リコの文芸サロン

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芭蕉の風景②

2022-02-06 | 短歌
小澤 實・著『芭蕉の風景』上巻・下巻



下巻、第5章 おくのほそ道、
27頁 1689年4月3日の頃、2週間もこの地に滞在してる。
黒羽(黒羽・くろばね、栃木県大田原市)

30頁 「木啄も庵はやぶらず夏木立」きつつきもいおはやぶらずなつこだち

元禄二(1689年)旧暦4月5日に郊外の臨済宗の禅寺、雲巌寺に参拝した。
雲巌寺は芭蕉(1644-94年)の参禅の師の仏頂和尚がしばし滞在した寺で、師の修行の跡を訪ねたかったのだろう。



吉永小百合がモデルのポスターで人気の観光寺と成りました。
写真用のピンクの傘も置いてありました。



境内の句碑

36頁 4月18日 殺生石
「石の香や夏草赤く露あつし」 いしのかやなつくさあかくつゆあつし



賽の河原


突き当りが殺生石


昔、中国やインドで悪行を尽くした九尾の狐が日本に来て、帝を病にさせた。
この狐を陰陽師が退治し、逃げた狐が石になったと伝えられています。
今でも硫黄の匂いがして、風向きによっては、鳥や狐などの動物が死んだりします。

39頁 4月20日 遊行柳
「田一枚植えて立去る柳かな」 たいちまいうえてたちさるやなぎかな

田んぼの真ん中に在ります。





当時の柳らしいです(子孫?)


66頁 平泉 毛越寺(もうつうじ)
「夏草や兵どもが夢の跡」 なつくさやつわものどもがゆめのあと



当時の伽藍復元図。






69頁 中尊寺
「五月雨の降りのこしてや光堂」さみだれのふりのこしてやひかりどう


中尊寺本堂に向かう坂の麓に建っています。弁慶の供養塔(お墓とも)


西行の歌碑は坂の中程に在ります。

西行(1118-90年)の歌碑



中尊寺、光堂

芭蕉の句碑
「五月雨の降りのこしてや光堂」さみだれのふりのこしてやひかりどう

山頂のレストランの昼食です。



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