ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

TBSスーパーヒーローズ・ガシャポン「エイトマン」「スーパージェッター」「宇宙少年ソラン」をゲット!

2019年06月30日 | TOYS
 「昭和のヒーローコレクション」というガシャポンを見つけた。昭和のヒーローといっても、かなり古い。私が小学校入学の頃テレビに釘付けにされた「エイトマン」「スーパージェッター」そして「宇宙少年ソラン」である。
    

 これはなかなか見かけないと思うのだが、息子が見つけた。古めかしいスーパーの片隅にひっそり置かれていたそうだ。すぐ私に連絡が来て、せめてソランだけでもゲットせよ!と指令を送ったらしばらくして5種類コンプしたとの報告。何と頼もしいことか。
 

 薄汚れている(失礼!)器機の感じからもしかしたら昭和の時代から置かれていたガシャポンではないか、との考えもあったのだが、商品を手にして中のフライヤーを見たら発売は(株)ユージンでウェブサイトのアドレスやバーコードも印刷されていたので完全に平成のものである。しかし、中身は幼少の頃の自分にタイムスリップさせてくれるほど懐かしいものばかりだ。思わず納戸の中に保管していたソノシートを引っ張り出してしまった。このことについてはこちらで少しだけ述べているが、ビデオ普及前の私達にとっては唯一音付きで自宅で楽しめるメディアだったのだ。小型のレコードプレーヤーで何度聞いたことか!今もラジオドラマが好きなのはこのことが影響しているかもしれない。
    
    
    

 最近この手のものにはほとんど興味がなかったのだが、今回ははまった。そして、中の説明を見たらエイトマンとスーパージェッターは全52話の放送だったのに対し、ソランは何と96話も放送されたそうだ。意外でびっくり!

<追記>
 息子がこれの発売時期を調べたら、約10年前ということがわかったそうだ。もしかしたら10年間ずっと置いてあったかもしれない。実際、開けて組み立てたフィギュアは大きめで、息子曰く、今だったらこの大きさで200円はあり得ない、4〜500円くらいにはなっているのでは、とのこと。摩訶不思議京都。

ジェネシス・Alive The Liveシリーズ〜 Live In New York 1974 / GENESIS

2019年06月17日 | プログレ
   
“The Lamb Lies Down On Broadway” Tourのライブ音源は遙か昔から聴いているが、当初はオーディエンス音源のものが多かった。その後1998年にリリースされた「Genesis Archive 1967-1975」でようやくサウンドボード録音による演奏を聴くことができたものだ。それはまるでスタジオ録音であるかのように演奏も音も良かった。しかし、その音源は最終曲のItがテープ切れ?で収録されず、そのためメンバーが集結してその曲だけを再録したという嘘のようなおまけトラックが付いていた。それもとても素晴らしい演奏だったので文句のつけようはないのだが、ステージの完全ライブ収録という点では不完全だった。そして本アルバムにはラジオ番組 King Biscuit Flower Hour 用に12月17日のニューヨーク州ロチェスターにて演奏された Broadway全曲+The Musical Boxが収録されている。
   
 以前ここで紹介したように、私はThe Lamb Lies Down On Broadwayというアルバムのクオリティの高さ、素晴らしさを評価している。それをステージで再現するのは大変な作業だったことだろう。何せ1974年は5月まで前作アルバムのツアーをしていて、そして11月からラム・ツアーが開始されたのだから。それにもかかわらずその間にニュー・アルバムを完成させ、3枚をシンクロさせ映し出される千枚以上に及ぶスライドやピーターのコスチュームを準備し、レーザーをも用いた本番での演出や語り、それらがトータルに重なり合ってこのツアーが成り立ったのだろう。ぜひとも映像で見たかった。しかし、それは叶わないからこの音源を聴きながら想像力を働かせよう。そうするに充分な演奏をこのCDでは聴くことができる。
 だが、こうした音源が出されると、実は個人的にはBBCで放送された音源が最高だと思っている。今後それの全曲版がリリースされないものだろうか!?
(↓写真家アーモンド・ギャロ氏発行の写真集からブロードウェイ・ツアーのショット)

   

ジェネシス・Alive The Liveシリーズ〜 Live In Montreal 1974 / GENESIS

2019年06月16日 | プログレ
 ラジオ番組用に収録した音源による「Alive The Liveシリーズ」は昨年からリリースされているようだが、その中にジェネシスものが数枚含まれていた。今月、ピーター・ゲイブリエル在籍時のものが新たに5種類発売となり、その中から2枚を購入したので順に紹介したい。

