ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

YAMAHA FG-150の謎

2022年12月15日 | ギター

 2014 年に入手した68年製YAMAHA FG-150について本ブログ3度目の登場である。

 傷が多くて見かけは良くないが、相変わらず良く鳴ってくれるギターである。音の余韻の豊かさはMartinの方が勝るが音量的には素晴らしいものがある。それに何と言っても小ぶりで軽くて抱えやすい。従って持ち運びも楽。トラスロッドの調整後、現在 extra lightゲージ弦を張っていて弦高は6弦12フレットで約2.5mm。弾く分には全く問題がない状態。

    

 ところで、この54年前のギターだがいくつか気になる点がある。1点目はナットの切り込み位置の不揃い。これは以前にも書いた(ここのページ)のだが3弦と4弦の間が7.5mmあり、7mm弱の他弦の間隔よりわずかに広い。ナットがオリジナルなのか付け替えられたものなのかは不明。見た目の古さは新しく換えられたようには見えないのだが。FG-150を紹介している動画サイトなどで確認してみたのだが、この部分をズームしている人はいないので相変わらず謎のままである。

 2点目はヘッドのペグの位置。写真のようにYAMAHAと刻まれている(写真小さくて見えませんね)ことからこれはオリジナルのペグだと思うのだが、3弦のもの(左上)が左に傾いて取り付けられている。4弦(右上)と比べても傾きが違って不自然。これは他の動画で見たら縦にまっすぐ並んでいる個体があったので、意図的にそうしているのだろうか。何らかの不具合があって、問題にならない程度にネジの位置を変えたのかもしれない。これまた謎である。

 だが、私としては大きな支障はない。今までたくさん弾かれてきたのだろうな。50年以上もちゃんと鳴ってくれる楽器をつくり出すYAMAHAの凄さを改めて感じつつ、脳の活性化のため今日も弾いていこう。

<追記>

 FG-150とMartin M36をメインに演奏した安全地帯のカバー「悲しみにさようなら」をYouTubeにアップしました。限定公開ですが、ギターの音色をぜひお聴きください。下の画像からどうぞ。

   


アコギ談義その4 YAMAHA FG-400D

2021年10月29日 | ギター

 ヤマハのFG愛好家には80年代の名器と謳われているらしいFG-400D。妻が高校生の頃買ってもらったという一本である。かつて、もう弾くことはないので処分してと言われたことがあるが何とか確保。ただ、私も詳しいことは知らなかったのでネットで検索。

 トップはエゾ松単板、サイドバックはパリサンドル(合板)。ネックはナトー、指板と下駒はローズウッド。ペグは前期TM-30Dのゴールド仕様、というスペックである。長年放置しており弾きづらい状況が生じていたためリペアに出したことがある(ここに記載)。そして、弾きやすく、きらびやかで大音量を出すギターとして戻ってきた。

 エゾ松は北海道で取れ主にピアノ用の響板材とのことだが、そのためかヤマハがギターのトップ材として使用。今は貴重で、ギターには使われていないと聞く。見ると所々黒く変色している部分があるが、逆にそこが良い雰囲気を出している。サウンドホール周りやバイディングの装飾、ゴールドのペグも豪華。バックの木目も際立っており目を引く。メインとして毎日弾くわけではないが、時々味わってみたい音色と魅力を持つギターである。


アコギ談義3 ギブソンVS マーティン(その2)

2021年10月09日 | ギター

      

 さて、今回のお題のギブソンVS マーティン。と言っても対決しているわけではない。製造年も張っている弦も違うので正確な比較はできないだろう。ただ言えるのは、マーティンM-36のボディはJ-45ほど深くはないにもかかわらず圧倒的に音量が大きいということ。このギターが95年製の26年選手だからだろうか?J-45とは逆に5〜6弦の響きが厚く感じる。意外だったのは試しに張っていたFenderの弦がこの上なくいい音がすること。値段は500円台である上に、数ヶ月交換していなかったので久しぶりに弾いた時に本当に驚いた。もう一度この弦を使って確認しようと思う。

     

 M-36を改めて説明すると、トップはスプルース単板。サイド&バックはローズウッド単板。ネックはマホガニーで指板はエボニー。”0000”(クアドラ・オー)シェイプとも呼ばれ、”000”(トリプル・オー)シェイプよりも一回り大きなサイズで、広く、豊かな低域とレンジを持つという。他にはローズウッドブリッジ、べっ甲柄ピックガード、D-35と同じ3ピースのバック面や、指板のホワイトバインディングなど、個性的な仕様も備えている。

 私の個体は1995年製、お茶の水の楽器店Hobo’sで中古で購入。こちらも試奏なしのネット購入だった。ただ、Hobo’sさんには以前訪問して、店員さんと話をしたことがあった。信頼感と買いやすさがあった気がする。このギターをホームページで見つけた時もメールで何度かやり取りをして状態を確認し、スタッフの言葉を信じて購入に至った次第だ。

 M-36はあのジョージ・マーティンが愛用していたとMartin Club Japanのホームページでは紹介されている。録音スタジオ向きのサウンドと考えられていた節がある。我がギターは25年以上の歳月が過ぎ、トップのスプルースは深い飴色になっている。前回、J-45の甘い木材の匂いについて述べたが、実はこちらも木材の良い匂いがする。これがK.YairiのエレガットCE-1になると完全に木の匂いだけなのだが、この魅力的な香りは何なのだろう?

