灯油入れに使っているリンキチです。
冬場の暖房器具 我が家ではエアコンの他に
石油(灯油)ストーブを数台使用しています。
アラジンストーブも現役。
石油ストーブの燃料となる灯油は近所まで売りに来る
移動販売車でも買えますが自分で直接スタンドに
行って買ってくるほうが当然安いです。
そしてストックする為にも灯油缶が必要になります。
ウチでは普通のプラ灯油缶以外にこんな灯油缶を
使用しています。
中古の軍用ジェリカンです。ミリタリーモノが
変態のようにスキ、というほどではありませんが
スキかキライかと聞かれればまあスキでしょうね。
ジェリカン以外に弾薬ケースのアーモ缶や軍用の
折りたたみスコップ程度ならあります。
あと飛行服はカテゴリーもあるとおり、スキですね。
子供の頃、タミヤのミリタリーミニチュアのプラモデルを
集めて作っていた時期もありました。
でジェリカンですが”ジェリ缶”とも言います。
ジェリカンはドイツ軍が初めと云われています。
第二次世界大戦中、使用されその名前の
由来はイギリス軍がドイツ軍をことを軽蔑する
スラング「ジェリィ」からきているとか。
ドイツ軍モノはウチにはないのでほぼ同じ仕様、形状の
手前のやつ、上部が赤色の派手なデンマーク軍用で。
ドイツ軍のは赤い塗装が無い状態と思って下さい。
この形状のタイプは主に欧州仕様という括りになります。
ちなみに”BENZIN”(ベンジン)とはデンマーク語で
ガソリンの事。
容器の生産性を考慮して本体は左右をプレス溶接、そして
3本の持ち手部分と注入口部分の溶接接合で出来ています。
容量は刻印されている20L、1963年製らしい。
注入口、キャップ部分はロック付きで簡単に開閉可能。
注入口内側に通気用のパイプがあり、燃料を軍用車等に
一気に給油する際に息継ぎせず約25秒以内に20Lを
注ぎ終われるとか。もちろんやったことないけど。
専用ノズル無しでも軍用車の給油口にダイレクトに
注げるのもこのデザインの特徴。
そして強く押しこむ(ロックする)ことによってより
密閉性が高まる構造。この構造の栓により横にしてもまず
漏れる事がないらしい。
側面にある模様、凹みは内容物が膨張した際にある程度
許容できるような設計デザインになっています。
そして独特の3本の持ち手にも意味がありますが
米軍タイプ紹介のあとでまとめて。
こちらがアメリカ軍タイプ。ドイツ軍よりも後からの製造と
なります。ちなみにこれは確か自衛隊モノ中古品だったかな。
でも仕様的にはアメリカ軍タイプ同等品です。
本体容器は左右ではなく上部と底部を溶接、そして
持ち手部分の溶接接合です。
3本取っ手は欧州タイプ同様。
注入口、キャップ部分は回して開閉するスクリュー式。
ドラム缶と同じ規格で生産性を優先させたようです。
でもこのスクリューキャップ式は漏れやすいのと軍用車等への
ダイレクト給油は専用ノズルや漏斗などの使用が必須となります。
内側に通気用のパイプがあるのは同じ。スクリュー式の
専用ノズルを使用すればこの通気パイプのおかげで一気に
すばやく給油できるという事です。
共通している3本の持ち手の機能ですが内容物満タンで
重たい場合は普通に真ん中の取っ手を掴みます。
左右の手で持つと一人で2缶は運べます。
今度は空の容器の場合、つまり軽い状態なら2缶並べて
置くと隣合わせになった取っ手を掴む事により、片手で
空の2缶、左右両手なら一人で4缶運べるように効率を
考えてあるデザインなのです。
とはいえ早く灯油の必要のない、過ごしやすい季節が
来ることを願いながら給油する2月でした。