ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

ダイレクトドライブのレコードプレーヤ−

2023年12月23日 | 音響製品

 今まで手元にあったレコードプレーヤーは安価なベルトドライブ型である。レコードを聴くことが充分にできるのだが、若干ピッチが合わず不満もあった。昔のようにダイレクトドライブのレコードプレーヤーが欲しいなと思ってもいたが高価で手が出ない。ところが先日、アマゾンのブラックフライデーで目をつけていた製品が2割引になっていた(それでも自分にとっては高価ではあったけれど)ので思い切って購入してしまった。

   

 その製品はオーディオテクニカのAT-LP120XBTという機種である。見た目はとても重厚で、カートリッジを接続しスケールバランスを取るなど、昔所有していたプレーヤーと手順は同じ。レコードを乗せて回すとストロボ点滅により正確なピッチであることがわかる。これには思わず興奮してしまった。パソコンとのUSB接続でレコード音源をデジタル化できるなどの機能もあるがまずはレコード再生である。絶対にいい音で聴けるはず。

 こういう場合に最初に聴きたい盤は何だろうか、ということで以下はその時聴いたレコードを簡単に紹介する。ちなみにオーディオ・セットは、これも数ヶ月前に購入したパナソニックのCDプレーヤーSA-PMX90とその付属スピーカー。それまで使っていたONKYOのMD/CDプレーヤーのCD部分が壊れてしまい、修理に挑戦するも失敗したため購入した製品である。Hi-Rez対応でUSBメモリ等を接続することでFlacファイルなどが再生できることも大きな魅力なのだが、何と言ってもスピーカーの音質がもの凄く良い。特に低音の出が素晴らしくて、この品質の良さは驚きであった。

 さて、この時聴いたのは当然、自分の好きなアルバムということになる。順に上げてみる。

1 最初にターンテーブルに載せたのはYESのClose To The Edge「危機」アメリカ盤両面マトリックスAである。大迫力の重厚な音が鳴り、最初のこの一枚で大満足。

   

2 だが、それで終わるわけはない。続いては、KING CRMSON の LIZARD。初期のアルバムで一番好きな作品。こちらは中学生の時に買った国内盤ではなく数年前に購入したアメリカ盤。AT/GPありの両面マトAA。一応AAはファースト・プレスと思われるが充分迫力ある音と繊細な演奏に耳が離せなくなる。

   

3 3枚目は大好きなミシェル・ルグランSUMMER OF '42「おもいでの夏」サウンドトラック。一番好きな映画音楽。そして久しぶりに全面を視聴。実はサントラの音源ではないのと、アルバムとしては「ピカソ組曲」という別の作品が収録されている。

   

4 ここで邦楽の代表として松田聖子のTouch Me, Seiko。シングルのB面を集めたアルバムだが、名曲がたくさん収録されている。聖子ソングで私が一番に好きな「蒼いフォトグラフ」(テレビドラマ「青が散る」のテーマ曲として有名)、SWEET MEMORIES、隠れた名曲「制服」、そして松任谷由実作の「ボン・ボヤージュ」など好きな曲が多いアルバムだ。

   

5 次に目が行ったのは、アントニオ・カルロス・ジョビン。タイトルはJOMBIN。このアルバムで有名なのは「三月の水」で、ポルトガル語と英語の2ヴァージョンが収録されている。が、加えてクラウス・オガーマンのアレンジによる重厚な夢弦サウンドと共に美しい小品が並ぶ。

   

6 5のストリングス・サウンドに触発され聴きたくなったのは、パーシーフェイス楽団のBOUQUET「愛の花束」。特に1曲目のアルバム・タイトル曲は重厚なストリングス・サウンドでこのシステムでも充分美しく聴くことができた。

   

7 次に聴きたいのはジャズとなる。ビル・エヴァンスMOON BEAMS。ジャケットを飾るだけでも持っている価値のあるアルバムだと思うが、そのサウンドも美しい。ピアノの音がきれいに、心地よく鳴る。こちらの盤はかなり後の再プレス。

   

8 さて、ここまで来てTHE BEATLESのアルバムを聴いていないことに気がついた。次はビートルズだ、と思ったがどのアルバムにしよう?中々決められなかったが、結局LET IT BEにした。持っている3枚はすべて国内盤だが、70年6月にリリースされたボックスセット用のシングル・ジャケットをセレクト(AP-9009)。両面ともチリノイズが多く、何故か後のプレス版よりおとなしめの音がする。だが、音量を上げると迫力が出てとてもイイ感じに鳴る一枚だ。新しいプレーヤーでもチリチリ音は変わらず。

   

 

 このプレーヤーが到着したのは休日だったけれど、聴くのはこの辺が限界。だが、音を確かめたいアナログ盤は他にもまだある。徐々に乗せてみよう。

 そんな時に新たに購入したレコードが届いた。(次に続く)


この期に及んでSONY WalkmanのNW-A55HNを購入:その2〜使い勝手はどうか?