 J-45はサイドとバックがマホガニーである。実はM-36の前にもう一本、マーティン・ギターを買っていた。こちらに詳細を載せたが、OOO-1である。(現在は息子の所有。)このギターもサイドとバックはマホガニーで、これもなかなか良い音を聞かせてくれる。一方、M-36はローズウッド。どうしてもローズウッドの一本が欲しかったということで購入に至ったわけである。

 ここ10年の間の物価上昇が影響したのか、名のあるアコギの中古価格は今は20万円台になっているようだ。私が探していた頃はまだ10万円台で買えたと思う。当然ながら予算的にはこれ以上は増やせないということになる。目移りはしやすいのだが、今あるものを大切に、いつまでも使っていければと思う。


アコギ談義その2: ギブソンVS マーティン

2021年10月03日 | ギター

 ロンブーの敦氏が、シンガー・ソングライターとして「あいみょんみたいになりたい」という理由でアコギを買いに行く動画がYouTubeにアップされている。楽器店で最初に見たのがテイラーのコーナーだった(すでに一本所有している模様)が、その後店員さんの紹介でギブソンのJ-45を手にしてかなり気に入った様子。それで購入決定かと思いきや、マーティンも見たいということでD-45を試奏する、という展開であった。このように、アコギと言えばやはりギブソンとマーティンの名前が出てくるだろう。そこで、今日の談義テーマはギブソンVS マーティンである。両者のギターにはどのような特徴があり、どちらが良いのか?などを論じたサイトや動画はたくさんアップされている。そこで、たまたま私も両方のギターを持っているので今回談じてみたい。

 この話題として紹介される定番のマーティンのアコギはD-28だろう。だが、私が持っているのはM-36というマイナーなギターである。最初はD-35を所有していたのだが、それがM-36に代わった。一方ギブソンはJ-45。先に購入したということでJ-45から紹介しよう。

    

 J-45についても本ブログで紹介したことがある(こちら)。Rim Shotというアリスのベーヤンさんがオーナーをしている楽器店から購入した2006年製、赤ラベルの中古だが、直に店に行ったのではなく、ネットショッピングである。だから試奏もせず、ただ店の説明と写真を見ての購入だった。いろいろ探して最終的にこれにした理由の一つは「価格」である。上を見れば切りのない中、無理すれば手の届く範囲だったと思う。それでも高額だったので、この時だけはローンで購入した。一度も弾かずに高額なギターを買うなんて、今考えると無謀である。だが、北海道の地方に住んでいた私は近くに楽器店はなかったからネットショッピングだけが頼りだったのだ。思いが叶ったのか、届いたギターはお気に入りの一本となった。最初の一振り?からとってもいい音がしたのだ。当たり外れが分かるわけもない自分だったが、少なくとも、これがギブソンの音なのか!と感動したことを覚えている。そして、他のYouTube動画で言っている人もいるが、ギターの匂いがとても良い。リッケンバッカーの620を新品で購入した時は塗装の甘い匂いがしたのだが、J-45はサウンドホールの中からその匂いがするので、多分木材の香りなのだろう。それにバニラのような香りがミックスされた何とも心地良い匂いなのである。

 話がそれてしまったが、私のJ-45は今年で生誕15年となった。深いボディの振動が体に伝わるふくよかな音なのは購入当時と変わらない。そして、抱えていても弦の美しい響きがストレートに耳に伝わってくる。特に2弦の響きが良い意味で異質で、他の弦にはない倍音が含まれている気がする。これはグレッグ・レイクがギブソンのウエスタン型ギターで弾き語る「展覧会の絵」のThe Sage(賢人)の音と似ているとずっと思っていた。2弦部分だけ後ろにずれているサドルの形(オフセット型)が影響しているのだろうか。(オフセットもオクターブ調整のためと聞いてはいるのだが。)J-45はコード弾きのドンシャリ音、ジャキジャキ音には定評があるが、指弾きのアルペジオも絶対に美しいと思う。特に私のJ-45は5、6弦より1〜3弦の響きが良いように思われる。

 本器にはサドルの下にピエゾ型のピックアップが着いている。現行型はサウンドホールの所に調整つまみがあるように見えるが、06年製には何もない。ボディの中に9Vの電池を装着する袋があって、コードが伸びているだけ。なので、アンプで調整するしかない。今までで一度だけ、バンド演奏のライブでアンプ(Rolandのジャズコーラス)に繋いで演奏したことがある。あの時は観客が800人以上いたのでピックアップ付きのJ-45は重宝した。でも、どのように聞こえていたのか、自分ではよくわからなかったのが悔やまれる。(続く)


