ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

赤ワインが好き2:ペトリュスに遭遇

2013年09月02日 | ワイン
 帰国後も火のついたワイン熱は下がらず、その後20年間、現在に至っても自称赤ワイン愛好家である。12本しか入らないが専用冷蔵庫も買った。この間、あるイタリアンフレンチ・レストランで出してくれたボルドー、ポイアック産のポンテ・カネが一番のお気に入りだ。5級に格付けされているワインで、ふくよかな味わいと美しいアロマを持ち、深酒しても後に全然残らない。息子の産まれた年のワインとして何本か保管している。彼が二十歳になったときに一緒に飲むのがとても楽しみだ。

 フランスと言えば高級かつ有名なワインが多いのだが。昨冬小樽の某ホテルに宿泊したとき、そのフロントの隣にセラーが置かれワインが保管されているという不思議な光景に遭遇した。その時そこにあったワインが凄かった。思わず許可をもらい写真を撮ってしまった。97年のペトリュスや95年ものラ・トゥールなどのラベルが見られる。ペトリュスは20万円以上の値段が付いていた。よほどのことがない限り一生飲むことのない銘柄ばかりだ。ただ、過去に利き酒をしたことがあるのだが、高級なワインだからといって必ずしもおいしく感じるとは限らない。多分、普段飲み慣れているクラスのワインが私には一番合っているようである。

 時を経て好みも変わり最近はブルゴーニュ産の赤、特にピノ・ノワールを飲むことが多い。しかし、ピノも世界中至る所でつくられている。ワインの魅力はまさにワールド・ワイド。今の職場にもワイン愛好家がおり、各国のワインを持ち寄りながら楽しむ機会がある。料理と合わせながら、そして楽しく話をしながら、私のワイン体験度数はさらに広がっている。


赤ワインが好き1:ボルドーの旅

2013年09月01日 | ワイン
 My Treasureとしていつも音楽関係のことを述べているが、音楽と離れて私の好きなものがある。それは赤ワインだ。最近は飲む量が減っているが、90年台に赤ワインのおいしさに目覚め、以後かなりの数のボトルを開けてきた。

 ワインに目覚めたきっかけは、妻の友人がフランス人男性と結婚し現地に住んでいるので遊びに行ったことである。今から20年くらい前の話だ。住居はパリから300キロほど南西のショヴィニーという町。近くに歴史上の戦いで有名なポワティエのある地区。そして夫君が学生の頃ボルドー地区のワイン農家(シャトー)に下宿していたとのことで、我々をさらに200キロ離れたその場所に連れて行ってくれたのだ。

 それまでもワインは何となくは飲んでいたのだが、実際に造っているその場で飲ませていただいたワインは格別だった。価格的には決して高価というわけではないが、地元の雰囲気もあったのだろうか、その時われわれはすっかり赤ワインの虜になってしまった。シャトーのご主人や娘さんと飲みながら談笑し(といっても片言のフランス語だが)、造っているワインを数本分けてもらい(89、90年ビンテージ)実に楽しいひとときを過ごした。そのワインはChateau La Terraseといって、実は手元にあるワインの紹介本にも掲載されている由緒ある製造者だ。おみやげとしてボトルに貼るエチケットを大量に頂いた。これは貴重だ。

 その後、近くのサンテミリオン地区に出向き、ワインの産地として有名なその場所を観光。とあるショップでお薦めの一本を購入し、それも日本に持ち帰った。(シャトー・ボーセジュール・ベコという有名なワインだということは後で知った。)このような経緯で私にとって赤ワインはその時の思い出と共に忘れられない存在となったのである。