ヒロヒコの "My Treasure Box"

宅録、DAW、ギター、プログレ、ビートルズ、映画音楽など趣味の四方山話

ルーマーの新作アルバム “THIS GIRL’S IN LOVE” Rumer

2016年11月27日 | ミュージック
 7月に注文したルーマーの新作が本日届いた。4ヶ月ほど待ったことになるが、この間アマゾンでは最低価格保証制度のおかげで注文時より900円ほど安く購入することができたので良しとしよう。

 さて、今回の新作はバート・バカラック&ハル・デヴィッド作品のカバー集である。ファーストアルバムのSeasons Of My Soulにボーナストラックとして収録されたバカラック作の「アルフィー」が歌唱・アレンジ共にとても素晴らしい出来だったので、私は今回のリリースを大変楽しみにしていた。そして届いたアルバムは期待どおりの仕上がりとなっていた。

 1曲目のThe Look Of Loveから曲の良さを引き出すアレンジとルーマーの歌声に引き込まれる。リーフレットのクレジットを見ると演奏はたくさんの楽器によってなされているようだが決して大げさではなく、しっとりとした感じ。そこがまた良いと思う。

 数多くの作品から選ばれたのは他に、Close To You、 Walk On By、 This Girl(Guy)’s In Love With You、 What The World Needs Now Is Loveなど。お馴染みが並ぶが、他にバカラック好きの私も知らなかった曲がいくつかあり、彼の魅力がさらに広がることになった。そして8曲目収録のHouse Is Not A Homeが私の中で一番お気に入りのバカラック曲だが、こちらもじっくり歌い上げている。“Rumer has given these songs new life...the lady has a golden voice”とのバカラックの言葉がアルバムに表されているが、まさにそれを実感させるパフォーマンスである。

 全体的に余分な間奏を入れないヴォーカル中心のアレンジがなされており、12曲入りでも46分程度のボリュームであるが、それだけルーマーの歌に集中して聴くことができる。これから何度も繰り返しプレイすることになりそうなアルバムである。

<追記>「アナログ盤にはMP3ファイルのダウンロード・コードが封入されている」
 CDが到着した数日後に同時に注文していたアナログ盤が届いた。こちらはジャケット写真がCDヴァージョンとは異なっている。インナーにはパーソネルが載っており、その裏面はルーマーを正面から撮影したカラー写真。CDと同じ写真は全く使われていない。さらに現物が来てからわかったのは全曲のMP3ファイルをサイトからダウンロードできるコードが封入されていたこと。両面併せて12曲46分程度の本作は、LPのサイズとしてもちょうど良いボリュームである。