、維持負担を軽くしたりするのだ。・・・
という記事が掲載されていました。
事情はすこし違うけれど、札幌などでも郊外型の一戸建て住宅から
よりコンパクトな住宅を求めるという動きは
この年代のみなさんを中心に広がってきているようです。
逆に、若年層向けにコンパクトな住宅を売り出したら、
買いに来たのは、周辺の戸建て居住者で、
住み替え需要にマッチした、というようなケースも出ています。
長く欧米のキャッチアップ志向が喧伝されてきたけれど
よく考えれば、そんなに広い家って、ほんとうに必要なのか?
っていうような、アンチテーゼが広がってきているのかも知れませんね。
訳あって、床面積の大きい家に住んでいるわが家には
とても良く理解できるお話なんですね。
たしかに大きい家はいいことではあるけれど、
他人に見せびらかすために住んでいくわけでもあるまいし、
人間が住み暮らして行くには、そこそこ管理しうる限度と、
ここちよさのバランスするような面積っていうのがあると思うのです。
ただまぁ、減築するにもお金がかかるので、
急激に需要が盛り上がる、ということはないのかも知れませんが、
こういうニーズ自体は、底を流れるトレンドとして
これからの住宅のありように微妙に作用していく気がします。
<写真は記事と無関係です>
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