2023年01月26日 | 音響製品

 さて、A55の使い勝手はどうか。55HNはノイズキャンセル機能付きハイレゾ対応専用ヘッドホン(イヤホン)が付属するタイプである。

 まずは良い点。

・タッチパネル。私のWalkmanとしては初めてだが反応は良い。今までは「戻す(back)」ボタンを繰り返し押す必要があったがタッチ式は手順が効率的で便利だ。(ただし、A16のようなボタン式は暗闇の中でも操作しやすいというメリットはあった。)

・音質処理。A16同様ノイズ除去性能を高めたフルデジタルアンプS-Master HXを載せ、「mp3やCD音源もハイレゾ相当にアップスケールする」DSEE HX機能も搭載。これはA16にも全く同じ機能があったのだが、音の良さはここにあるとも言えるほど大変重宝した。この機種では新たにAI技術を搭載しているそうだ。曲のタイプをAIが自動で判別し高音域の補完性能を向上させているとのこと。そして低域をアナログアンプのような特性に近づけるというDCフェーズリニアライザー機能、アナログレコードによる豊かな再生音を再現するバイナルプロセッサーなどが加わったが、これらについては今後検証していきたいが、多機能を使うほどバッテリーの消耗も大きいのではと懸念もする。

・AIFFファイルの再生。A16では再生できなかったが可能になっている。これも大変便利。

・microSDカードの使用。これもA16と同じだが、本器は内蔵16GBなのでカードの増設は特にハイレゾ・ファイル再生には必須だろう。今回はトランセンド製の128Gを別途購入したが問題なく使用できている。

・ノイズキャンセル機能。進化しているらしい。専用イヤホン付きを購入したので、早速JR列車で試してみた。列車の音がほとんど意識されず音楽に集中して聞くことができたのには驚いた。以前のウォークマンではここまでではなかった気がする。(このことを息子に伝えたら、知るの遅いね、と言われてしまった。今はこの程度は当たり前?)

 ついでにイヤホンについて言うと、本体と同色のこの専用イヤホンは低音から高音までしっかりカバーしている優れものと感じた。A16には自分好みのいろいろなものを探して使用していたが、ノイキャンのことも考えるとこれで決まりかなと思う。また、最近はBluetoothのコードレスイヤホンを使用している人をよく見かけるが、ラジオを聞くためにはイヤホンのコードがアンテナになる。従って有線のイヤホンは必須。何より、耳元にバッテリーがあるのはちょっと怖い気がするので私はもっぱら有線イヤホンを使っている。

 次にマイナス面。

・筐体。NW-505はスティックタイプ、NW-A16は薄型軽量で持ち運び易かったが、本器はさすがに大きめで重さも99g。それでもスマホよりははるかに小さいので許容範囲か。

・起動時間。A16はiPodと違って長いのが欠点だったがこの機種も電源OFF状態から再生画面表示まで28秒かかった。あまり改善されていない。ついでに言うと、電源オンには電源ボタンを4秒、オフのためには2秒長押しする。これは極めて不便。新しい機種では改善されているのだろうか。

 以上、思いつくだけの観点だが圧倒的にメリットの方が多い。元々私はAppleのiPod Classicを長年愛用してきた。80GBの容量があったので車のロングドライブには重宝していた。だが、今はmicroSDのおかげで128GBを有し容量的には問題はないし、総じてWalkmanの方が断然音が良いと思う。ハイレゾのサウンドは細かいところまでよく聞こえて、「違いのわからない男」である私でも実感できている。

 ということで、Walkman NW-A55HNの使い勝手は良し!と結論。今後も3台のWalkmanを使い分けながら活用していこう。

    


この期に及んでSONY WalkmanのNW-A55HNを購入:その1〜今なぜ旧型を選んだか?