アコギ談義その1: K.Yairi の12弦ギター YW600-12

2021年09月12日 | ギター

 最近YouTubeの中で、「初めてアコースティック・ギター(以下アコギ)を買いました」のような動画が好きで見ている。楽器店に行っていくつかのギターを見たり、お勧めを聞いたりしながら最終的に好みの一本を決めて購入。「買っちゃいました〜」と言いながらのヤッター感と、これから練習を頑張るゾー的笑顔がとっても良いと思いながら見ている。こちらも思わず笑顔になっている。

 それは自分が初めてギターを買った時のことを思い出しているからだ。実は最初に買ったのは小学校卒業直後の春休みに入手した当時数千円のガットギターだった。それを中高生の時ずっと弾いていたのだが、あれはどこに行ってしまったのだろう。とにかく、弦高が高くて試練の日々だった。でも「禁じられた遊び」や基本的なコードはマスターできた。ということでその件については以下省略させて頂く。

 本格的なギター購入は大学生の時である。大好きなGenesis のコピーを本格的にしたくてアコギの12弦を探し求めた。6弦ではなく12弦である。その時私にとってアコギとは12弦のことだったのだ。当時は東京に住んでおり、また大学が神田にあったのでお茶の水の楽器店巡りをした。正確にどの店を巡ったのかは覚えていないのだが、購入したのは谷口楽器さんだったと思う。そこで巡り会ったのがK.YairiのYW600-12であった。

   

   (K.yairi の輸出用ブランド Alvalez 製とのこと。)

 その邂逅に至るまでY社製やM社製、その他の12弦ギターはいくつか目にした。一応試奏させてもらうのだが、どれもしっくりこなかった。一番の問題は弾きにくいということ。12本も弦があるのだから指の力も思った以上に必要だった(と思う)。肝心の音色もあまり気に入らなかった(と思う)。ところが、ヤイリのギターは全く違った。まず音が綺麗でびっくりした。このことは今でもはっきり覚えている。そして弾きやすい。それにも驚いた。とうとう見つけた!という感じだった。だから問題は金額。学生の身で高額な物は買えない。確か7万くらいだったと思う。一夏のバイト代でも買えない金額だったはずで、ローンを組んだかと思う(不確か)。だが、多少無理をしてでも欲しかったのだ。購入を決めた時には、今各動画の皆さんが見せてくれた笑顔を私も披露したはず。

 そして、これを書きながら思い出したのは、カワセ楽器の12弦ギター用弦を愛用していたこと。その理由は単に安かったから。12本の弦の中で、3弦の副弦が細くて結構切れやすい。ちょくちょく交換していた。店舗がお茶の水にあったのだが、今も売っているのだろうか。(ググるとホームページがありました。弦も通販で販売中です。失礼しました!)

 ということで、実質的初購入のアコギはK.Yairi YW600-12 1977年製である。言うまでもなくヤイリ・ギターは永久保証。今まで一度メンテナンスに出している。(その詳細はこちらこちらに。)

 さて、最近またアコギを弾き始めたこともあり、これから少しの間アコギ談義を続けていこうと思う。かつて本ブログで自分のアコギを紹介をしたこともあるが、改めて書いてみたい。

   

   ヘッドのロゴは K.Yairi だがペグ裏のマークはAlvarez 。

   指板のポジション・マークが気に入っているが、指板の削れが目立ちます。

   

   12本の弦交換は大変です。

   

   昔のギターケースとロゴ。1977年製なので今年44歳?

 


ヤマハのパシフィカはどんなギターなのか(その4)611VFM

2020年12月17日 | ギター

 ヤマハのパシフィカ 611VFMについて、次はマイナスポイントとして思われる点。

 まず、購入して最初に感じたのがフレット・エッジの処理で、少し指に痛い。これは購入先のイシバシ楽器に伝えたら無償で対応してくれた。曰く、「バリが出ている(指板面よりフレットの金属部分が飛び出ている状態)というよりもフレット断面のエッジが気になる状態でしたのでそのエッジ部分を一旦少し荒めのヤスリで落とした上で目の細かいヤスリで磨きました。」とのこと。おかげでかなり改善された。この点は大量生産の弊害か。しかし、112の時はあまり感じなかったので個体差もあるのかもしれない。

     

 次に、Wilkinsonアームはデフォルトではベタ付けのセッティングである。フローティングにすっかり馴染んでいる自分としてはかなりの違和感を感じてしまった。裏側のバネをいじるとフローティング調整ができるということで、自分で挑戦。結果、なかなか良い感じになった。だが、弦高調整などをする必要もあるようなのでさらに自分で頑張ってみたい。なお、アームはレンチで締めて取り付けるようになっている。

     
     
(少しフローティングになった状態)

 もう一つ気になったのは指板。購入してしばらく弾くと左指が黒く汚れた。弦の汚れだろうかと思って拭くなどしてみたが改善されず、最初に弦交換をした時に指板をレモンオイルで清掃したら拭ったティッシュが真っ黒に。指板はローズウッドだが、何か着色のような処理をしているのか。徐々に目立たなくなってきたので、弾いていくうちになくなることを期待したい。

 以上良い点・悪い点両方を見てきたが、総じていうと新品で7万円程度の価格としては十分楽しめるギターである。一番の利点は何と言ってもこの「弾きやすさ」。デザインや色合いの好みに対しては個人差があるだろうが、そこがクリアされれば私のような初級以上中級未満のギター弾きには十分すぎると思う。唯一のP-90ピックアップ搭載ギターとして、音色を楽しみながら末長く弾いていきたい一本である。

 なお、612(-12, -11はハムバッカーとシングルPUのそれぞれの数を表すそう)の方には新色のモデルが近々発売されるらしい。カラーの選択肢が増えることは良いこと。マット処理タイプのモデルも出るらしい。注目されたし!

