三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

北朝鮮問題と小泉後継

2006年07月20日 05時31分39秒 | Weblog

今朝の朝日新聞に面白い記事が掲載されていた。
小泉首相が、ブッシュに北朝鮮問題で意見を言った、という記事だ。
その部分を要旨として抜粋すると、

小泉首相が米朝直接対話促す 日米首脳会談で
 「直接対話しないと進まない」――。小泉首相がブッシュ米大統領との会談で、北朝鮮の核・ミサイル問題解決に向け、高いレベルでの米朝直接対話を促していたことが18日わかった。日朝国交正常化を目指して2度訪朝し、なお「対話」にこだわる首相の賭けだったが、大統領は慎重姿勢を崩さなかった。
 首相が米朝直接対話を呼びかけたのは、6月29日の首脳会談やその後の電話協議。複数の日本政府関係者によると、首相は会談で自身が2度訪朝したことに触れ、大統領に「北朝鮮は米国との対話を望んでいる。北朝鮮のような国は、首脳間で直接対話しないと物事が進まない」と指摘した。
 さらに首相は「北朝鮮問題を解決できるのは中国よりも米国だ」との考えを示したうえで、「拉致問題解決のためにも核・ミサイル問題を前進させることが重要だ」と強調。米国が高いレベルで北朝鮮と直接協議に踏み切る必要があるとの認識を大統領に伝えた。
 これに対し、大統領は「私に正面から(米国の方針に)反対意見を言った首脳はあなただけだ」と述べた。そのうえで「検討する」などと応じたものの、首脳会談やその後の会話では「直接対話に応じれば、北朝鮮の術中にはまることになる」との懸念を伝え、慎重姿勢を崩さなかった。

ということのようだ。
まず、最大のこの記事のポイントは、なぜこういう情報が
この時点でリークされるのか、という点だろうと思う。
この記事を見れば、日米同盟という意味が、実質を伴っていると感じられる。
たぶん、ブッシュにいま、直接モノを言える関係を日本は確かに持っている。
完全に政権側にとって有利な情報のリークだ。
という風にはすぐに受け取ると考えられる。そしてそれの告知、という意味合いは
小泉がもうすぐ退陣する、というポイントから考えると
禅譲路線の安倍周辺による情報操作、という線が一番強いのかも知れない。
きょうのもうひとつの記事に、福田の不出馬がアドバルーンとして
揚げられていることと重ね合わせると、
どうも、当たらずとも遠からず、なのではないか。
さらに中国との関係でも、靖国の分祀論に対して中国側の好意的な反応が出てもいる。

花道としての小泉のサミットが一段落して
どうも権力闘争が本格的に開戦した、という感じを抱く、きょうの情報の出具合。
日本の権力闘争は、こういう新聞を使っての
情報操作がだいたい、趨勢を決してきている。
北朝鮮問題は、どうも日本の中長期的な国家のありようを
考えるきっかけとなりそうだ。
少なくとも、安倍周辺は、そういうように利用する動きを強めるのだろう。
どうも、この間の動きは北朝鮮も含めて
決定的に安倍に有利に働いてきているのだろう。
さて、安倍、という選択で、
日本は、中国とアメリカと、どういう関係の中に進むのか?
糸の切れたタコのような、いまの北朝鮮の
多分、「体制危機」の状況のなかで、
どうも否応なく、日本の国家戦略、というポイントが
東アジア情勢の緊迫とともに、具体的な俎上に上がってきた段階なのでしょう。

写真はカミさんの実家の菜園のイチゴ。記事とは無関係です(汗)
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