2023年01月25日 | 音響製品

 本日は全国的に10年に一度の大寒波の日となっているが私の地元(札幌市近郊)も風が強くかなり寒く感じる。列車運休や高速道路の閉鎖が生じているが、朝起きたら雪はそれほど積もっていなかった。だが、だんだんと吹雪模様になってきている。明日は朝一番に出勤予定だがどうなることか、、、

 さて。本日のお題。昨年の年明け第1回目の本ブログは、「この期に及んでM1 MacBook Airを購入」という記事だった。新型発売後に旧型を整備品で購入したのだが、その後の円安影響によるApple製品の値上げのことを考えると、あの時に買ったのは良いタイミングだったと思う。そして、2023年の年明けも「この期に及んでSONY WalkmanのNW-A55HNを購入」というタイトルである。この製品は2018年10月発売であり、その後新機種が出ているにもかかわらずあえてこれを購入した。今回はその理由を記しておこうと思う。

   

 学生の時に購入したカセットテープ式の初代ウオークマンと90年代のMDウオークマンは別にして、ファイル形式携帯音楽プレーヤーとしてのWalkmanは4台目である。本ブログでも最初のNW-E063はこちらに、次のNW-505はこちらに記載している。3台目のNW-A16が2015年の購入以来日常的に今も使っているがこれまでに紹介の機会を逸していた。ハイレゾ音源対応かつコンパクト・軽量で大変重宝している。だが、徐々にバッテリーの減り方が早くなってきており今後に対する不安が増大した。調べるとメーカーでは電池交換(修理)はすでに対象外。スマホ修理を扱う店で対応できる所はあるようだがあまり安心感は持てない。そこで新機種への買い換えが頭をよぎっていたのだが、今ひとつ決断に至らないでいた。

 実はNW-A16の特色としてFMラジオが受信できること、そして語学学習用に再生スピードをスローにできる機能がある。これらがなかなか捨てがたいのである。そして、2019年以降発売のWalkmanはAndroidが搭載されたせいなのか、そうした機能がなくなってしまった。今年になってさらに新機種Walkmanが発売されたから、今後NW-55を新品で購入することが難しくなるかもしれない!これが旧機種NW-55を買いたいと思った大きな理由である。かろうじて16GBヴァージョンが現行品として発売中なので不安に駆られて購入に至ってしまった。だが、1年前だったらもっと安く購入できたかもしれない。それが残念、、、(その2へつづく。次回は使い勝手について)


iPod mini 4GBのバッテリー交換に挑戦

2022年08月04日 | 音響製品

 前々回、シンセサイザーの電池交換についての顛末を記載したのだが、同じようなバッテリー問題が他のアイテムにも存在する。Apple製品大好き人間の私は過去いくつかの商品を購入してきたものだが、パソコン以外で一番古いのはiPod miniである。当時は画期的なポータブル音楽プレイヤー製品として食指が動き、写真のものを購入した。珍しさもあって自分の名前を刻印してもらうサービスも受けた。わずか4GBの容量だが当時は充分な気がした。その後iPod classic 80GBに持ち替え、さらにiPod TouchやiPhoneなどを経てあまり使われなくなった結果、バッテリーの持ちが悪くなっていた。最近は1日持たない状況である。だが、音楽ファイルの再生は問題なくされるし、何と言っても懐かしい外観から愛着を捨てられず、今回バッテリーの交換をしてみようと思い立ち実践してみた次第である。

  

  (本体と交換用に購入したバッテリー。ヘラのような器具が付属していた。)

 先駆的にやられた先輩達の動画やサイトを参考に行ってみた。一番大変だったのは上下の白いカバーを外す作業である。細いマイナスドライバーや薄いギターのピック等を使い挑戦したが若干筐体を痛めてしまった。だがその後は諸先輩のやられた作業どおりに進めることができ、無事に交換が完了した。現在、一度の充電でどの程度バッテリーが持続するのか検証中だが以前よりは減り方が遅くなっているのは実感している。ということでレトロな外観を眺めながらの音楽鑑賞を、またしばらくは楽しめそうである。

  

  (上下のフタを開ける。これが一番大変だった。)

  

  (中の青い色をしたバッテリーを交換。白いコネクタを外してはめるだけなのでこれは簡単。右は復活した状態。)


