76年リリースのAPPファーストアルバム。私はこの作品をプログレと捉えている。特にB面のクラシック風なオーケストレーションを施された15分に及ぶ「アッシャー家の崩壊」はストラビンスキーあるいはラヴェルの音楽性を感じさせると同時に美しい旋律を持ったロック(それもバンジョーなども使用した)作品が共存した組曲で当初からとても気に入っていた。その作品を引き継ぐ最終曲のTo One In Paradiseも少年コーラス隊を効果的に導入した美しき佳曲で、まさにコンセプ・アルバムと呼ぶにふさわしい作りである。アラン・パーソンズはもともとレコーディング・エンジニアだったそうで、このアルバムを初めて聞いた時にとても良い音の録音だなと素人ながらに思ったものである。
私にとってはそうした隠れた名盤の位置づけであるため、手元には3種類のメディアがある。リリース当時のUK盤LP、新たなナレーションが加わりボーナストラックも大幅に追加された2枚組CD、そして最近購入した5.1サラウンド収録のBlu-ray盤である。どれもそれなりに楽しめるのであるが、特にサラウンドは音が四方にぐるぐる回るという凝った作りではなく、単純に音の広がりを感じさせるミックスだった。そしてこれにはサイトからハイレゾwavファイルをダウンロードできるクーポン・コードが封入されているのが嬉しかった。こちらのファイルは96kHz/24bit仕様だが曲毎ではなく40分1ファイルの仕様なのがちょっと扱いづらいのだが。
次作の”I Robot”もSF風の作りで結構好きだったが、その後はポップ路線が前面に出てヒットチャートを賑わすことになり、耳が遠のくようになってしまった。その意味でもこのファーストはとても忘れられない作品である。
私にとってはそうした隠れた名盤の位置づけであるため、手元には3種類のメディアがある。リリース当時のUK盤LP、新たなナレーションが加わりボーナストラックも大幅に追加された2枚組CD、そして最近購入した5.1サラウンド収録のBlu-ray盤である。どれもそれなりに楽しめるのであるが、特にサラウンドは音が四方にぐるぐる回るという凝った作りではなく、単純に音の広がりを感じさせるミックスだった。そしてこれにはサイトからハイレゾwavファイルをダウンロードできるクーポン・コードが封入されているのが嬉しかった。こちらのファイルは96kHz/24bit仕様だが曲毎ではなく40分1ファイルの仕様なのがちょっと扱いづらいのだが。
次作の”I Robot”もSF風の作りで結構好きだったが、その後はポップ路線が前面に出てヒットチャートを賑わすことになり、耳が遠のくようになってしまった。その意味でもこのファーストはとても忘れられない作品である。