ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

Genesis Revisited: Live At The Royal Albert Hall / Steve Hackett

2014年07月20日 | プログレ
 ハケット先生のジェネシス邂逅の旅はますます進化していた。
 私は3枚組(2CD+DVD)であるこのライブアルバムを5枚組の前作の縮小版だと勝手に思い込んでいた。よく見ると前作はハマースミスでのライブで、こちらは伝統あるロイアル・アルバート・ホールだ。そして収録された曲目を確認すると前作と異なる曲がいくつか演奏されている。ということで、遅ればせながら注文した。
 前作で演奏されていなかった曲は、Carpet Crawlers, The Return Of The Giant Hogweed, Horizons, Ripples, The Fountain Of Salmacis。Horizons 以外は昨年の川崎公演でも披露されていないし、The Fountain に至ってはスタジオ版にも収録されていない貴重なパフォーマンスである。
 さらに前作と違うのはゲストミュージシャン。Carpet Crawlersではスタジオ版で歌っていたジェネシスの元ヴォーカリストであるレイ・ウィルソンが登場。彼はI Know What I Likeにも参加。そして、こちらもスタジオ版と同じにThe Flower Kingsのギターリストのロイネ・ストルトがThe Return Of The Giant Hogweedで登場。ジョン・ウェットンとアマンダ・リーマンは前作でも参加していたが、アマンダはハケット先生の12弦ギターの伴奏でRipplesを、そしてジョンはスタジオ版でも前作でもAfterglowを歌っていたのが今作では何と別の曲で…!(ここには書かない。)
 昨年の川崎でのライブではWatcher Of The Skies がオープニングだったがここではDance On A Volcanoでスタート。これも新鮮な感じである。そしてこのライブは昨年の10月に行われたステージを収録したようだが、長いツアーの成果だろう、バンドとしての演奏がさらにグレードアップしたように感じる。さらにDVDでのHorizonsでの手元のアップが今ある動画のどれよりも明確に写されていたのでまだコピーが完成していない私としてはとても参考になった。ということで、ハケット・バンドの追体験として前作とは違った楽しみ方のできるアルバムである。


ピンク・フロイドが新作アルバム 'The Endless River' を発表!?

2014年07月17日 | プログレ
 先日の北海道新聞にピンク・フロイドがニューアルバムを発表するとの記事が載っていた。そこで、ネットを検索してみるとこれを裏付ける次のような記事を見つけた。
http://www.huffingtonpost.com/2014/07/06/pink-floyd-new-album-the-endless-river_n_5561346.html

 これによるとニューアルバムのタイトルはThe Endless Riverでこの10月にリリースされるとのこと。その元ネタはメンバーのデヴィット・ギルモアの奥方であるPolly Samson氏のツィッターへの書き込みである。となればほとんど事実であると考えられるだろう。そしてレコーディングは実は前作Division Bellの時期に始まっており、そのため故リック・ライトの演奏も聞かれるらしい。ただそれ故に、今回のフロイドの新作にロジャー・ウォーターズが加わっているのかどうかは不明。まあ、大物アーティストの新作発表においては謎のある方が興味が倍増するもの。かつてフロイドがアルバムAnimalsを制作していた時には「今回の作品では一切楽器を使用していない」などとの噂がニュースとして流れたものだ。ともかく新作が無事に発表され、そしてあの大がかりな機材とともに来日(来道)公演をぜひ実現してほしい。

 なお写真は彼らの傑作アルバム「狂気(The Darkside Of The Moon)」180グラムアナログ盤と紙ジャケCD。そういえば、まだこのアナログ盤には針を落としていなかった…。

ザ・ビートルズのオリジナル・モノ・アルバム・リマスターがリリース(その2)

2014年07月13日 | ザ・ビートルズ
 ビートルズのMONO LP BOXのことを先日書いたが、国内仕様59,800円(税込)とあまりに価格が高くて手が出ないと思っていた。最近単体での販売価格がDisc Unionなどで示されるようになりチェックしてみたらシングルアルバムでも4,000円前後の値段で、ダブルアルバムでは6,000円台である(EU盤及び米盤)。これでは欲しいアルバムをよほど絞らなければと思いながら、念のため輸入盤のボックスも調べてみると、アマゾンで3万円台前半の価格。ボックスだとブックレットや箱がつくので、バラで買い集めるよりはかなりお得。思わずう~んと唸ってしまう。アビーロードでアナログマスターから「直接」リマスターしたというのと「完全初回生産限定」という言葉にも惑わされ、結局予約を入れてしまった。

 私がビートルズを聞き始めた中学生の頃はすでにステレオ音源が主流であった。しかし、CDリマスターでのモノラルボックスを購入し聴いてみると、モノラル盤はまったく別物であることが改めてわかったのである。特にSgt. Pepper’s での違いには驚いた。この年代になってからビートルズを新体験したような気分である。初期のビートルズの頃はモノラルが主流だったので、モノの制作を重視したとの記述も見られた。

 そうなるとやはり当時のモノラルLPが欲しくなる。ビートルズの音楽だけは針を通して聴きたいのである。これまでオークションや中古レコード店で探し何枚か購入もしたが、結局そろったのはキャピトル盤の方で、オリジナル盤のアルバムはほとんど入手できていない。(Please Please Me とWith The Beatles、つまり初期の2枚のみ。おまけに前者は以前日本で発売されたモノラルシリーズでの入手である(写真)。)そこで飛び込んできたのが今回のリマスター・モノラルLPのニュース。復刻版であるがすべてを手に入れるチャンスである。そんな思いがよぎったのだ。

 決して安い買い物ではない。しかし他を切り詰めても手に入れる価値があるのではないかと今は思っている。予約注文なのでキャンセルはできる。今後の情報に注意し、最終的な購入を決めようと思っている。