ローランド・ステレオ・エフェクツ・プロセッサー SE-50の復活

2017年04月30日 | 音響製品
 先日あるビンテージ鍵盤楽器を入手したのだが、古い機種であるためディレイなどのエフェクトが内蔵されていない。そのため納戸にしまったままだったローランドのエフェクターであるSE-50を引っ張り出してきた。かつてはヴォーカルにかけるリバーブで重宝していたが、実はディレイやフランジャーも内蔵しギター用のエフェクターとしても使える多彩な機材である。
    

 最後に電源を入れてから恐らく10年以上経っていると思う。そして当時はディスプレイで文字化けが発生し、プリセットが飛んでしまっていた記憶があった。今回改めて電源を入れても、やはりその症状は変わらず。これはどうしたものかとネットを検索してみた。すると、内蔵バッテリーが消耗してそのような状況になるのがほとんどであるとのこと。そこで自分で電池交換を試みた。ネジを外し中を見ると電池はごく普通に売っている丸型のCR2032電池。そして上から金具ではさまれているだけだったので難なく交換ができた。筐体を元に戻し電源を入れ、さらにマニュアルにある初期化を試みた。結果としてデフォルト状態に復活。これは感動ものだった。全てはネット上に公開している皆さんの報告のおかげである。
    

 実はこのようにして、シンセサイザー奏者として演奏活動を行っていた当時の機材が少しずつ復活している。ラック型の音源も再入手した。今後その状況も報告したいと思うが、いったいどこまで当時の再現が叶うだろうか、自分自身に期待したい。

YAMAHAシーケンサーQY300のフロッピーディスク・ドライブを修理

2017年01月06日 | 音響製品
 「久しぶりにYAMAHAの音楽シーケンサーQY300を納戸から引っ張り出し電源を入れてみた。このシーケンサーはGM音源とフレーズが内蔵されており、また表面に鍵盤に相当する入力キーが備わっているのが特徴で、さらにコード入力などもできるためこれ1台で曲作りが可能。私が社会人バンドを結成していた時のアルバムづくりに大いに貢献してくれた。内蔵メモリに10曲分が保存されているので、まずはそれらを再生してみた。ところが2DDのフロッピーディスクを挿入し、他の曲をロードしようとしたらそこでエラー表示が出て、データを読み込まない現象が発生。何枚かを入れ替え確認したがどうもFDDに異常が生じているようだ…。」という状況が実は2年ほど前にあり、その後放置していた。

 最近思い立ってネットでこの状況を調べてみたら、同じような現象が頻繁にあるらしく、多くの報告例を見ることができた。それによると、上位機種のQY700はノートパソコン用FDDの流用での交換が可能だが、300の方は配線関係でそれが難しい、しかし大方はFDD内のゴム製ベルトの損傷に原因があるとのこと。そうした報告を参考にしながら、ダメ元で自力修理を試みようと考えた。

 最初に必要なのは交換用のゴム製ベルト。かろうじてヤフー・オークションで見つけることができた。ただし、以前から比べ3倍の値段だったのは仕方がない。それが到着し、いよいよ分解開始。案の定ベルトが新品と比べて伸びきっていた。何とか交換し作業を終えてフロッピーディスクを挿入。無事にロードできた。ついでにセーブも問題なし。これであと10年は使うことができるのでは。

 このように不器用な私でもネット上の他の皆さんの実践が役に立ち修理することができたが、昔であればこの機材も燃えないゴミになっていたかも。それにしても、QY300以前に酷使していたシーケンサーQX3は今回のようなFDDトラブルも発生せず、今も昔同様に動いている。シンセサイザーDX7も同様。30年前のYAMAHA製品は壊れにくく凄かったのだなあと、改めて実感したところである。


理想のヘッドホンを探して~SONY MDR-XB70

2014年12月26日 | 音響製品
 先日レビューしたBLUETOOTHヘッドホンは無線としてそれなりの使い道があるが音質的に不満が残った。そこで、年末自分へのご褒美として自分が満足できるヘッドホンを探してみることにした。対象はカナル型イヤホンで、ポイントは重低音、そして中高音にも不満が残らない音質のもの。予算を5,000円前後として札幌の量販店に出向いた。

