![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/c1/4627141dccf3835d95a12468b4699bf1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/59/ffd72405b1984a0b3c3c005e7b30e8c4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/03/0dbdcab3d7f46abda12749a11303bf6f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/9d/4b5422f5d46c22ccc0648603fea0851a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/b0/05918057604024cb9c266c6ddf74b8b4.jpg)
Tower Recordsに注文していたザ・ビートルズの最後の新曲 NOW AND THEN が届いた。
ザ・ビートルズのGet Back(Disney+チャンネル)を見た。1969年1月の約1ヶ月にわたるセッションの膨大な記録を3本のパートに分けて構成したものとなっている。
(ディズニー+公式チャンネルからhttps://www.disneyplus.com/ja-jp)
まずは50年前とは思えない映像の美しさ。丹念にブラッシュアップしたのだろう。全体で8時間ほどあるのだが、パート1は集まれば何とかなるだろう的見切り発車な内容のため、2時間半を見るのは辛いものがあった。だが、パート2に入り、特にキーボード奏者のビリー・プレストンが参加したあたりからバンドの雰囲気が変わり、俄然面白くなってきた。そしてパート3のメインはあの伝説のルーフトップ・ライブ。これが通しで見られるだけでもこの作品的価値は大きい。
いくつか気のついたことがある。まず、かつての映画LET IT BEの印象から、このセッションはメンバーのエゴがむき出しになり暗い雰囲気に終始した、と思っていたのが決してそうではなかった。確かに意見の相違や一時的にジョージが脱退したなどのトラブル発生もあったのだが、クリエイティブな活動の中で異なった意見が出るのは当たり前である。それを乗り越え曲を仕上げるため悪戦苦闘・試行錯誤していた様子を知ることができた。時には真剣に、時にはユーモアを持って。その気になればメンバーが力を合わせ充分に成し遂げることができたのだ。だからこそ、次のABBEY ROADが産まれたのだろう。
次に曲を仕上げる手順として、特に作詞に関してお互いに考えを出しながら進めていたことがよくわかる。レノン/マッカートニーとクレジットされていたのはそういうことかと改めて理解した。場合によってはジョージも自曲について「この後が思いつかなくて」などとメンバーに話していた。
こうしたメンバーやスタッフとのやり取りは実はすでに公表されており、日本では青土社刊藤本国彦著の「ゲット・バック・ネイキッド」に詳しいとレコード・コレクターズ11月号のLET IT BE特集で紹介されていた。当然ながらその記事の記述とGET BACKは映像的に重なっている。
パート3で紹介されるルーフトップ・ライブは直前まで行うかどうか迷っていたらしい。だからこそ事前の配慮するべき準備が何もなされていなかったのだろう、演奏が始まって騒音、治安妨害として2名の警察官がやってくる。彼らの氏名も紹介されていたが、職務上トラブルとして対処しなければならなかった彼らの毅然とした、そして少し困った表情が印象に残った。
それにしても、このルーフトップライブには興奮した。ライブバンドとしてのビートルズの演奏力はさすがであった。そしてビリー・プレストンのピアノがそれに彩りを加え、最高の演奏を作ってくれた。周囲の人々の反応も面白かった。多分、旧作映画のLET IT BEを見た時にも思ったはずだが、改めて感じた次第である。だが、これだけの曲の録音素材がありながらも結局はしばらく放置されてしまうことになる。
こうしたことが理解できるGet Back は長尺だった。古くからのビートルズ・ファンにはとても受けると思うし私は大満足だったが、リアルな彼らを知らない世代にはどうか。せめて2時間程度に再編集し、映画館で見たい人がだれでも見られるようになればさらに良いと思う。
10月15日のリリースに伴って数日遅れでLET IT BEの50周年スペシャル・エディション版が到着した。同時に久しぶりにレコード・コレクターズの11月LET IT BE特集号も買ってみた。今回のスペシャル・エディションについて何の予備知識もないので同雑誌の力を借りようと思ったのである。
さて私が注文したのはリミックスの音源+アウトテイク・ハイライトの2枚組CD版である。まずジャイルズ・マーティンによりリミックスされた音源は、最初に聴いただけではオリジナルミックスとの違いが分からなかった。I’VE GOT A FEELING の最後でジョンとポールが違ったメロディを同時に歌う部分があるが、確か左と右に明確に分かれていたが、今回は中央に寄っているかな?と思った程度である。ということでレココレを紐解く。76ページからのスペシャル・エディション解説(文・小山守)によると各楽器の分離が薄まって丸みを帯びた音像になっていて、同時にヴォーカルの生々しさがいっそう際立っている、特に数曲で聞かれるオーバーダビングされたストリングスの音が全体に溶け込んだ質感になっている、という。それを読んで、やはりI'VE GOT A FEELING のヴォーカル処理もそういうことかと、改めて聞き直してみた。でも、やっぱりあまりわからないな、、、まあこのアルバムは、変わりすぎない方が良いのかもしれない。それにしても、収録時間はトータル35分程度しかなかったのですね。
