ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

追悼クリス・スクワイア イエス・ミュージックよ永遠に!2 「危機」のアナログ盤

2015年06月30日 | プログレ
 奇しくも今月号のレコード・コレクターズの特集が「黄金時代のイエス」。この記事を読んでわかったことがいくつかあるのだが、72年発売のClose To The Edge(危機)のアナログ盤について、イエスはアメリカのアトランティック・レコーズと契約していたので、表向きは米国盤がオリジナルとなる、ただしレコーディング等は英国で行われ、本作品は米英ともに9月8日発売だったので、どちらもオリジナルと言える、との記事に興味を抱いた。てっきり英国盤がオリジナルと思っていたのだが、このアルバムに関してはそう断定できないようだ。

 私の手元には英国盤、米国盤2枚、そして日本盤の3枚がある。記事によると英国オリジナル盤のマトリクスはK50012 A1(A面)、K50012 B1(B面)だが、惜しいかな私のはB面がK50012 B2である(写真上)。また、米国盤のオリジナルのマトリクスはST-A-722619A(A面)、ST-A-722620A(B面)なのだが、一方のA面がST-A-722619Bと刻印されている(写真下)。2枚ともジャケットは初期のエンボス加工なのだが、レコード自体の純粋なオリジナルは片面のみのようだ。そしてサウンドはどうかというと、私としては米国盤の方を圧倒的に気に入っている。素人耳にもわかるほど音に迫力があるのだ。英国盤の方は何か落ち着いたサウンドに聞こえて決して悪くはないのだが、比較するとやはり米国盤が良い。(あくまでも個人の印象であるが。)一方、英国盤はこのマトでも数千円かけて手に入れたのだが、米国盤は圧倒的に安かった。従って、両者オリジナルと言うのなら、米国盤の純粋なファースト・プレスを捜してみるのも良いと思う。ちなみに、もう一枚の米国盤は****AAと表示されていて、同誌によると他の工場に送られたマザーテープでプレスされたものとのこと。また、日本盤は中学生の頃ほぼ発売と同時に購入した思い出の一枚である。このようなマト違いに凝るのはマニアックかもしれないが、音の違いが少しでもわかったならもうやめられない・・・。

 なお、このアルバムに対する思い入れは本ブログ2012年8月31日付け「思い出のプログレアルバム#2「危機/イエス」」でも紹介している。


追悼クリス・スクワイア イエス・ミュージックよ永遠に!

2015年06月29日 | プログレ
 この度イエスのベーシストであるクリス・スクワイアが死去したとの訃報が届いた。

 今月号のレコード・コレクターズが「黄金時代のイエス」として72年時期の彼らを特集している。その中で「危機」のアナログのオリジナル盤が紹介されていたので自分の所有するLPについてここにアップしようとしていた矢先である。67歳の死とはあまりにも若い。突然のことにとても驚いたが、記事を読むとこの5月に急性骨髄性白血病であることを公表していたそうだ。治療に専念するためこの夏のツアーを離脱する予定だったとのこと。

 最後まで唯一のオリジナルメンバーとしてイエスを作り上げ継続させた人物、リッケン・ベースのサウンドを若者に知らしめた人物、そして思春期の私をプログレに夢中にさせた人物の一人であった。イエスの「危機」は私にとって大傑作、それを作り上げた一人として永遠に忘れることはないだろう。

KORG iM1 for iPad を使うためiPad miniを購入

2015年06月24日 | 音楽制作
 とうとうiPad mini2を購入した。時代はICTであろうと、職場での来客からタブレット使ってないんですか、と変な目で見られたりしようと、今まで私はこの手のものに興味を感じなかった。少しばかり気が変わったのは、電子書籍読むのにiPhoneじゃ小さすぎるなと思い始めてからである。が、それでも購入には至っていなかった。完全に気が変わったのは、ソフトシンセのiM1の存在を知ったからだ。このソフトは大きめの画面が必要との操作性の理由からiPad用である。

 かつて、なんちゃってシンセサイザー奏者として地元のイベントに出演していた私は、YAMAHAのDX7とROLANDのアルファJUNOを愛用していた。KORGのM1の存在は知ってはいたがKORGのシンセに触れる機会はなかった。それから三十数年後、たまたま動画サイトでこのソフトのデモを見て、M1にはこんなに多彩で素晴らしい音色が入っていたのかと再認識したのである。とりわけデモでも演奏していたUNIVERSEという音色は深遠で美しいパッド系の音で、一瞬で惹きつけられた。そして今月末までリリース記念の33%オフ2400円での販売。逆に言うと安く購入するためには時間がない。こういう時の私の決断力は早くて、今までの態度が嘘のようにAPPLE STOREにてiPad mini2をクリックしていた。ちょうどiPad miniの3がリリースされてmini2が安くなっていた?ことも背中を押した。ついでに、MIDIキーボードとiPadをつなげるためにはLightning to USB Camera Adapterというのが必要らしいこともわかった。ちょうど手元にArturiaのMINILABがあるので使えるかと思い併せて注文した。そして本日商品が届いたところである。

 まずiPadを起動。簡単にセットアップ完了。次に早速iM1をApp Storeからダウンロード。やはりUNIVERSEの音が素晴らしい。次にMINILABを接続。この鍵盤はUSBコントローラーなのでiPadの電力で動く。はたして使用可能かどうか不安だったが、接続してみたら正常に反応した。この情報が確認できず購入したのでまずは良かった。最もiM1にも画面上に鍵盤は表示されるのでiPadだけでの使用も可能である。

 というわけで外出先でも遊べる。ただしM1本体には備わっていたマルチトラックのシーケンサー機能がないので、それを賄うためには別ソフトが必要。そこで登場するのがKORG Gadgetという音楽制作ソフト。こちらも現在割引料金でDLできる。というわけでここまでは揃えることができた。これで外でも音楽制作が可能となったので、当分研究してみようと思う。いずれ報告できたら良いのだが。

 追加情報。現在ヤマハから無料で公開されているYamaha Synth Bookというソフト、「ヤマハのシンセサイザ40年の歴史を1冊の本にまとめたものをアプリ化した」ものだがその中にMusic RemixerというアプリやAN2015というバーチャルアナログシンセサイザが搭載されており、これがなかなか良い。App Storeで本当に無料でDLできるのでお薦めである。