 その店では各社の複数の現物を試聴できる。ということで、持参したiPod ClassicとWalkmanをつなげ可能な限り聞いてみることにした。A-T社、Be社、P社、Se社、J社など目移りがするほど多数の商品が並ぶ。ついハイレゾ対応の数万円する高価なものを耳に充ててしまった。それらは確かに自分の好みの音質を奏でている。しかし、価格的にはNG。そうなるとなかなかこれというものがない。やはり予算内では無理かと思った時、最後にSONYのコーナーに立った。Walkman付属のノイズキャンセル付きヘッドホンを使用していたためSONY製にはあまり食指が動かなかった。ところがここにあったのだ。「体で感じる重低音」というのが商品コピーである「ステレオイヤー・レシーバー MDR-XB70」。その言葉どおり低音がズシズシ響く。そして中高音もなかなか(結局この点は購入後再生機器のイコライザで中音部を少し上げて聞いているのだが)。そして定価8,300円が実売価格で5千円を切る。もうひとつXB50というワンランク下の製品と聞き比べしたが、中高音の繊細さでXB70が一歩上。他に低音重視ではないナチュラルなサウンド重視のものもあったのでさらに比べてみたが最終的にXB70に決めた。
 実はもうひとつの基準が耳へのフィット感。この製品にはイヤーピースが大小4種類同封されていて、さすがに充分対応できている。

 ところでなぜこのような重低音が発生するのか。商品パッケージには「ベース・ブースター採用」、「大容量切削アルミニウムハウジング」などの記述がある。耳の外に来る箱の部分が大きめに作られており、空間的にも電気的にも空気の振動を最大限に産み出していると思われる。まあ、専門的なことはわからないが、とにかく希望の条件を満たすヘッドホンにめぐり逢い、今はこればかり使っている。左右の分離もかなり明確で、今まで気がつかなかった音が新たに聞こえてくる感じもして、かなり気に入っている。オススメである。

Bluetoothワイヤレス・ステレオ・ヘッドセット TT-BH03を試聴してみた

2014年12月17日 | 音響製品
 Bluetoothのヘッドフォンをひとつ手元に置きたいと思い、今回試してみたのがTaoTronicsのTT-BH03である。到着後に開封してみると小さく折りたたまれていて、持ち運び用のポーチが付属。このヘッドセットは電話を受けたりかけたりする機能があるため基本的にスマートフォント(携帯電話)との連動を想定しているようだが、まずはiMac、それからiPhoneと接続し音楽を聴いてみた。

1 装着感:耳当て部分が直径約5.5センチで、耳にあたる感じは悪くはない。重いと感じるほどでもない。長時間装着すると多少両耳への圧迫感はあるが、ヘッドフォンとしては許せる範囲だろう。眼鏡を後ろ向きにかけるように装着するので、ちょうど柄の部分が耳と頭の間に収まり外れにくい。歩いたり、走ったりしながらでも音楽に集中できるだろうが、外での使用は危険なので家で食器を洗う時に使ってみたい。

2 使用感: 右耳側に全てのボタンがあり、電話の操作、音量調節・曲の送り戻しができる。電話操作は大きなボタンを押すだけなので問題ないが、他の操作は見ずに手探りなので慣れが必要と思われる。音楽を聴いているだけならば何も問題ないだろう。

3 音質: ノイズなどは気にならないので無線であることを考えると良好な方だろう。人によって好みがあると思うが私は低音が鳴ってくれてかつシャープな音質が好きなので、その点から言うと物足りない。しかし、送り手側のイコライザを調整すると当然音質も変わる。あとは外に持ち出した時、例えば交通機関利用時にどのように聞こえるかは別途試してみたい。

4 気になる点:(1)特にiMacのiTuneを聞いていると時々プツプツという音が混ざってくる。多分瞬間的に音が途切れているのではと思うが、iPhoneでは発生しないので原因がわからない。(2)ペアリングの範囲が10メートル以内とされているが、屋内でも壁があったりすると意外と範囲が狭い。1階のiMacを2階で聴く、というのは厳しそうだ。

  BluetoothとしてはSONY WALKMANのNW-M505を使ってiPhoneの音源を聴くことがあるが、私好みの音質としてはそちらの方が数倍良い。しかし、この製品は耳から外れることやコードを気にすることなく音楽に集中できるメリットがある。何か作業をしながらより音楽に集中したいなど、ちょっとした場面で重宝するヘッドフォンだと思う。

