ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

アナログ盤 竹内アンナ "MATOUSIC”

2020年08月31日 | ミュージック
     
 以前このブログで大絶賛した竹内アンナのアルバム"MATOUSIC"のアナログ盤が今月リリースされた。大変ミーハーな話で恐縮だが、発売元のテイチクで購入するとLPレーベル部分に本人の直筆サインが貰えるというので、迷わず予約した。さらに、そのサイン会がオンラインで生中継されるという。なかなか面白い企画である。
     
 今月8月8日に開催されたインターネットサイン会では、サインしながらのいろいろな話が聞けた。まずは私が一番気に入った3曲目のI My Me Myselfのアコギソロがとても難しかったと言っていたのが興味深かった。カッコイイが確かに難易度高そうなフレーズである。何度もトライしたそうだ。もう一つは、カセットテープでも出したいと言っていたこと。これはぜひ実現してほしい。ラジカセ主流の青春時代を送った私としてはカセットテープは外せないアイテムなのである。
 そして現物が届いた。帯なしだったのが少し残念ではあったが、大きなジャケットとレコード特有のサウンドでMATOUSICを再体験でき、大変嬉しく思った次第である。
 (下の写真は載せて良いのかとも思いましたが、良い思い出なので掲載させていただきます。)

ポール・アルテ、現代のジョン・ディクスン・カー

2020年08月03日 | ミステリー小説
     
 ハヤカワ・ポケミス版のポール・アルテ「狂人の部屋」を読んだ。訳者である平岡 敦氏の後書きによると、「プロローグ冒頭の第1行目から怪奇ムードが漂う本書は、まさにフランスのジョン・ディクスン・カーたるアルテの面目躍如たる作品」であり、「19世紀末に怪事件が起きた屋敷で、…あかずの間、解明できない死因、不気味な予言、よみがえる死者など、まさにカーばりの道具立て」が並んでいる。さらに登場する若者達の「複数のロマンス」も絡んできて確かにこれはカーが描く世界と共通。探偵役は犯罪学者のアラン・ツイスト博士で最後には事件の真相を解明してくれる。ついでに言うと、カーあるいはカーター・ディクスン作品でおなじみのハドリー警部やマスターズ警部の役を担うハースト警部も相棒役として存在。多くの謎と真犯人を暴く本格推理小説としてこの作品はなかなか楽しめた。(そうそう、私の好きな屋敷の見取り図も載っている!)

 ポール・アルテといえば、「第4の扉」(ハヤカワミステリ文庫)を以前読んだことがあった。確か、密室殺人・幽霊屋敷・交霊術などカー好きを楽しませる趣向があったかと思う。手元にあるカーの作品には未読のものもあるのだが、アルテ作も平岡氏の訳でかなりの数出版されてきている。2年前の「あやかしの裏通り」はずっとカートに入れたまま。ちょっと脇道にそれてもいいかなと思うこの頃である。