ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

ようやくスタートレック食玩

2013年01月27日 | TOYS
 長らく探していたスタートレックの食玩がようやく手に入った。私はスタートレッッカーではないのだが、熱心に見たスター・ウォーズよりまばらに見たスタートレック・シリーズの方に強い印象を持っており、宇宙船についてもエンタープライズ号が実は好きだ。

 昔放送していたTVシリーズはそれほど知らない。しかし主要な登場人物はわかっているので何度かは見ていたのだろう。そして、学生時代に見た映画版の第1作に深い感銘を受けた。映像はいまいちだったが、ストーリーの斬新な展開に魅せられた。まさに未知なる宇宙の冒険物語であった。映画版4作目も面白かった。私の好きなタイムトラベルものである。その後キャストが総入れ替えとなった新シリーズが始まったが、それにはあまり興味を持てなかった。そして09年にJ・J・エイブラムス監督による若き日のジェームズ・カークを追った映画が公開されたが、CG技術のおかげでSF映画として映像的にもストーリー的にも素晴らしい出来であった。今年の9月にはその続編 Star Trek Into Darknessが公開されるという。久しぶりにトレッカー達が熱を帯びる今年になって、この食玩を手に入れることができた。発売当時、ひとつだけ買った記憶があるがそれきりで、その後もずっと気にはなっていたのである。

 エンタープライズ号は話しの中で何度破壊されたのだろうか。微妙にデザインが違う型違いがいくつかあるのだが、私はオリジナルのこのNCC-1701タイプが好きだ。リサイクルショップの店頭ではなかなか目にすることができず、ネットを通して探し当てた。実はこの前に3種のエンタープライズ号が入ったアメリカ製のプラモデル(写真下)も購入していた。まだ組み立て作業に入っていないが、新作映画同様これも楽しみである。

 なお、エイブラムス監督はスター・ウォーズ7作目の監督を担当することに決まったそうだ。残りの3部作はもう制作されないと思われていたので驚きと同時に数年先の楽しみがひとつ増えたようである。



プログレ 今日の1枚 #2 Moon Safari

2013年01月24日 | プログレ
 この変?なイラストのCDは、スウェーデンのロックバンド Moon Safari が2008年にリリースしたBlomljudという2枚組のアルバムである。各曲のタイトル、歌詞共に英語なのだが、アルバム・タイトルはスウェーデン語。英訳すると、flowersound の意味らしい。You Tube を見ている時に偶然見つけ、ジャケットの奇妙さからどのような音楽なのだろうとクリックしてみた。結論としては、ビーチ・ボーイズがプログレをしている、という印象。決して悪い意味ではない。曲、演奏は間違いなくプログレ的、つまり長尺の静と動を併せ持つ曲が多く、シンセのフレーズが多用され、メロトロン的音色が加わり、さらにギターの泣きのフレーズ有り、そしてメロディも美しい。Camel 的という人いるようだが、部分的にはそうかもしれない。
 注目なのは歌。そのコーラス・ワークがとても素晴らしいのだ。恐らくメンバー全員が歌い、本当にビーチ・ボーイズのような美しいハーモニーを聞かせる。Disc1の1曲目がアカペラの小品で、まずそこからぐいぐい引き込まれ、さらに2曲目Methuselah’s Children 5分20秒過ぎからのコーラスには鳥肌が立ってしまった。このアルバムは両ディスク合わせて100分くらいあるのだが、その長さを感じさせることなくあっという間に聞くことができ、最初から最後までその音楽に癒されていく。
 メンバーのプロフィールなどはよくわからないが、アルバムとミニ・アルバム合わせて5枚がリリースされている(うち1枚はライブ盤)。本アルバムは2枚目の作品で、3枚目の Lover’s End も評判が良い。ただ、知っている人には人気が高いせいか主なネット・ショップでは安価な輸入盤は在庫切れとなっている。私はいろいろ探してTower Records のオンライン・ショップで何とか購入できた。ブックレット中のイラストも曲毎に描かれており楽しめる(写真下)。プログレ大好き人間には間違いなくお薦めできるアルバムである。