古いものシリーズ・その1~マイ・ラジオ:ナショナル・ワールド・ボーイNational world boy RF858

2014年10月15日 | 音響製品
 私の手元にずっとあるラジオ。ナショナル製通称「GXワールドボーイ」。日常的に使っていない時期もあったが子供の頃から所有していたので、いつも見慣れていた。つまり特別なものという感覚がなかったのだが、調べてみると昭和43年(1968年)発売のものだという。自分の身の回りのものとしては先日購入したヤマハのギターFG-150に匹敵する古さなので、この度私の持つ「宝物」のひとつと認定しようと思う。また、当時の定価は15,500円。十分宝物に匹敵する価格だ。どのようにして手に入れたのか全く覚えていないが、多分親に買ってもらったものだ。

 ということでラジオとしてはかなり古いものだが、今もいい音で聴くことが出来る。特徴としては全体を覆うカバーと外付けのタイマーが付いている。また、FMと中波と短波放送が受信できる。実は高校生の頃日本短波放送のTokyo Forum Get Togetherという深夜番組をよく聴いていて、このラジオをとても重宝していた。(その番組は外国人が日本語と英語でトークする番組で、後年リスナーの代表として出演したこともあった。そして、この番組のおかげで私は英語を好きになったのである。) 後にラジカセを手に入れるまで私にとってメインの情報ツールであった。

 写真のようにカバーを取って改めて眺めると、洗練されたデザインである。操作スイッチ類はチューニングダイヤル以外はすべて上面にまとめられている。そしてWorld boyという名のとおり、短波のダイヤルを回すと日本語以外の放送が何となく聞こえてきて、インターナショナルな気分に浸ることもできた。

 現在に至るまでアンテナが折れて付け替えたのと、電源コードを紛失してしまい電池で鳴らしているのだけれど、全く問題ない状況である。

Walkmanへの転送ソフトがMac OS対応に!

2013年12月07日 | 音響製品

 本日、新しいWalkmanのラインアップが発売された。そしてその中のひとつ、MシリーズのNW-M505ブラックが昨日手元に届きフライング・ゲットした。サイズは16GBである。こちらの製品はスティック型と言おうか、全く新しいタイプのWalkmanで次のような特徴がある。
1 ソニーの高音質技術S-Master MXを搭載。臨場感あふれるサウンドが楽しめる。
2 デジタルノイズキャンセリング機能は従来どおり。
3 ワイアレスステレオヘッドセット機能を搭載し、1と2の機能でスマートフォンの音楽をWalkmanで再生できる。
4 再生中にかかってきた電話への対応もWalkmanで操作可能。

 しかし、今回のアナウンスで一番嬉しかったのは、楽曲を転送するソフトが新たにMac OSに対応したことである。私はマック・ユーザーなのだが今までNW-E063というWalkmanを使い、ノイズキャンセル機能を駆使しながらその音の良さを楽しんでいたのだが、曲を転送するために改めてWindows PCを立ち上げてCDを読み込んでから転送するという作業を行っていた。これが大変面倒であった。ところが、この度それがMac PCでも可能となったのである。ということは、これまで自分が貯めた豊富な楽曲がそのままWalkmanで再生できる訳である。マック上にWindowsを立ち上げない環境にいる者にとって今回の対応を歓迎し、それがこの製品購入に至った最大の理由である。

 NW-M505 が届き早速私のMacと繋げてみる。デスクトップにWalkmanが表示され、その中にContents Transfer for Macというソフトのインストラーが置かれている。インストールが終了するとContenrs Transferというソフトが立ち上がる。ここにiTuneのミュージックライブラリー画面からドラッグ&ドロップするとWalkmanに曲が転送される。もしプレイリストを選んでそのままドラッグ&ドロップするとそのままプレイリスト名もWalkman上で表示される。ただし、旧製品はMacに繋げてもこのソフトにおいては無反応。Mac OSで可能なのは今回の新製品からと思われる。

 スマートフォン(私の場合はiPhone5S)の音再生はBluetoothを利用する。お互いに機器を認識させるとすぐに再生ができる。On-offなどのコントロールもWalkman側で可能。私はiPhoneに音楽をほとんど入れることはなかったが、今後はせっかくのこの機能を有効活用してみようという気になった。

 再生中の曲表示などは3行程度の小さな文字のみなのであるが、純粋に音楽を楽しみ、必要に応じてスマートフォントとの連動をさせる程度の楽しみ方で良ければ充分満足できる今回の新製品である。