   
 1973年10月13日に6thアルバム「月影の騎士(原題:Selling England By The Pound)」をリリースしたジェネシスは9月からの8か月間、ヨーロッパ、イギリス、北米で115公演の“Selling England By The Pound”ツアーを行った。その中、74年4月21日のカナダ・モントリオール公演が地元のロック専門のFM局CHOMでの放送用としてライヴ・レコーディングされる。セット・リストはアンコールを含めて全10曲なのでこのライヴ・アルバムはコンサートを完全収録している。(以上、付属の解説より抜粋)
 本盤は録音の音質が大変良い。それは即ち演奏の迫力をほぼダイレクトに伝えているということ。「Genesis Archive 1967-1975」収録の73年のレインボー・シアター・ライブ音源も良かったが、こちらの方はより臨場感に溢れている。ツアー終盤ということで演奏も力強く自信に満ちているように聞こえる。ゲイブリエルがフランス語でMC。適宜歓声が聞こえる観客のノリも良い。Firth Of Fifthではスタジオ録音同様にピアノのイントロがある。そしてアンコールのザ・ナイフの演奏が凄い!やはりこの曲は中盤のフルートが欠かせない。ハケットの終盤のギターソロも弾きまくっている!
   
 と思って聴きながらふと自分の棚を見ると同日のライブによるブート盤があるのを発見(「Horizons Part1 / Part2」)。随分前に買ったもので忘れていた。少し聞き比べてみると、今回購入盤の方は放送前の音源を編集したようで開演前の音が入っていたり、何といっても番組では放送されなかったThe Knifeが含まれているのが違う。この一曲だけでも本アルバムの価値はあると思う。
   
 ちなみにオープニング・アクトを務めたヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターのフロント・マン、ピーター・ハミルのパフォーマンスも本CDには収録されている。

50年後のビートルズ追体験〜19年第一弾アルバムは「イエロー・サブマリン」

2019年06月14日 | ザ・ビートルズ
    
 50年後の追っかけビートルズ、今回は1969年1月に発売されたYellow Submarineである。そして今は6月。今年の年明けは多忙で、すっかり追体験することを忘れていた。いつもの参考図書「レコードコレクターズ増刊 THE BEATLES MATERIALS」によると本アルバムは米国で69年1月13日、英国で1月17日、そして日本では3月21日に発売されている。いずれにせよ、追体験すべき時期はとっくに過ぎてしまった。前回の大作「ホワイト・アルバム」の紹介を経てすっかり気が抜けてしまったようだ。気を取り直して我が家にあるアナログ盤に針を落とした。

 しかし、これはオリジナル・アルバムと呼んで良いのだろうか。ご承知のように本作はアニメ映画のサントラである。映画自体は68年の初めに完成し7月にビートルズのメンバーを集めてプレミア・ショーが行われたそうだ。が、アルバムのリリースは遅れ翌年に持ち越された。A面収録のYellow SubmarineやAll You Need Is Loveは既出の曲で新曲は4曲のみ。B面にはジョージ・マーティンのオーケストラ曲が収録されている。結局オリジナル・アルバムであるという意識が低くて長らく私は手にしていなかった。そして86年に来日20周年記念としてモノーラル・カラー・レコードが発売された時に、自分が持っていないアルバムの一枚として購入したのである。
    
 初めて聞いた時のことは今でも覚えている。私はずっと映画音楽が好きだった。そのためか、本作のB面のオーケストラ・トラックがとても気に入ったのだ。恐らく映像に合わせて作曲・演奏されているのだろうが美しい旋律を奏でる曲ばかりで、中にはシタールの演奏やバッハの一部が入る曲もありアレンジも多彩。ジョージ・マーティンは単にプロデューサーに留まらず、作曲家としても有能な人なのだとその時理解した。その衝撃が大きかったせいかA面のビートルズの曲は印象が薄い。

 手元には前述の国内モノ盤と後年買ったキャピトルのステレオ盤2枚がある。両者のジャケットを比較すると裏面が違う。レイアウトが全く異なっているのと、ライナーもそれぞれ別人が書いているようだ。
    
 さて、1969年は7月にアポロ11号による人類初の月面着陸があり、小学校で担任の先生共々クラス全員でテレビ中継を見たという忘れられない年だ。そしてその年の9月にビートルズは実質的なラスト・アルバムを発表する。次回の追っかけはいよいよAbbey Roadである。

「サムライ・オブ・プログ SAMURAI OF PROG」は実にプログレだ!