*主な仕様:
・インドネシア製
・フロント側ピックアップ Seymour Duncan社製SP90-1
・ブリッジ側 カバードCustom5ハムバッカー(コイルタップ機能でシングルに)
・PUが2カ所なのでセレクターは3段階切り替え
・ブリッジ Wilkinson社製VS-50
・チューナー Grover社製Locking
・Graph Tech社製 Black TUSQナット(人口象牙)
・重さ 約3.3キロ


ヤマハのパシフィカはどんなギターなのか(その3)611VFM

2020年12月14日 | ギター

 杢目が美しいフレイムメイプルがトップを覆うこのギター。色はキャラメル・ブラウン。下位モデルには存在するがこのモデルでこの色は国内販売されていない。イシバシ楽器さんが海外仕様を独自に販売したものとのことだが、ヘッド裏に貼られているシールにはロシア文字が見られる。もしかしたらロシアからの逆輸入だろうか?そのヘッドの表面もフレイムメイプルが採用され、ブラウンにシルバーのロゴが映える。

     

 およそ1年前にヤマハ・パシフィカはどんなギターなのかを検証するための記事を本ブログに載せた(こちら)。エントリーモデルの112は結局良いギターだと結論づけた。その最後に、さらにピックアップ違いのパシフィカもぜひ弾いてみたいと書いたのだが、2020年の終わりを迎えるにあたりそれを強引に実現させてしまった。もし112をあれほど気に入らなかったらこうはならなかっただろう。

 雑誌ギターマガジン8月号にCasinoギターと併せて特集されていたのがP-90ピックアップである。私はこれを見るまでシングルコイルとハムバッカー意外のピックアップがあることを知らなかった。外観をしっかり見ると確かに違う。かつていくつかのP-90搭載ギターの写真を見ても全く気がついていなかった。Casinoギターなど、まさに典型的なP-90ギターではないか。ジョンやジョージも使っていたのだ。というわけで、俄然このピックアップに興味を持った訳だが、何とパシフィカの上位機種である611に搭載されていることを知った。加えてこのキャラメル・ブラウンの色合い。惹きつける何かがあった。112を手放し資金を得て、今まで貯めた各種ポイントを合わせ何とか購入原資を見繕った。こうして届いたPacifica 611VFMについて、続編として報告する。

 最初に、プラスポイントを。このモデルに搭載されているロッキンチューナーはやはり弦交換が楽だった。YAMAHAのホームページに具体的な交換手順が説明されており、それに従っていくつかの要点を飲み込めば、本当に簡単に弦交換ができてしまった。

     

 比較的細いネックと弾き易さは112で感じたのと変わらず、グッドである。各フレットのピッチも狂わない。アーミングでもチューニングの狂いがほとんどないのはさすがだ。

 さて2つの性格の異なるピックアップを有する本ギターの音色はどうか。まずネック側ソープボックス・タイプのSP-90はシングルコイルとのことだが思ったより音が柔らかく太い。甘くて暖かいサウンドと言われるのはこういうことか。ジャズ風なコードさばきにも合いそうである。ハムバッカーであるブリッジ側のCustom5の方が音がシャープで、歪みにより響きの良いクランチサウンドを作れる。そして、コイルタップするとこれは完全にテレキャスターだ。トーンを固めにするとなおさらそう聞こえる。これだけでも使えるサウンドだが、センターでのSP-90とのミックスがなんとも言えない味のある音となる。

     
     (SP-90ピックアップ)

 購入者達のレビューではセイモア・ダンカン製のSP90-1の音を絶賛している声は多い。だが、Custom5との組み合わせで色々な音作りが可能となるのが楽しいギターだと思う。サウンド的にはとても気に入った次第である。(続く)


PRS SE に純正ロッキンチューナーを換装

2020年12月06日 | ギター

 約1年前に買ったPRSのSE Custom 24 Roasted Maple Limited Charcoal Burstが快調である(ここで紹介)。指板の具合も徐々に馴染んできて、とにかく音が響くので弾いていてとても気持ち良い。他のギターよりも触る時間が増えていて、PRS愛が深まってきたようだ。そこで目にしたのがSE純正のロッキンチューナーである。記事によると発売のアナウンスがあったのは昨年の秋なのだそうだ。新型コロナの影響か、1年を経てようやく日本にも入荷してきたとのこと。これを知って換装してみようと思い立った。

    