<追記>
 こちらの製品はギャップレス再生に対応していない。使用してみて判明。ライブ盤などを聴く機会の多い私には大変残念だ。この場合、ギャップレスに対応するiPhoneで再生しwalkmanに飛ばして聴けば良いのだろうが、この部分は改善して欲しいものだ。
 また、macの利用は以前からできるという指摘もいただいた。だとしたら今回の話題は私の認識不足としてご容赦願いたい。確認する余裕なしですみません、、、


SONY CD/MDプレーヤー ZS-M5 を分解した

2013年09月16日 | 音響製品
 この3連休、初日の昨日は所用があり函館に出向いた。プライベートで行ったのは8年ぶりであったのでとても懐かしかった。そして連休2日目の今日は天候不順なため自宅でポータブルのMD/CDプレーヤーの分解掃除をしてみた。モノはSONYのZS-M5。97年発売。当時MDを使い始めていた頃でMDとCD兼用のプレーヤーを欲しいなと思っていたところ、出張で東京に行った時に見つけ、デザインの良さを気に入り購入した次第。なかなか良い音を出してくれ、居間に置いて愛用していたのだが、その後年数が経つにつれてCDに音飛びが起こり、やがてディスクを認識しなくなる状況が発生。また上部の開閉式カバーも不調に。いつか中を開けて直そうと思っていたのだが、それが本日となった。

 <写真下:分解後>スピーカー部分を覆っている前面のネットをはずし、止めてあるネジを回すことで難なく分解できた。見ると、上部カバーの開閉に関係しているギア式ネジが一個外れている。正しく開け閉めできない訳が一目超然。だが、収まるべき場所は分かるのだがどのようについていたのかがわからない。結局、サウンドに影響のない部分なのでネジははずしたままにし開閉装置を解除してしまった。

 次に、何とか普通にCDを聴きたいと思ったので、CDドライブのレーザーレンズの清掃に挑戦。少し苦労したがドライブ部分をはずして、カメラのレンズ用の液体クリーナーで清掃した。電源とスピーカーの配線を戻してCDを試聴。事前に読み込まなかったCD-Rも音楽CDも無事に認識。あとは全体的に内部の汚れを落として元通りに組み立てて終了。やはりレンズの汚れがかなり進んでいたようでこれで当面は大丈夫そう。もともとMDは問題なかったし、ライン・イン端子もあるのでiPodなどの外部音源も聞くことができたのだが、やはりCDが聴けないのは困る。

 分解してみてわかったことは、筐体はプラスチック製なのだがかなり堅い素材で、スピーカーもバスレフ構造をしている。この辺に締まった低音を持つ音の良さの理由があるのだろう。AMのステレオ放送も対応しており、MDの倍速やmp3ファイルは無理だが、なかなかの優れものである。ということでこれからも大事に使っていこうと思う。


Walkman ウォークマンを使ってみた

2013年06月19日 | 音響製品
 最近ウォークマンを意識的に使うようにしていたが、だんだん音がいいなと感じるようになってきた。とは言っても、作成ファイルの容量や種類によって違ってくるのだろうから、MP3、128kbpsファイルに限定しての感想だ。それともう一つ考慮するべきはヘッドフォンである。その形状や品質によって音質がかなり変わってくるのではと思われる。

 ウォークマンにノイズ・キャンセル機能が備わっていることは以前紹介した。それには専用のヘッドフォンが必要とのこと。実はマイクが仕込んであって、周囲の音的環境を感知し、それによって適切なノイズ・キャンセル機能が働くということらしい。My SONY Club のHPによると、「ノイズキャンセリングの原理は、マイクで拾った騒音とは逆の位相の音波成分を発生させて互いを消し合い、その場面で必要のない音、すなわちノイズを低減させるというもの」と説明がある。そのマイクは耳の左右装着部分外側に小さく埋め込まれている。すごい!そこで最近、外でこの機能を試す機会があったので感想を述べてみたい。

 以前にも触れたが、まずはヘッドフォンが耳にしっかりとフィットされなければ高音質もノイズ・キャンセル機能も効果は薄い。そこで私は自分の耳に合うイヤーピースを探してみた。付属のSサイズ(直径10ミリ)は小さすぎ、Mサイズ(12ミリ)は大きすぎで少し耳が痛くなる。その中間サイズがないかと、大型量販店を探した。あるのだ、11ミリサイズが。audio-technica製だったが試着してみたらぴったりだった。6コ入り480円也でそれを購入(本当は6コも必要ないのだが。)