ディスク2の方は多分初めて聞くものばかりだ。リハーサル的ではなく完全演奏のテイクが多いのが良かった。これもレココレに詳しい解説が載っているのでとても参考になった。音源についてのみではなくレココレの特集記事ではLET IT BEが出来るまでの背景なども改めて説明されていて、読み応えのある内容であった。
なお、付属のブックレットにポールの言葉や、詳しい解説、そしてレコーディングの詳細などが記載されている。時間のある時にじっくり読んでみたいと思う。
そして来月いよいよ映像版GET BACKがディズニー・プラスで配信される。楽しみに待ちたい。
映画LET IT BE のリニューアル・ヴァージョンGET BACK について以前こちらで紹介したが、この映画は当初は今年の8月に公開予定であった。本来なら今頃劇場で見ることができたはず。だが、結局は11月にディズニー・プラスで配信されることになった。宣伝文句は次のとおり。「伝説のロックバンド、ザ・ビートルズの3話構成6時間超の時空を超えた《オンライン・ライブ・エンターテインメント》が、ディズニープラスで独占配信。彼らのラスト・ライブのノーカット完全版とともに明かされる衝撃の真実とは?11月25日(木)・26日(金)・27日(土)ディズニープラスにて全3話連続見放題で独占配信」。何と6時間を超す映像が見られるようだ。当初の映画より長尺となったのか?私はたまたまディズニー・プラスを見ることの出来る環境にあるため、これは楽しみになってきた。
そして、ビートルズ最後のオリジナルアルバムLET IT BEについては「50年後の後追いビートルズ」のラスト記事としてこちらで紹介した。その時、この時点での記念盤などの動きがあるのか?とコメントしたのだが、8月26日付けで同アルバムのスペシャル・エディション版が発売となる旨発表があった。リリース日は10月15日全世界同時とのこと。突然のニュースに驚いたのだが、なるほど、これは映画の公開に合わせての販売戦略だと思いついた。
(Universal Music の広告から)
今回のリリースもいくつかのヴァージョンがあり、詳しくは UNIVERSAL MUSIC JAPANの記事 や TOWER RECORD の記事、そして映像版はYouTubeを参照いただきたい。例によってアウトテイクやリハーサル音源、そしてニューミックスによるサラウンド音源、アナログ盤などが網羅されている。特筆すべきは当初リリースが予定されていたGet Back LPの新マスタリング音源が収録されていること。(これはすでに公開されていたのでしたっけ?)
リアルタイムでLET IT BE を体験していた私としてはこのラスト・アルバムがとても思い出深くて、大好きなサージェント・ペパーやアビー・ロード以上に食指が動くのだが、やはりスーパー・デラックス・エディションは高価すぎて無理だと結論。いつもの2CDデラックス版の予約に落ち着く。(でも今ならTOWER RECORD さんはポイント15%に加えて国内盤スーパー・デラックス版も10%引きでお得です。)ホワイトアルバムのスペシャル・エディションが発売された時は、それに向けた各雑誌の特集号や冊子が発売された。今回は映画の公開もあるからそのような動きがさらに活発になりそうだ。情報も知識もない私なので、今後に期待しつつ今回はこの特報の紹介のみとしたい。
2021年はビートルズのゲット・バック・イアーなのだそうだ。
50年後の追っかけザ・ビートルズを7年間にわたりこのブログで展開してきた私は、映画についてはノータッチだった。ただ、アルバムLet It Be の紹介時に映画の再編集版の噂がありそれが楽しみ、と記載させてもらった。その実情がYouTube動画で明らかになった。その紹介動画(予告編ではない)に私は目が釘付けになってしまった。ビートルズのセッション風景がとても綺麗な映像でメンバーのユーモラスな様子とともに紹介されているのだ。本編映画の暗い雰囲気が少なくともここでは全く感じられない。今まであの映画の状況でよく次作のAbbey Roadが完成出来たものだと思っていたのだが、作品づくりに4人一緒に和やかにセッションしているこの状況ならば納得もできる。寄せられたコメントもそのように感じた人がほとんどで、これはLet It Be セッションのイメージが覆されることになりそうだ。もっとも、メンバーの確執や仲たがいがあったことも事実である。映画Let It Beは解散に向けたバンドの終末という面を強調したかったのだろうか。
ちなみに再編集版のタイトルは「ゲット・バック」らしい。ということは全く別物の作品になるのだと思われる。いずれにしても、公開されるのが楽しみだし、その時に改めて考えてみたい。
映像版ではA HARD DAY’S NIGHT Blu-ray版 2021.01.30 発売とのこと。
映画Get Back 2021.08.27 公開(先行特別映像リンク)
今年は大変な一年でした。来年こそ、少しは笑顔になれればと心から願っています。