 今までチューナーやペグを自分で交換したことはなかったが、本製品はSE専用の純正品なので六角レンチとドライバーさえあれば加工無しで自分で交換が可能とのことだった。そこでIKEBE楽器さんネットショップで購入。価格は10,700円(税別)。そして到着したのがこれ。黒いネジが上部にあるのだが、私のSEのボディ色とは似合う気がした。
    

 さて、オリジナルのチューナーをレンチとドライバーで外す。最初に使われたネジが穴にフィットしているはずなので、そちらをそのまま使うことにする。次に新しいロッキンチューナーを準備。左右対称の1弦と6弦の2個を物差しを当てて真っ直ぐになるよう装着。これはPRSのオフィシャル動画にて教示されていた方法である。以下、6個分を問題なく終了。
    
    

 次に弦を張る。いくつかの動画をチェックしたらロッキンチューナーの場合は余分なたわみ無しでペグに入れ、そのままロックする場合が多かったのだが、前述のPRS動画では指2本分ほど余裕を持った長さで弦をロックし、ペグに1、2周ほど巻きつけることとされていた。(下の写真はPRS Official動画より。ペグに弦が1〜2周巻きついている。)ロック式チューナーでも通常チューナーのように数回弦を巻きつけて演奏する場合があり、そこから生じるチューニングの不安定さ(?)的サウンドを好むミュージシャンもいるという話を読んだことがある。実際は何が違うのかよくわからないので、今回はPRSのご教示どおりに張ってみた。次の機会には巻き無しでやってみようと思う。
    

 短い時間で交換終了。弾いてみた感じは元の時とほとんど変わらず。実際はロッキンチューナーの方が多少重いはず(これは換装前に重さを測ってみるべきだった)なのだが、そこまでの実感は無し。少し違和感を感じたのは、今回アーニーボール弦にしたことか。今まで張っていた弦はダダリオだったので押さえた感触とサウンドの違いがほんの少しあったのかもしれない。しかし、チューニングの狂いは少なくなるはずである。しばらくはその辺を検証してみようと思う。これで、末長く弾きたいギターの一本となった。


エフェクター感想記7〜BOSS OD-2 TURBO Over Drive 再購入の顛末

2020年10月10日 | ギター
 社会人になって学生時代のバンドを離れてから一人音楽制作活動を行っていたのはもう30年近く前のことである。主に使っていた楽器はシンセサイザーでギターはK.Yairiの12弦のみであった。そのなか、友人から彼の使っていたストラトタイプのエレキギターを譲り受けた。実はそれはESPのナビゲーターというギターで、もし今も持っていたら結構なビンテージ物となっていたと思われるのだが、事情あって処分してしまった。そのギターを持っている時に歪ませるエフェクターを一つくらい欲しいと思って購入したのがBossのOD-2である。別名ターボ・オーバー・ドライブ。買ったのが1980年代の後半かと思うのだが、「ターボ」という言葉が車のエンジン関係で頻繁に使われていた時代である。
       
 ギター・エフェクターはBossのコーラスCE-2とフェイザーPH-1Rのみ持っていたが、それらはシンセ用に使用していた。ギター向けとしてはよくわからないまま購入したのだが、ターボスイッチをオンにするともの凄く音が歪むのがカッコ良く、当時エレキをほとんど弾いていない私でもとても上手に弾いているように錯覚させてくれた。そういう意味で大変重宝したエフェクターである。何曲かの自作曲のギター・パートに活用させてもらった。だが、デモテープ作りの主力はシンセであったので、だんだんと活躍の場がなくなっていった。その頃、かなり年下の従弟がギターを始めたということで、結局彼にそのOD-2を譲ってしまったのである。これまた、もったいないことをしてしまった。多分発売直後の購入だったので日本製だったと思う。まあ仕方ない。その後、従弟のギターの腕も大変上達したと聞いているのでそれはそれで良かったのだろう。

 だが、話は終わらない。ここ数年エレキギターに目覚めた私は、無性にあのOD-2の音が懐かしくなってしまったのだ。ネットの記事等を見ると、回路の造りが何とかで個性があり、好意的な評価も多いがOD-1のような永続的な高評価までには至らず、中古で4千円前後で売っている。私にとってはエレキの音作り(?)の原点であることを思い出し、この度購入に至った次第である。本当はルックス的に外面にもっと傷があっても良かったのだが、一番安かったのでこちらを選んだ(3千円也)。さて、音出ししてみてどうだったのか?

