商品が届いた。前回の予告どおり今回のペーパースリーブについて述べたい。
まず、THE CAPITOL ALBUMS VOL.2における日本製作紙ジャケのBEATLES VIを取り出し(旧)、今回の同作品(新)と見比べてみた(写真①)。旧が全体的に黄色を帯びた色合いなのに対し、新は真っ白である。そのため印刷された文字や写真は真の方がよりはっきりしているように見える。紙質や紙の厚さは同じようで、重ねて比較しても違いを感じない。ちなみに表記されている番号2358はLPリリース当時のものと同じである(旧の背表紙の番号が違っているが)。
A式ジャケットの再現度としては、旧の方が前面部分に折り返しが見え、それを隠さないように上にカバーが貼られているのがわかるが、新の方は全面がカバーで覆われている。写真が小さくてわかりづらいと思うが裏面は逆で、新の方に折り返し部分が見えるが、旧は全面に貼られている。こうして見るとTHE CAPITOL ALBUMSでの不評(?)を受けたのか、今回のペーパースリーブはなかなか良い作りではないか。旧でもHELP!の見開きジャケットには折り返し部分が見られなかったが、その点は新の方も同じ。ということで、これから届く人達のためにこれ以上詳しくは述べないが、2種類のカバーを持つYESTERDAY AND TODAY もそれに即した工夫が見られるのが楽しい。また、旧と違って新の方ではインナーも当時の復刻がなされているのがとても良いと思う(写真②)。
さてサウンドの方だが、同包のブックレットのPRODUCTION NOTEを見ると、レコード時代の当時は、例えばベース音が強すぎると音飛び(針飛び)が生じるため意図的にベース音を下げる処理をしたことなどが述べられている。そしてキャピトルでは60年代、モノラルとステレオ2種のアルバムを作ることが一般的で、例えばモノラルのトラックを2つに分け、一方は低音を上げ、一方は高音を上げミックスし、それらにリバーブを加味しステレオを作ったなどと書いている。それはduophonic mixesと呼ばれていたそうだ。また逆にステレオミックスされた音源を一つのチャンネルにまとめ(fold-down mixesという)たりもしたが、それはサウンドにさらにパンチを加えると信じていたからだそう。実際そうした考え方や慣習でアメリカ独自のビートルズサウンドが生まれたわけだ。その中で今回のリリースでは、バンドメンバーと製作者の当時の意図を尊重し2009年のモノ&ステレオ・リマスターによる音源が使われていると記載がある。従って、当時の勝手な?アメリカ製ビートルズサウンドの大部分はオリジナルのヴァージョンに差し替えられているようだ。しかし中にはUSマスターテープの方をリマスターした曲もあるとのこと。例えばRUBBER SOUL でのI’M LOOKING THROURH YOU ステレオ・ヴァージョンでは出だしのギターのやり直しがそのまま収録されていたのがUS盤の特徴だったが、それが採用されている。この辺が後者の場合なのだろう。まあファンとしては純粋なUS編集版の再現を望んだところなのだろう、実際アマゾンのレビューではそのような声が多く見られる。私もYESTERDAY AND TODAYの頃はキャピトル盤でしかビートルズを知らなかったから、ノスタルジックに考えるとそう思うが、それ以上に自分のコレクションにビートルズの新たな作品が加わることに意義と喜びを感じる。特にA HARD DAY’S NIGHTのサントラはずっと聴きたかったので、このような形で手に入れられてとても嬉しい。ただし、出費はかさんで今年も新年早々CD貧乏である…。
まず、THE CAPITOL ALBUMS VOL.2における日本製作紙ジャケのBEATLES VIを取り出し(旧)、今回の同作品(新)と見比べてみた(写真①)。旧が全体的に黄色を帯びた色合いなのに対し、新は真っ白である。そのため印刷された文字や写真は真の方がよりはっきりしているように見える。紙質や紙の厚さは同じようで、重ねて比較しても違いを感じない。ちなみに表記されている番号2358はLPリリース当時のものと同じである(旧の背表紙の番号が違っているが)。
A式ジャケットの再現度としては、旧の方が前面部分に折り返しが見え、それを隠さないように上にカバーが貼られているのがわかるが、新の方は全面がカバーで覆われている。写真が小さくてわかりづらいと思うが裏面は逆で、新の方に折り返し部分が見えるが、旧は全面に貼られている。こうして見るとTHE CAPITOL ALBUMSでの不評(?)を受けたのか、今回のペーパースリーブはなかなか良い作りではないか。旧でもHELP!の見開きジャケットには折り返し部分が見られなかったが、その点は新の方も同じ。ということで、これから届く人達のためにこれ以上詳しくは述べないが、2種類のカバーを持つYESTERDAY AND TODAY もそれに即した工夫が見られるのが楽しい。また、旧と違って新の方ではインナーも当時の復刻がなされているのがとても良いと思う(写真②)。
さてサウンドの方だが、同包のブックレットのPRODUCTION NOTEを見ると、レコード時代の当時は、例えばベース音が強すぎると音飛び(針飛び)が生じるため意図的にベース音を下げる処理をしたことなどが述べられている。そしてキャピトルでは60年代、モノラルとステレオ2種のアルバムを作ることが一般的で、例えばモノラルのトラックを2つに分け、一方は低音を上げ、一方は高音を上げミックスし、それらにリバーブを加味しステレオを作ったなどと書いている。それはduophonic mixesと呼ばれていたそうだ。また逆にステレオミックスされた音源を一つのチャンネルにまとめ(fold-down mixesという)たりもしたが、それはサウンドにさらにパンチを加えると信じていたからだそう。実際そうした考え方や慣習でアメリカ独自のビートルズサウンドが生まれたわけだ。その中で今回のリリースでは、バンドメンバーと製作者の当時の意図を尊重し2009年のモノ&ステレオ・リマスターによる音源が使われていると記載がある。従って、当時の勝手な?アメリカ製ビートルズサウンドの大部分はオリジナルのヴァージョンに差し替えられているようだ。しかし中にはUSマスターテープの方をリマスターした曲もあるとのこと。例えばRUBBER SOUL でのI’M LOOKING THROURH YOU ステレオ・ヴァージョンでは出だしのギターのやり直しがそのまま収録されていたのがUS盤の特徴だったが、それが採用されている。この辺が後者の場合なのだろう。まあファンとしては純粋なUS編集版の再現を望んだところなのだろう、実際アマゾンのレビューではそのような声が多く見られる。私もYESTERDAY AND TODAYの頃はキャピトル盤でしかビートルズを知らなかったから、ノスタルジックに考えるとそう思うが、それ以上に自分のコレクションにビートルズの新たな作品が加わることに意義と喜びを感じる。特にA HARD DAY’S NIGHTのサントラはずっと聴きたかったので、このような形で手に入れられてとても嬉しい。ただし、出費はかさんで今年も新年早々CD貧乏である…。