さて入院四日目、術後2日目の朝です。
今日はいよいよ退院です。
朝6時の起床、看護師さんの巡回チェックも特に声賭けだけ、検温すらありません。
8時に朝食は出ますので、平らげた後、昨日妻が持ってきてくれたイチゴも食べました。
そこからは一気に慌しいです。10時までには退院しなければなりませんので、バタバタと身支度を始めます。
昨日一日ウダウダとしていたおかげか、止血の技術の進歩か、9年前はカテーテル挿入部の痛みがかなり長引いていて
この時点で機敏な行動など出来ませんでしたが、痛みは相当に減っていて、まったくもって普通のスピードで身支度をすることが出来ました。
昨日まで感じていた、心臓がときおりキューっとなるような痛みもほぼなくなっていました。
9時過ぎに妻が迎えに来てくれて、ナースステーションに挨拶もそこそこに退院です。
ほぼ同時に本日のアブレーション手術の方は手術に入りますし、午後には新たな入院の方が入ってくるわけですから、
看護師さんもバタバタです。退院する人の相手なんてしている暇はありません。
9年前にくらべるとずっと医学は進歩していて、術中の苦しさも低減されていますし、術後の回復もすざましく早いです。
自分自身は9年年を取っているわけで本来は回復が遅くても当たり前のはずなのですがね、、、
それに引き換え看護師さんの忙しさは二倍になっているようなイメージでした。
術後の清算も、9年前と比べるとあっという間です。入院ですから専用窓口に行って書類を受け取る必要はありますが、
会計に待ち時間は殆どありません。どこの大病院も最近は同じですが、自動清算機に診察券を入れれば、その場で清算完了です。
9年前はこの後、数日間、会社を休みました。術中デジャブーに苦しんだのと、カテーテル挿入部の痛みで直ぐには出社できる状態ではありませんでした。
しかし今回はあまりに調子が良いので、一旦自宅に戻りシャワーを浴びてから、午後軽く出社してみたのです。
当然回りが心配するし無理をしてはいけないので、仕事はしませんでしたが。
会社に行ってみようと思える気力が湧いてきたくらい、今回の術後の回復スピードは速かったということなのです。
今日のこの記事を書いている時点で、術後1週間強な訳ですが、まったくもって普通の生活をしています。
大またを開いたり、首を急にグッとねじったりすれば、まだカテーテル挿入部の痛みはあります。
でも極端なことをしない限りは痛みはありません。通常通り仕事をしていますし、既に日帰りですが出張にも出ました。
次週はいよいよ宿泊出張も入れました。
9年ぶりにカテーテルアブレーション手術をしましたが、総じて言うと、痛みや苦しさがない手術になったとは嘘は言えません。
苦しい手術に変わりはありませんが、でも相当にその苦しさは軽減されており、そしてその時我慢すれば済むものになっています。
2日間耐えれば、その後何かに苦しむような事はありません。
手術には恐怖心は伴うかもしれませんが、いつどこで発作が起こるかわからない苦しさを思えば、これは絶対に受けるべき手術です。
9年前は術後にそう簡単に割り切れる心境にはなりませんでした。二度とやりたくはない手術だと思いました。
でも今回は、直ぐに再手術と言われたらカテーテル挿入部が痛そうなので、抵抗するけれど、
1年後にであれば、抵抗なく受けるだろうなという印象にかわりました。
本当に医学の進歩は素晴らしいと感じる再手術となりました。
ながらく体験記を読んでいただいてありがとうございました。
また通常の鉄道ブログに戻ります~