 そのぴったりサイズをできるだけ耳の奥まで装着し、スティーヴ・ハケットGenesis Revisited II を聞く。少し低音を増強するイコライジングにしているためズーンと低音が響く。この低音の聞こえ方が音の良さの一端を担う。これを札幌の地下鉄、新千歳~羽田間の飛行機、そして東京のJR線、京急線で試してみた。

 ノイズ・キャンセルは「室内・航空機・電車バス」と切り替えがあるので、そのつど変えてみる。それによる違いはあまり感じられなかったが、総じて周囲の音が全く聞こえなくなるわけではない。あくまで持続的な雑音が減少するということだ。地下鉄では反射音が元々大きいのでそれは結構気になったが、ほかでは音楽に集中することができた。車内アナウンスは一応聞き取れるのだが、不慣れな場所では放送のたびに片耳のヘッドセットを外すことが必要だった。そして前回も触れたが、この状況では歩きながらの装着は危険だろう。周囲の様子がわかりづらくなるから、ましてや自転車の運転中はウォークマンはやめた方が身のためである。

 今回は音楽に関しての試行であったが、例えば英語などの語学学習の場合はどうだろう。今度はそれを試してみよう。


Walkman ウォークマンを買ってみた。

2013年04月09日 | 音響製品
 学生の頃、カセットテープ式のウォークマンを電車の中や、大学での空き時間などに持ち歩いていたことを思い出す。特に私は軽音楽サークルに所属していたので、その場で実際に音楽を情報交換できるウォークマンを重宝した。
 かつてMDが出た頃、録音もできるMDウォークマンを愛用したことがあったが、ここ数年はすっかりiPod 派で、現在はiPod Classic 80GBを長らく使っている。ところが、このたび久しぶりに携帯音楽プレーヤとしてのウォークマンを買ってみた。その理由は、iPod より音質が良いと言われていること、ノイズ・キャンセル機能があることの2点だ。前者の点については例えばAmazon Japan での商品レビューを見ると絶賛に近いコメントが多くて、かなり気になっていた。
 注文したのはNW-E063 4GBのレッド。容量は小さめだが、多分これを使うのは交通機関での移動の際だけなので充分と判断。ノイズ・キャンセル機能付きだ。届いた際にまず感じた大きな問題は、管理ソフトがマックに対応していないこと。最初からわかってはいたが、ソニー製デジタルカメラ(サイバーショット)がiPhoto でも使うことができるので、何とかなるのではと思っていたのだ。結果はNG。USBで私のマック・プロに繋いでも全く反応なし。仕方ないので、手元にある6年前に購入したWindows マシンに繋いで対応ソフトをDL。つまり適切に音楽を聴こうと思ったら、もう一度CDから取り込む作業が必要ということ。iTune 上で作成してあるプレイリストが使えないのは不便だが、聴きたいCDだけ入れるつもりなので根気よく作業を開始。
 ヘッドフォンは専用で、これでなければノイズ・キャンセル機能は使えない。LMS3種類のサイズの耳当てが付属している。
 さて、実際の音だが…。これは付属ヘッドフォンがいかに耳にフィットするかで決まると感じた。耳当て部分が深めに入った状態で聞くと、中高音域での聞こえ方がクリアで低音も迫力ある。これはiPod以上の高音質だ。だが、だんだんと耳当てがずれてくると、その音質も変わってくる。従って、しっかり自分の耳サイズにフィットする耳当てを装着することが必須だと思う。そして、ノイズ・キャンセル機能も同様。購入後、都市間バスに乗る機会があったので視聴してみたが、適切な状況で聞くと確かに回りの音が気にならない感じ。念のため自宅で装着した状態で音漏れがしているか妻に聞くと、全然聞こえないとの返事。となると、しっかり装着している限りこれはなかなか良いのではないかと思う。
 ウォークマンには音の聴き方に関していくつかのプリセット・モードがある。例えば、アリーナで聴いているシミュレーション、サラウンド効果、クリアなステレオ、各イコライザー機能など。iPod にもイコライザーのプリセットはついているが、その他の機能はウォークマンの方が多彩である。また、直接録音できる機能もあり、カセットやMDなどからポータブル・プレイヤーに入れたい音楽のある場合には大変便利だ。
 交通機関でのお出かけ用としては、これはなかなかだ。ただし、散歩やジョギングのお供としては使用しない方が良い。回りの音が聞こえづらいと大変危険であるから、というのが結論である。