2019年06月13日 | プログレ
 昨年知ったFROST*以来、久しぶりに好みのプログレらしいバンドに出会った。「サムライ・オブ・プログ(SAMURAI OF PROG)」である。バンド名からしてプログレということがわかるが、そのサウンドもまさにそのものであった。
 リッケンバッカー・ベースを弾くフィンランド在住のイタリア人Marco Bernardを中心に、フィンランド人ドラマーKimmo Porsti、アメリカ人ギター・ヴァイオリン・フルート・ヴォーカルのSteve Unruhによるトリオ・バンド。特にSteve Unruhという人が美しく叙情的で時にはクラシカルなヴァイオリンやフルートを奏で、そして劇的なギターとヴォーカルを聞かせるというマルチ・プレイヤーぶりを発揮。フルートとヴァイオリンといえば、PFMのマウロ・パガーニを思い出すが、ここでのヴァイオリンは時にはチェンバー的、時には王道のプログレ的と、実に素晴らしい。全体的に壮大な曲が多く、メロトロン・サウンドも聞かれプログレッシヴ・ロックとしての完成された構築美が感じられる。
    
 OMUNIBUSというタイトルのボックスセットには初期3作+アルファを収録。Roine StoltやJon Davisonなど多彩なゲストを迎え、プログレの有名曲が多数カバーされている。例えば、THE LAMIA/DANCING WITH THE MOONLIT KNIGHT(GENESIS) STARSHIP TROOPER/TIME AND A WORD(YES) JERUSALEM/ KARN EVIL 9 2nd IMPRESSION (EL&P) DOGS(PINK FLOYD) JACOB’S LADDER(RUSH)など。実に選曲が素晴らしいではないか!演奏もオリジナルに忠実なものもあれば、独自にアレンジされたものもあり聴き応え充分である。また、3作目のオリジナル作品の方も、スリリングで起伏に富んだシンフォ・ロックから叙情的な美しい曲まで様々な展開があり思わず魅了される。
    
 そして、19年作Toki No Kazeは宮崎駿・ジブリ作品へのオマージュとのこと。ピアノ、フルート、ヴァイオリンによるクラシカルでオーケストラ的なアプローチがあるかと思えば、エレキギターが絡むプログレ調まで実に多彩。ここでもゲスト・ミュージシャンが参加し、日本のシンガー富山優子が日本語の歌詞でヴォーカルを披露している。(M6 REALITY。この曲の仕上がりはボックスセットで聴かれた楽曲とは全く異なる雰囲気である!)加えてインストゥルメンタル部分では時々CAMELやHAPPY THE MANの演奏を思い出させて、総じて「静」と「動」が混在した名作アルバムだと思う。
 彼らの作品は各CDとも74分の収録であるため、時間的にもしばらくは充分に楽しめそうである。そして、今月は久しぶりにプログレCDをたくさん買い込んだ。今後順に紹介しようと思う。

「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は最高に面白かった!

2019年06月01日 | 映画
     
 31日のロードショウでハリウッド版ゴジラ最新作を見てきた。最近「アベンジャーズ/エンドゲーム」や「キャプテン・マーベル」なども映画館で見たが、その中でもこれは最高の娯楽作品であり超お勧めである。
 幼い頃、親に連れられてゴジラ映画を見に行った怪獣少年としては、本作は日本のゴジラ作品へのオマージュが感じられた上に、前作のハリウッド版ゴジラで感じたフラストレーションを一気に払拭してくれる仕上がりだった。前作は怪獣同士の戦闘シーンが夜の暗闇に紛れてよくわからなかったし、渡辺謙演じる芹沢博士の出番も何だか中途半端。しかし、今回は宿敵キング・ギドラ相手にハリウッドのCGならばここまで出来る!くらいの迫力ある大戦闘シーンを見せ、また芹沢博士もしっかり存在感を示していた(詳しくはネタバレになるので書けませんが)。
 その他印象に残った場面を。
・ラドン(本作ではロダンと呼んでいる)が空中で回転して戦闘機をたたき落とすシーンに萌えた。
・芹沢博士役渡辺謙は前作同様ガッズィーラではなく「ゴジラ」と発音していた。
・伊福部昭のゴジラ・テーマが劇中とエンド・クレジットで流れた。
・さらにかつてザ・ピーナッツが歌ったモスラのテーマがエンド・クレジットで流れた。
 少し前に公開されたピカチューと本作ゴジラ。今後も日本発のキャラクターとして世界的な盛り上がりを見せてくれるのだろうと期待したい。
 なお、これから見る方はエンド・クレジットも最後まで見てほしい。クレジット後に次作につながる?シーンが出てくる。
(下の写真は4月下旬に新千歳空港内で展示されていたゴジラ。歴代映画のポスターも展示されていた。なつかしい!)