ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

「増補改訂版 山下達郎のBrutus Songbook特別編集号」

2022年12月24日 | ミュージック

 私は山下達郎の熱狂的なファンというわけではない。が、日曜日の午後2時から東京FM系列で放送される「サンデー・ソングブック」には毎週耳を傾けている。自分の知らない曲のかかることがほとんどだが、知っている懐かしい曲も聴かれる。そして達郎氏の説得力のある曲のウンチク・解説になるほどと思う。先日発売された「増補改訂版山下達郎のBrutus Songbook特別編集号」((株)マガジンハウス)は同番組の30周年を記念した一冊で、番組内のトークをアーティストやジャンルごとに書き起こしたものである。増補改訂版と謳っているのは実は番組25周年に一度発行されたそうだが、今回新たな記事が加えられたアップデイト版であるとのことだ。

    

 こうして文字で読むと、番組内での達郎氏の話・解説はとても丁寧なものであることがわかる。豊富な知識とサウンドへのこだわりは番組を聴いていて楽しく伝わるけれど、このような冊子になるとオールディズの貴重な資料だとも言える。いや、オールディズのみならず、私の好きなイージーリスニングやギブソン/フェンダーによるギタリスト、さらには小説家レイ・ブラッドベリについても言及されていて、その関連でチラッとだがプログレの話題もある。そして番組のスタッフや裏話、超常連と言われる人達の投稿など、読みどころ満載である。

 そういえば、はるか昔この番組内で紹介されたクロディーヌ・ロンジェの「恋の面影」に感動してCDを買ったことを思い出した。そして小学生の頃初めて自分で買ったシングル盤「グッドナイト・ベイビー」のザ・キングトーンズの紹介もあるのだから、「サンソン」はやはり自分にとっては波長の合う番組であり、そしてこれは読むべき一冊だと改めて実感したところである。

 今年もあと1週間。年末にじっくり目を通していこう。


YAMAHA FG-150の謎

2022年12月15日 | ギター

 2014 年に入手した68年製YAMAHA FG-150について本ブログ3度目の登場である。

 傷が多くて見かけは良くないが、相変わらず良く鳴ってくれるギターである。音の余韻の豊かさはMartinの方が勝るが音量的には素晴らしいものがある。それに何と言っても小ぶりで軽くて抱えやすい。従って持ち運びも楽。トラスロッドの調整後、現在 extra lightゲージ弦を張っていて弦高は6弦12フレットで約2.5mm。弾く分には全く問題がない状態。

    

 ところで、この54年前のギターだがいくつか気になる点がある。1点目はナットの切り込み位置の不揃い。これは以前にも書いた(ここのページ)のだが3弦と4弦の間が7.5mmあり、7mm弱の他弦の間隔よりわずかに広い。ナットがオリジナルなのか付け替えられたものなのかは不明。見た目の古さは新しく換えられたようには見えないのだが。FG-150を紹介している動画サイトなどで確認してみたのだが、この部分をズームしている人はいないので相変わらず謎のままである。

 2点目はヘッドのペグの位置。写真のようにYAMAHAと刻まれている(写真小さくて見えませんね)ことからこれはオリジナルのペグだと思うのだが、3弦のもの(左上)が左に傾いて取り付けられている。4弦(右上)と比べても傾きが違って不自然。これは他の動画で見たら縦にまっすぐ並んでいる個体があったので、意図的にそうしているのだろうか。何らかの不具合があって、問題にならない程度にネジの位置を変えたのかもしれない。これまた謎である。

 だが、私としては大きな支障はない。今までたくさん弾かれてきたのだろうな。50年以上もちゃんと鳴ってくれる楽器をつくり出すYAMAHAの凄さを改めて感じつつ、脳の活性化のため今日も弾いていこう。

<追記>

 FG-150とMartin M36をメインに演奏した安全地帯のカバー「悲しみにさようなら」をYouTubeにアップしました。限定公開ですが、ギターの音色をぜひお聴きください。下の画像からどうぞ。