 「いやぁ、やっぱなつかしいわ〜」というのが第一声である。同じBOSSのSD-1と比べるとやや固めでハイな歪みの音であることを思い出した。そしてターボスイッチのツマミを回して得られる激しい歪みが心地よい。今も残る当時のデモテープの音がよみがえる(ような気がした)。まあ、今ならこのような歪み音もモデリング・アンプ等で簡単に出すことができるのだろう。最初に購入した当時は、アンプも手元にない中でのギターサウンドだったから、やはりこのエフェクターは使い勝手が良く、ありがたい存在だったのだなと思う。それにしても、歪み系のペダル・エフェクター、これで5個目になってしまった。ただ並べて喜んでいるだけで良いものだろうか、、、?
*関連記事はこちら「コンパクト・エフェクター感想記3 BOSS / SD-1 “スーパー・オーバードライブ”」

ポール・リード・スミス SEカスタムのロースト加工リミテッド・モデル(その2)

2020年09月21日 | ギター
 そもそもロースト処理されたという意味は何だろう。商品説明によると、「確かな強度を維持し、適切な乾燥プロセスを経る事でその安定性を得る事ができている」という。こうした処理のため湿気にも強いとも言われている。到着して最初にアンプに繋げず弾いてみた感想は、しっかりとした硬質なトーンが出ているということである。そしてネックに弦の音がしっかり共鳴しているような、綺麗な響きも感じられた。G&Lのpremiumを最初に弾いた時もすぐに気に入ったが、あちらはもう少し音的に柔らかい感覚だった。だが「イイ感じ」に思えたのは同じである。
     
 以前PRSはレスポールとストラトの良いところ取りのサウンドである、25インチ・ネックスケールはギブソンとフェンダーの間である等の話を聞いたことがある。私はレスポールを持ったことも弾いたこともないので、その辺は実感できず。だが、ルックスについてはPRS独自の美しさである。ボディやヘッドのデザインは言うまでもなく、トップのキルト仕様は複雑な色合いをなしている。特に私のチャコール・バーストとネックのロースト加工の組み合わせは素晴らしい。ナチュラルな木目のバインディングも目を引く。セットネックタイプのギターであることも高級感を感じさせた。重さは約3.5キロ。ストラトキャスターとほぼ同じくらいで、肩にかけた時のヘッドからボディにかけてのバランス感もちょうど良いと感じた。
     
 本器のピックアップは新しいハムバッカー85/15“S”を2器搭載。より抜けの良いクリアなサウンドを生み出すとのこと。アンプに繋いでみた。生音で感じた硬質な音がそのまま再生される。こういうのを「抜けの良い」サウンドというのだろうか。歪む音にしてもクリアさが残る感じである。ブリッジ側ピックアップは充分固い音が出るが、フロント・ピックアップはストラトほどの暖かなサウンドとは言えないかもしれない。しかし深く歪ませた場合には重心のある力強い音を出してくれるので、私が目指すプログレ・ハード風なサウンドにはとても合うのではないかと感じた。ご承知のように機能的にはトーンノブをプルするコイルタップ機能を備えるので多様なサウンド作りが可能。(もしかしたらハムバッカーとシングルコイルの切り替えができるからレスポールとストラトの良いとこ取り、と言うことかもしれない。)

 見た目で買ってしまったPRS SE CUSTOM24 ROASTED MAPLE LIMITEDだが、その引き易さとサウンドも充分に気に入った。この音に合う曲を作ってみたい、と意欲的にさせてくれるギターである。
(なお、オフコース「きかせて」のカバーでほんの2フレーズほどこのギターで弾いています。よろしければご覧ください。→ YouTube サイトへ
Body
Top Wood: Beveled Maple Veneer
Back Wood: Mahogany
Neck
Number of Frets: 24
Scale Length: 25"
Neck Wood: Roasted Maple
Fretboard Wood: Roasted Maple
Neck Shape Wide: Thin
Hardware/Electronics
Bridge: PRS Designed Tremolo
Tuners: PRS Designed Tuners
Truss Rod Cover: "Csutom"
Hardware Type: Nickel
Treble Pickup: 85/15 "S"
Bass Pickup: 85/15"S"
Pickup Switching: Volume and Push/Pull Tone
Control with 3-Way Blade Pickup Selector

ポール・リード・スミス SEカスタムのロースト加工リミテッド・モデル(その1)

2020年09月20日 | ギター
     Paul Reed Smith SE Custom 24 Roasted Maple Limited
     
 19年の終わりにPRSの限定ギターが登場し、その美しさに目を引かれた。メイプルのネックとフィンガーボードにロースト加工を施したスペシャルモデルである。これまで知っているPRSはローズウッド指板のモデルだったのでとても新鮮に見えた。今まで一度も触ったことのないPRSであるが、そもそも私の持つギターはシングルコイルが多くてハムバッカーはYAMAHA SG2000のみ。ということでこのギターには俄然食指が動いた。SEなので定価が12万で実売価格9万ちょっと。当時、消費増税に伴うキャッシュレスのポイント還元率が高いという状況もあり熟考の末、現物の試奏なく購入を決意。
    
 というわけで、今回はそのルックスに惚れて買ったようなものである。特にナチュラルな仕上げのヘッドがとても美しい。ちなみに、このヘッド・デザインはよく考えられていて、弦がほとんどストレイトに張られる。(SG2000と比べるとその違いが顕著。)
    
 実際には購入前に札幌の島村楽器で多数飾られている本ギターを見てはいて(写真は店の許可をもらい撮影したもの)、高級感あるトップのカラーバリエーションも多い中、チャコール・バーストを選んだ。一番落ち着いた色合いだと思う。珍しい黒のバードインレイもよく似合う。こうして、初めてのPRSということで到着を楽しみに待つこととなったのである。(続く)