映画版「レ・ミゼラブル」を見た

2013年01月18日 | 映画
 映画「レ・ミゼラブル」をようやく見た。舞台版では限られたスペースでの舞台づくりや演出により見る者の想像力が必要となり、またそれが舞台の魅力でもあるのだが、映画の方はよりリアルにドラマの情景が伝わる。当時の貧困にあえぐ民衆の様子などは、映像ならではだ。なるほど、当時はこのような状況だったのか(あくまでトム・フーパー監督の視点だが)とか、一部個人的に辻褄の合わなかった話しの流れが理解できた所もあった。
 撮影と同時に歌われた楽曲の方は、生のセリフのように息づかいまではっきりとわかる。舞台では大きな声になろう部分も必ずしもそうではなく、印象がかなり違った。確かにヒュー・ジャックマンもアン・ハサウェイも心に染みる歌を聞かせたが、エポニーヌ役のサマンサ・バークス(コンサート版にも出演)が雨に打たれながら歌う On My Own は感動的であった。そして最大の聞き物は前半最後のOne Day More。舞台でも主要キャスト全員が歌う圧巻の1曲だが映画でも最大の盛り上がりだった。終わったとたんに思わず拍手をしたいところだったが(舞台版なら当然だが)さすがにできなかった…。この映画のためにオリジナルの作家が新たに作った Suddenly という曲があった。コゼットを引き取り馬車に揺られる中でジャン・バルジャンが歌った曲と思うが、これも新鮮であった。
 手元にあるサントラCD(写真中央)は昨年末に到着し、聞くのが先か映画を見るのが先かで迷ってしまった。これはダイジェスト版なのでブルーレイでのリリースがされたらぜひとも購入しもう一度観たいと思う。そして舞台版はいよいよ新演出新装置で再演がなされるとのことだ。日本でもこの4月から上演が予定されている。気軽に行ける距離ではないのが残念だが、この新バージョンもぜひ経験したいものである。


スペイン・プレスのビートルズ「サージェント・ペッパー」

2013年01月03日 | ザ・ビートルズ
 ご承知の方も多いと思うが、雑誌Rolling Stones に音楽に関する各セクション毎の順位が発表されている。(最新のアップでは映画も。)アルバム500枚(500 Greatest Albums of all time)のベスト1に選ばれたのがザ・ビートルズのSgt. Peppers Lonely Hearts Club Band である。(ちなみに第2位はビーチボーイズの Pet Sounds。そしてビートルズは10位以内に4枚が選ばれている。)私もビートルズの中では一番良く聞いたアルバムである。好みで言うとAbbey Road と双璧ではあるが。そして今私の手元には3枚のアナログ盤がある。上の右が最新リマスターによるアメリカ盤、左がモノラル仕様の国内盤(ジャケットの右側に置かれている人形の顔が収まりきれず欠けてしまっている)、そして、中学生の頃に最初に買ったのが下のLP。その時何故かはよく覚えていないのだが、私は輸入盤を購入。店での標記が「西ドイツ盤」とされていたので、つい最近までこれはドイツ・プレスだと思い込んでいたのだが、改めて見ると実はスペイン盤であった。ジャケットはシールドされてツルツル、組み立て用のインナーも付属し、レコードは厚くて重い。Made in ○○という標記がジャケットに見あたらないので気がつかなかったし、子供の頃の思い込みでそのまま来ていたのだ。しかし、レーベル面を見ると、英語タイトルの後に、曲によってスペイン語タイトルが記載されている。今となっては実にレアな盤を所有していることになるが、私にとってはこれが聴きなじんだサージェント・ペッパーである。
 そして、もうひとつ、モノラル盤はステレオ盤とこんなに違うということも新たに発見。特にアルバムタイトル曲のリプライズでそれが顕著。こうなると作品としては全く別物である。実はこの違いを私はリマスターのモノCDを聴いて初めて理解したのである。手元にあったモノLPも手に入れてからほとんど聴いていなかったので、これまた気がつかなかった。今でこそバージョン違いやら別ミックスの曲が日常茶飯事だが、ビートルズに関しても少なからずそのようなことがある、だからマニアの研究心を向上させ、聴く方もビートルズの奥深さを感じるのだろう。
 新年の聴き初めとして、今日はこのスペイン盤に針を落としてみようと思う。