詠草に説明を付けるのを「自歌自注」と言います。
今回は説明付きにします。
姉の無念 涼風
〇白服に威儀を正してお参りす十三仏の大安寺へと
いつもお参りする時の服装は普段着で色も明るいものが多いですが、お参りの慎ましさを白を纏うことで表したいと思いました。今回は靴下を白にしました。
〇「大安寺は病気平癒で評判」とお参りの人らご利益を言ふ
何回も大安寺にはお参りしてますので、ご利益は知っています。
〇ご利益を聞き流すなり祈れども姉には慈悲の届かざりしに
〇姉のため病気平癒を祈りしも一年後には帰らぬ人に
〇回復の叶はぬ寺の朱印とて姉の無念にひときは朱し
姉は56歳で亡くなりました。2年の間に父、姉と続いて亡くなりました。
〇亡き父をしきりに思ふ十一月の十七日は誕生日なり
父が亡くなって20年に成ります。
〇父と姉病没ゆゑに諦めが付きかねてゐる二十年(はたとせ)へても
〇ふる里を走る予定のリニアカー全通までに命がたりぬ
2027年に名古屋まで、大阪には早ければ2037年、(遅ければ2045年)に開通予定です。