ヤマハのパシフィカはどんなギターなのか(その2)

2019年12月19日 | ギター
    
 PACIFICA112V YNS(イエローナチュラルサテン)についてのその2。
 試奏してみた。最初は弦高が低すぎて至るところビビリ音がしたため、調整したら6弦12フレットちょっと高めの2.2mm。だがどのフレットもピッチの狂いがなくコードを押さえるときれいな和音を奏でる。次に各弦、各フレットを単音で弾いてみると5・6弦に関してはあまりサスティーンが出ない、ちょっとつまった音という印象。その一方で、弾いていくうちにネックの振動がコンター加工されたボディに大きく伝わるのも感じられた。

 次にアンプに通して音だし。本ギターのピックアップはSSHで、コイルタップ機能もある。切り替えによるHとSの音の違いは顕著で組み合わせで多彩な音づくりが可能である。ノイズは若干出るが許容範囲。フェンダーのアンプMUSTANG GT40に繋げてみたが全体的にかなりブリリアントで良い音だ。セレクターによってはストラトのような甘い音も出る。そしてSSHなのはやはり便利だ。両方の良いところを活用できそう。ハムバッカーのPUは本体直づけ。そのためか、ピックガードの形が特有である。
     
 しばらく弾き込んでいくとネックが手に馴染んで弾きやすさを感じる。その要因の一つがネックの細さだろう。ナット幅を測ってみると他のギターが42mmくらいあるのに対しパシフィカは40mmである。この2mmの差は意外と大きいのではと思う。しばらくパシフィカに熱中してストラトなどに戻ると弦と弦の間が広くて一瞬戸惑ってしまった。

 そして一番驚くのは長時間弾いても、チョーキングやアームを多用してもチューニングがあまり狂わない点だ。これはパシフィカ紹介の動画サイトでインフルエンサーの一人、Rickeyさんも強調していた(「人気ギターPACIFICA112VMを弾きまくりレビュー」)が、まったくそのとおりである。本当にしっかりした作りなのだなと思う。ヘッドの裏面にMADE IN INDONESIAとシール表示があるが、国外生産でもサウンド的には問題ない仕上がりだと言える。

 現在の最高機種の611・612タイプになるとピックアップがセイモアダンカン、ロック式ペグなどさらに充実した機能を有するようなのだが、価格は6万から7万円程度。コストパフォーマンスが相当高いと言えるのはさすがヤマハである。私が持つYAMAHA製品はギターがSG-2000とFG-150、シンセがDX7、そしてシーケンサーとしてQX3とQY300。QY300のみフロッピーディスク・ドライブの不調があったけれど、その他はほとんど問題なしでまだまだ使える。私にとってヤマハは信頼のブランドなのだが、今回のパシフィカによってその思いはさらに強まった。特に私のような初心者以上・中級者未満の者にとっては、エレキギターを弾くことの楽しさがさらに増すギターだと言えるだろう。
 結論、このギターは良い!ピックアップ違いの最上級パシフィカも試してみたくなった。

ヤマハのパシフィカはどんなギターなのか(その1)

2019年12月17日 | ギター
 ヤマハのエレキギターであるパシフィカが人気だ。
 結論から言おう。このギターはとても良い!
     
 パシフィカというブランド名は昔から知っていたが廉価版というイメージだったので、それほど興味を引く存在ではなかった。だが、KIRINJI のギタリストである弓木英梨乃嬢が好んで使っていることを知って興味がわいた。何か秘密があるに違いない。そもそも動画サイトのインフルエンサーの人達が高評価を出していることも人気の一因と思われ、ネットショップでは入荷待ちの賑わいも見られる。果たしてパシフィカはそんなに良いギターなのか。

 かつて札幌市内の楽器店で試奏したことはあるのだが、改めてその人気の秘密を知りたくて、我慢できず黒金曜特売中のサウンドハウスさんにて購入してしまった。一口にパシフィカと言っても価格帯から色まで種類が多いギターだが選んだのは木目が見えるイエローナチュラル・サテン(YNS)の 112V。お値段としては最低ランクでエントリークラスと思われるが、自分の小遣いの範囲で買えた一本である。

 こちらは在庫有りの状態だったので注文後程なく到着(現在は一ヶ月半待ちの表示が)。ヤマハのソフトケースが付属。新品のギターを買ったのは久しぶりなのでまずは外観をチェック。木目がはっきり見えるボディは4ピースなのがわかる。YNSは全く塗装がされていないので、表面をなでると少しざらつく感触がした。ちなみに木材はアルダー。ネックは指板がローズウッド。低価格ギターにしては木材の使い方の満足度が高い。重量を計測したら約3.3キロ。これは我が家にあるエレキギターの中ではテレキャスターと同じで最軽量。よって取り回しがしやすい。ネックの反りのチェックを定番の方法(2フレットと17フレットを指で押さえてその間の弦高状態を見る)でしてみたが、全く問題なかった。(続く)

