ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

ギター・マガジン5月号はリッケンバッカー・ギターの総特集

2015年04月22日 | ギター
 店頭で見た今月号のGuitar magazineは、表紙にリッケン・ギターを持つジョージ・ハリスンとジョン・レノンの写真。そして大きく「愛しのリッケンバッカー」との見出し文字が。私はこの雑誌を今まで買ったことがなかったのだが、今回は記事を立ち読みして思わず購入してしまった。それほど中身の濃いリッケン特集であった。

 リッケンバッカーに関する記事はパート1から3に渡り、それぞれARTIST SIDE 時代を鳴らしたギタリスト達、INSTRUMENTS SIDE サンタ・アナ工場より愛を込めて、INVENTION SIDE リッケンバッカー秘宝館と表記。パート1では編集者の判断によるものとされているがビートルズのリッケンバッカー使用楽曲リストが掲載されている、それもジョンとジョージに分けて。これはなかなか興味深かった。その他、リッケンを使っている国内外のアーティストの紹介、インタビュー、そして楽器の写真が満載で見ても読んでもかなり楽しめた。何よりも、リッケン愛好者がたくさんいて、この個性的なギターに対する思い入れや使用感を読んだことで、思わずケースの中に眠っていた我が330を引っ張り出すことになった。パート3でのローリーと野村義男によるいろいろなリッケン品評会も面白かった。

 それにしても新しいモデルが出ることがなくデザインもすっかり定着しているリッケンバッカー・ギターだが、過去には様々なモデルのあることもこの記事をとおして知ることができた。そしてほとんど観賞用となってしまっている自分の620AFGと330FGをもっと弾いてあげなければと自己反省した次第である。


最近買った2枚のアナログ盤 STEREO VENUS/CLOSE TO THE SUNとビートルズのリボルバー・フォーエバー帯

2015年04月18日 | ミュージック
 今晩のNHK7時のニュースでも最近のアナログ盤ブームについて取り上げられていたが、この現象は、新作をLPでもリリースするアーティストが増えていることでもわかる。CDが売れなくなってきていることと関連しているのだろうか、その辺の分析は他者に譲るとして、このたびアナログ盤を2枚購入した。

1枚はステレオ・ヴィーナスのCLOSE TO THE SUN。ネット注文で長らく在庫なしだったのがようやく到着。針を乗せて1曲目がスピーカーから流れてきたとたん、とても柔らかい音で惹きつけられた。ロリー・モアというオルガン奏者と私も大好きなシンガー、ルーマーのプロジェクトによる作品だ。「ピースでフラワーでメロウ。まるで21世紀のラウンジ・ミュージック」との宣伝コピーが出ていたが、そのメロウさがアナログ盤であることによってさらに引き立つ。ソフトでおしゃれなサウンドにカレン・カーペンターをいつも以上に感じさせるルーマーの魅力的なヴォーカル。ジャケットもポップでいつまでも飾っていたいほど。これはイイ。

 もう1枚はビートルズのリボルバー国内盤。フォーエバー帯のぺらぺらジャケット。これは70年代前半頃の発売と思われるが、それにしてはジャケットも盤もついでに帯もものすごく状態が良い。これがたまたま寄ったハード・オフで税込1080円だった。旗帯の他の作品は多数出ていたがフォーエバー帯はこれ一枚だけだった。何はともあれ即購入。家に帰り早速針を乗せてみたがノイズや傷も全くなく、これは良い買い物であった。リボルバーは確か中学生の頃に所有していたと思うのだが、その後手放してしまったようだ。なぜだろう? HERE,THERE AND EVERYWHEREなど好みのバラード曲もあるのだが、全体的にはモノクロのジャケットも含めて地味な印象を持ったのかもしれない。

 ようやく雪が溶け、冬から春の柔らかい日差しが差し込むようになったこの時期、家の中もアナログの柔らかさに満ちた週末だった。


‘Three Sides Live / GENESIS’~ジェネシスのブルーレイ盤ライブ(その2)

