ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

ジノ・ヴァネリ「ライブ・イン・LA」をようやく購入! Gino Vannelli~LIVE IN LA

2015年08月31日 | ミュージック
 昨年春にリリースされた本作品については「こちら」で紹介していた。だが、価格が高騰していたためなかなか購入できずにいた。この度ブルーレイ盤、CD+DVD盤、CD盤の3種類で再リリースされ、価格も落ち着きやっと入手することができた。

 私はCD+DVD盤を注文し昨日届いたところであるが、実はDVDのリージョン・コード等が不明で不安があった。早速再生し確認してみたが、問題なく再生できた。また音声も通常の2チャンネルの他、5.1チャンネルも収録。CDは本編11曲の他ボーナストラックが2曲、これはDVDも同様。ということで、一安心したのちジノの新作として堪能することができた。

 相変わらずの素晴らしい歌唱力に、数名のゲストを招き往年の名曲も見事に蘇っている。定番のBrother To Brotherでは兄のジョー・ヴァネリも登場しキーボードを披露。その映像も見ることのできるこのCD+DVDヴァージョンがお薦めだと思う。
 (なお、ジノの紹介については当ブログのこちらこちらにもあります。)

一番好きな外国テレビドラマは「スパイ大作戦」MISSION:IMPOSSIBLE~映像編2

2015年08月30日 | テレビドラマ
 そこで、テレビ版のDVDである。ボックスセットで全作品が出ている。私はピーター・グレイブスが出演する前にリーダーに扮したスティーブン・ヒル版の未見だったシーズン1、変装の名人にマーティン・ランドーが扮するシーズン2、そしてその後継としてレナード・ニモイが登場するシーズン4を購入。とりわけ4収録の「王家の血I~III」はリアル・タイムでテレビで見て、作戦が途中で失敗するという予想外の展開に驚かされた、とても印象深い作品である。

 さて、映画でも毎回魅力的なヒロインが登場するが、テレビ版も女優陣が充実している。初期第3シーズンまでは「魔性の女スパイ」シナモンとしてバーバラ・ベインが演じていたが、私としてはちょっとおばさんチックな印象(失礼!)。その後シーズン4では定まった女スパイは登場せず準レギュラーのトレイシーとしてリー・メリーウェザー、以降レスリー・アン・ウォーレン、リンダ・ディ・ジョージなど。男性陣がほとんど固定されていたので女優陣が多彩だったのは目を引いた。(ただ、私が好きだったのは「警部マクロード」に出演していたフィリス巡査役のテリー・ガー嬢。その後、スピルバーグの「未知との遭遇」でうれしい再会をした。)

 話がそれたが、「スパイ大作戦」のような外国テレビドラマはあの当時定番で人気があった。私の記憶では「コンバット」「宇宙家族ロビンソン」「地上最強の美女バイオニック・ジェミー」「刑事コロンボ」「超人ハルク」(順不同)など、面白い番組が多かった。今この手の連続ドラマはBSでの放送が主流で地上波ではほとんど見ることがない。しかし何よりもDVD化されて改めて楽しめたり、あるいは見逃した回やシーズンを見られることがありがたい。かつて放送をカセットテープに録音して聞いていたことなど、遙か昔の逸話となってしまった。あとは膨大なこのシリーズ、どこまで視聴できるかが問題だ。

一番好きな外国テレビドラマは「スパイ大作戦」MISSION:IMPOSSIBLE~映像編1

2015年08月26日 | テレビドラマ
 スパイ大作戦にはいくつかの「お約束」ごとがある。まず導火線に火が付く冒頭のテーマ曲シーンにはドラマ全編のダイジェスト場面が連続的に流れる。次に秘密指令のテープ等によるメッセージ、さらに主人公であるIMFのスパイ達は実行していることを相手側に知られずに作戦を遂行する、そしてだからほとんど銃の撃ち合いがない、など。そうした状況での展開が実にスリリングだったのだ。

 96年にトム・クルーズ主演の映画版ミッション・インポッシブルが公開される。この1作目の冒頭シーンはテレビ版のオマージュと言えるつくりで、テーマ曲に導火線、場面のコラージュが重なる部分は安心して見ることができた。そして飛行機の中でのおなじみ「おはようフェルプス君…」から作戦を確認する事前ミーティング、新兵器チェックと続き、変装しながらの作戦開始。ところが、テレビ版の味付けだったのはここまでで、場面は一気に予定調和と違う展開になっていく。映画としては見せ場も多くとても楽しめたのだが、一点だけ、フェルプス氏があのような扱いにされたのは正直どうかと思ったものだ。