G&L S-500 Premium フジゲン製のストラトタイプ・ギター

2019年08月13日 | ギター
     
 この4月に平成最後の大きな買い物として、アナログ・シンセのDeepMind12を紹介したが、早くも令和最初の話題を書くことになってしまった。G&L S-500 Premiumというエレキギターを新たに購入したのである。
 G&Lのことは全く知らなかったが、2017年11月の札幌ギターフェスタで弾かせてもらって興味を持ったことはこちらのページで紹介した。テレキャスを購入後ストラトにも興味が移った私は既にフェンダー'57年モデルのAmerican Vintageを持ち熱中していたが、実はローズウッド指板のストラトも欲しいと思いその候補としてG&Lギターを探していたのである。ギターフェスタの時はUSAを試奏させてもらったが、さすがに予算的には難しくて日本製の方を物色してきた。なかなか良い商品が見つからなかったが、先日所沢市にある平野楽器さんのHPでこの一本を見つけた。
     
  S-500 Premiumはフジゲン製である。そしてカラーも欲しかったレッドなのだが、こちらは深い紅のワインレッドでありとても落ち着いた色合い。何よりも作りが良い。さすが定評あるフジゲンだ。実は、私は各フレットを押さえた時のピッチのズレがとても気になるタイプなので事前に店主氏にその辺を質問した。チューナーで見てくれてほぼ問題ない、フジゲンらしい信頼性の高い作りだと回答された。そこで決断したのだが届いてみたら本当にそのとおりだった。ピッチ的な問題は全くなく、中古のはずがまるで新品であるかのような美品でもあった。これは掘り出し物だったなと喜んでいる。
     
 ネックは薄めのCシェイプを採用。メイプル指板が好きな私はローズ指板に最初は馴染まなかったが、数日弾いていくうちに段々と握り心地が良くなってきた。ピックアップは出力が高めなマグネティック・フィールド・デザイン(MFD)を搭載。通常のシングルコイルよりもパワフルかつ音が太いと言われている。実際音を出してみると、まずノイズがほとんどない。そしてパンチのある音がすぐに出た。ストラト同様に5ウェイピックアップセレクターがあるが、さらにこの機種にはフロントとリアの3つ全てのピックアップのミックスが可能なミニスイッチも付いていて、これにより幅広い音作りが可能。つまり、フロントピックアップ+リアピックアップのテレキャスのようなミックスポジションサウンドも出せるということなのだが、これについてはもっと試してみたいと思う。
 令和最初の大買い物は結局良い買い物だった。あとは自分の腕が上がるよう、脳の活性化のためにも頑張って練習しよう。機材の良さを引き出すのも奏者次第なのだから。

<追記>
 たくさんの方がこの記事を見てくれて感謝!相変わらず弾きやすいギターなのだが、一点のみ追記する。それはこのギターの重量である。他と比べてちょっと重いかも、とずっと思っていたのだが計ってみたら4.0キロあった。テレキャスターが3.3キロ、ストラトがだいたい3.5キロ前後なのでかなり違う。所有している中で一番がYAMAHA SG2000の4.6キロ(これは本当に重い!)。次点である。私の年齢ではライブで長時間は無理かも。いやいや、その予定はないので大丈夫、部屋でじっくり弾きましょう。

サッポロ・ギター・フェスタ2018に行ってきた。

2018年11月05日 | ギター
 11月3日4日開催のサッポロ・ギター・フェスタに今年も行ってきた。今回は息子も同行することになり、気になるギターはどんどん試奏させてもらおうと言いながら会場のサッポロ・ファクトリー・ホールに到着。
     
 ギブソン・ギターの特に335に興味のある息子だが、会場入りしてすぐ左に並んでいるのを発見。早速お気に入りの色の一本を試奏させてもらった。私自身も初めて手にした335であるが太めのサウンドで大変良い音であった。その隣にはレスポールがケースに入れられたまま十数本並ぶ壮観な光景が見られる。さらに先に進むとポール・リード・スミスが廉価版から高級機まで並び立っていた。
     
 その奥はテイラーのブース。ここで足を止め昨年弾きそびれたエレガットと12弦を弾かせてもらう。エレガットは抱えやすいようにボディのデザインを変えている比較的安い価格帯(それでも高級)の個体だったが、とても弾きやすかった。息子も同じ感想で気に入った様子。その一角にウクレレのコーナーがありそれも手にさせてもらったが、テキトーに弾いたにもかかわらずなかなか楽しめた。
     
 その他息子が興味を持ったのはギブソンのレスポール・ジュニアと昨年も出展していたスェーデンのStrandbergギター。後者はテレキャス的色合いの一本をセレクトし、会場奥の試奏室(実は楽屋)に案内されかなりの音量で弾かせてもらっていた。
 昨年出展していた山野楽器のG&Lが出ていなかったのがとても残念だったが、白色のオレンジのアンプがあったり、各店舗が格安の中古ギターやグッズを販売していて今年も見応え・弾き応えのあるフェスタだったと思う。我が息子も大満足の様子だった。