2015年04月13日 | プログレ
(前回の続き) 残念だったのは、インタビュー映像などが途中でインサートされて曲が短く編集されていることである。1曲目のBEHIND THE LINEはオープニング部分の歌に入るまでの演奏が一部カットされている。ME & SARAH JANEも後半の良いところでインタビュー場面に変わってしまう。

 ところがこのBlu-ray盤では、オーディオだけではあるがそれらの曲がノーカットで収録されているのである。BEHIND THE LINES~DUCHESS、ME & SARAH JANEなどの全貌を聞くことができる。収録時間48分。もっともそれらはCDやLPではすでに全編聴くことができるのだが、Blu-rayでは5.1サラウンド(DTS-HD Master Audio 96Kの表記あり)なのが特筆である。これはとても嬉しかった。英国盤LPにのみ収録されていたD面のライブ音源(実際にはABACABツアー以前のライブ時のもの)の一部もやはりサラウンドで聞くことができる。さらに、映像本編の方もサラウンド音声を選択でき、画面も丁寧にノイズを除去した様にとてもきれいだ。改めて通して鑑賞したら、30年以上前の初めて見た時の興奮が蘇ってきた。

 ジェネシスはこの後4本のライブ・ビデオをリリースする(不確か)のだが、当然これにはその当時しか演奏されなかった曲も収録されているし、TURN IT ON AGAINは後のアンコール用ロングヴァージョンではないオリジナルに近い形での演奏である。ファンとしてはバンドの歴史上欠かすことのできない映像作品であると思うが、何と言っても送料込み1,500円程度で購入できたのがお薦めの最大の理由である(アマゾン・ジャパンの海外ショップへの注文の場合で到着まで約半月かかるのと、日本語字幕なしが我慢できる条件付き)。


‘Three Sides Live / GENESIS’~ジェネシスのブルーレイ盤ライブ(その1)

2015年04月12日 | プログレ
 Three Sides Liveはジェネシスの81年アメリカ&ヨーロッパ・ツアーのライブ・アルバムである。それ以前に彼らはライブ・アルバムとしてGENESIS LIVE、 SECONDS OUTを出している。前者はピーター・ゲイブリエル時代のラジオ放送用音源で、メンバー達はあまり気に入っていなかったようだが、オーバーダブを一切行っていない迫力のある演奏で私はとても好きだ。後者はフィル・コリンズをフロントマンとしてからギタリストのステーヴ・ハケット先生が脱退するまでの期間の演奏を集めたライブで、選曲もグッドであるし、ゲスト・ドラマーのビル・ブルフォードやチェスター・トンプソンが加わりながらの名演ばかりで、名作ライブ盤とされている。そして本作はハケットが抜けて3人になってからアルバムABACAB発売後のライブである。当初LPとして2枚組のABC面がライブで、D面にはスタジオ録音の楽曲が収録されていた。が、実はその構成は米国盤(含日本盤)用であり、本国英国盤のこのアルバムには4面目にもライブ音源が収録されていた。その英国盤が発売当初にはなかなか手に入らず苦々しく思っていたところ、後年2度目にロンドンに行った時にCDショップでそれを見つけ、とうとう入手できた。当時はいろいろ苦労をして欲しいアルバムを買っていた時代だった。

 さて、そのライブ・アルバムの映像版がこれである。最初はVHSのビデオで発売され私も迷わず注文した。(どこに注文したのか覚えていないが、USA版でとにかく通販であった。)待ちに待って到着した日が、たまたま当時勤務していた職場の寮の宿直日で、やむを得ずものすごく大型だったビデオデッキを当直室に持ち込み、寮生と一緒に見た。ヴァリライトが出始めの頃だったと思うが、IN THE CAGEのクライマックスでライトが一斉に中央のフィル・コリンズを照らし出す絶妙の動きに、一緒に見ていた(ジェネシスなど全く知らない)寮生も驚きの声を上げたものである。また、AFTERGLOWのエンディングでステージ後方から映し出されるタイトルどおりの夕焼けのような赤いライティングも、78年初来日時のステージを思い出させてくれ感動的だった。(続く)