 その後の2から4作目までは、私の記憶では冒頭のお約束シーンが私を満足させるものでなかった。しかし、今回のローグ・ネイションは久しぶりに原点回帰だろうか、冒頭で導火線シーンがテンポ良く登場、そして指令を受け取る場面もテレビ版さながらのレコードと思わず心が躍った。しかし今回も映画としての作りで、組織やメンバーの存在も敵に知られている中、物語が進んでいく。最後まで飽きさせず、派手なカーアクション、バイクアクションもあり、そして例のノースタント飛行機のシーンも含め一流の娯楽作品ではあったが、やはり「スパイ大作戦」という題材を借りた別ものである。(続く)

一番好きな外国テレビドラマは「スパイ大作戦」MISSION:IMPOSSIBLE~音楽編

2015年08月25日 | テレビドラマ
 映画「ミッション・インポッシブル」の5作目、「ローグ・ネイション」を見てきた。このシリーズは欠かさず見ている、なぜなら私は「スパイ大作戦」の大ファンだからだ。(ただし映画のM:Iシリーズはテレビと随分違う。)

 テレビ版のドラマが北海道で放映されたのは本州より遅く、私が中学生くらいの時だったかと思う。毎回カセットテープに録音しながら見て、その後テープを聞いて再度楽しむほど好きだった。その数年前に映画館で上映されたことがあり、一人で見に行った。結局それはテレビ版と同じものだったと知ったのは後年である。
 そしてその頃、映画のサントラと称したレコードが発売され、それが欲しくてしょうがなかった。何と曲に歌詞が付いていたと記憶している。ところが結局探しに探して購入したのはラロ・シフリンの演奏によるテレビ版サントラであった(米国DOTレコード)。4曲入りで、テーマ曲の冒頭に大平透氏の「おはよう、フェルプス君…成功を祈る。」のセリフが収録されているという、今私にとっては超お宝の一枚である。そしてドラマの挿入曲をジャズ・スタイルで聞くことができる。加えて2曲目の「チャーム作戦」はピアノとストリングスによる美しいバラード曲。私が名付けるところの「夢弦(むげん)サウンド」そのもの。ラロ・シフリンの才能に驚いたものだ。

 音源としては他にCDが2枚。”THE BEST OF MISSION: IMPOSSIBLE”はテーマ曲の他にいくつかのドラマで使われた曲や88年に復活した「新スパイ大作戦」のサントラ曲、そしてピーター・グレイブスのインタビューが収録されている。”MUSIC FROM MISSION: IMPOSSIBLE”は最初に私が買ったドット・レーベルの4曲と同じ演奏が含まれる(さすがに指令の声はなし)ラロ・シフリン名義のサントラ・アルバムである。様々な曲が22曲も収録されていて、シフリンの多彩な曲作りが光る。

 余談だが、ジム・フェルプスの声を担当している若山弦蔵氏は私の高校の大先輩。あの渋い声は今も健在で、時々NHK-FM土曜日の番組「ラジオマンジャック」に登場されているのが嬉しい限りだ。(続く)

50年後のザ・ビートルズ追体験 今月は"Help!"2枚

2015年08月12日 | ザ・ビートルズ
 50年前の8月6日、オリジナルアルバムとしてのHelp!が、そして8月13日映画Help!のサントラ盤がキャピトルからリリースされた。当時ビートルズは2月中旬からニューアルバムのレコーディングを開始し、下旬から2作目の映画の撮影に入ったそうだ。従ってこの年の半分は映画の制作に関わったことになる。これは前作A HARD DAY’S NIGHT を手がけた前年とほぼ同じ動きなのだそうだ。つまり、アイドルとして多忙を極めていた中での音楽制作状況だった。映画の公開は8月11日。初めてカラーで紹介された動くビートルズの姿に全世界が興奮したとの話がある。

 さて、現在アルバムHelp!に関しては、私は3枚のLPを所有している。最初に買ったのはキャピトル盤のサントラである。オープニングがまるで007の音楽とそっくりで、間髪入れずに「ヘルプ!」と始まるところがとてもかっこ良く思えた。見開きのジャケットも映画の中のカラー写真があり大変豪華な感じがした。ビートルズの7曲とケン・ソーンの手がけた映画のスコア5曲が収録されている。ケン・ソーンは後に映画「スーパーマン2」のスコアも担当した作曲家だが、それは私のお気に入りの1枚でもある。本アルバムは発売前に予約が100万枚を突破していたそうだ。

 一方、オリジナルアルバムとしてのHelp!は映画外の曲としてYesterdayという超名曲も含まれているが、シングル・ジャケットということもあり、何だか地味な感じを受けた。そういう理由だろうか、長年なぜかこちらのアルバムを「購入する」という行為に至らずにいた。それが86年に地元のスーパーのレコード店で「来日20周年特別企画限定発売オリジナル・モノーラルレコード」として「ホワイトアルバム」までの10種のオリジナル・アルバムが並んでいるのを見つけて、それまで持っていなかったこのアルバムを購入するに至ったのである。それが私にとって2枚目のHelp!だった。余談だが、その時は「珍しい赤色レコードで、本来のモノラルが聞ける」という程度の気持ちだったが、現在これらの盤がここまで貴重となり、プレミア価格になるとは思ってもみなかった。私は計4枚を購入したがもっと買っておけば良かったと悔やまれる(笑)。

 このモノ盤の帯には「アビーロード・スタジオ・オリジナル・マスター 英国カッティング」と記載され、中の解説では「イギリスEMIで厳重に保管されているマスター・テープより直接カッティングされたラッカー盤からプレスされているため、音質も可能な限りの最高のものとなっている。」とされている。3枚目の購入となった昨年のモノLPボックスの復刻版は本当のオリジナルの音源と考えられるが、実際聞き比べてみると国内モノ盤の方が中高音がスッキリと聞こえる気がしたのはなぜだろう(安いレコード・プレーヤーでの個人的感想)。

 さて、次回は12月のRubber Soul(ラバー・ソウル)だ。


BOSS/PH-1R ボスのエフェクター “フェイズ・シフター”

2015年08月11日 | ギター
 ボスのフェイザーである。このエフェクターも長年所有しているのだが、実はなぜこれを購入したのかよく覚えていない。恐らく、学生時代のプログレバンドで12弦ギターを弾いていた時に、愛用していたコーラス・アンサンブルCE-2に加えた一工夫という気持ちで買ったのではないか?アコギなのでオーバードライブなどを使うわけにもいかないだろうし。そのように全く記憶がないこのエフェクターは今までほとんど使うことがなかった。しかしこれも改めて紐解くと、アナログ回路のレトロな味付けとなるエフェクターである。

 この前身としてPH-1というフェイザーが登場していた。本器はそれにレゾナンスが追加されたモデルである。フィードバックの量をコントロールしこの機種にしか表現できない独特のローファイなうねりと太いサウンドが産み出されると言われている。今なら歪ませたギターの音に加えることで、ロックぽいサウンドを作ることができるということもわかった。ネットや動画サイトのおかげである。

 コンパクト・エフェクターというとかつてはMXRというブランドが憧れであった。昔はなかなか高価で買うことができなかった。フェイザーのPhase90などはシンプルなデザインも魅力的。ぜひ機会があったらPH-1Rと聞き比べしてみたいものだ。


BOSS CE-2/ボスのエフェクター “コーラス・アンサンブル”

2015年08月05日 | ギター
 コーラスは音に表情を加える上で欠かせないエフェクトで、このCE-2はギター用だが、私はK.ヤイリの12弦ギターとDX-7に使用していた。

 BOSSのコーラス・アンサンブルは最初にCE-1という製品が出たのだが、これがボス・エフェクターの最初の製品でもあるそうだ。当時かなり高価だったと記憶しているが、ジェネシスのマイク・ラザフォードが使用していると紹介された記事を見て興味を持った。その後CE-2が発売され、価格的に学生の身分でも手が届くようになり購入したと記憶している。ピックアップをつけた12弦ギターに通し、ジェネシス・ナンバーやオリジナルで多用した。

 最近この製品をネットで調べると、ビンテージのアナログ・エフェクターとして評判が高いようだ。電池をしまうフタ(ペダル部分)を留めるネジが写真のように銀のものと、黒ネジの2種類あり、銀ネジの方が初期製品。若干音質に違いがあるそうで、どちらが良いというのではなく、好みの問題だとか。つまみは2つしかなく私自身は rate をやや緩く、depthをやや深めにセッティングして、他の楽器が混ざるとエフェクトがかかっているかどうか分からないという程度の使い方が好きだった。

 就職後に同じボスのフェイザーとオーバードライブを購入したが、コーラスの青、フェイザーの緑、そしてODの黄色と並べると色鮮やかで、無意味な満足感に浸ることができた。その後はバンド活動を始めてシンセを担当したので、CE-2は常時DX-7に繋げていた。エレピやオルガンの音色には本当に良くマッチしていた。

 久しぶりに電池を装着し使ってみた。昔どおりのイイ音である。買ってから40年近く経って見た目はひどいが中身はそのまま。アナログ回帰の今、貴重な一品として何かの機会に使ってあげようと思う。