上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

なぜ?

2005-02-16 | フィギュア吼えるぞ!
最近、このつたない日記にアクセスして下さる方が「ずん」と増えまして、少々驚いてます。
多分、フィギュア好きな方が読んでくれてるのかな?と思ってます。全米の話の続きを書こうと思っていましたが、変更します。興味のある方は読んでくださいね。

私はウィアー選手のみならず、いろ~んなフィギュア選手が好きです。
男子も女子も、ダンスもペアも。コーチも解説者まで好きです(笑)。
長い間見てるので(長い間見てる事がエライとは思わない)、選手のゴシップも悪い評判も当然耳に入ってきます。
ごひいき選手がモンダイを起こしたり、悪い発言をしたりしたら、やはり悲しいし落ち込みます…が、それでその選手を「見るのもイヤ。どっかいっちゃえ!」とは思わない。やはり演技がいいものだったら選手の人柄はどうであれ、魅力に引き込まれ感動するからです。
インターネットなぞ昔はありませんでしたから、選手の情報を知るには、海外雑誌か数少ないスケート雑誌・新聞・TVで知るしかない。そして段々それを繰り返して年数が経つと、「情報は情報でしかない。“めやす”に過ぎない」という事を思うようになりました。
たとえば、私が昔好きだったあるアメリカの男子選手は「怠け者だから太ってジャンプが跳べないんだ」という記事(ウワサ?)を目にしました。正直ショックでした。
しかしその後かなり年月が経ち、とある海外スポーツ誌で「病気の治療の為に使った薬の影響で一時的に太ったが、自力で克服した。報道でひどい事を書かれて苦悩した」という本人の独白記事を読みました。どこまでが真実かは解りません。でも、少なくともこれで私がその選手に抱いていた「ネガティブなイメージ」は払拭された訳です。と同時に私は自分が「あさはかな馬鹿なヤツ」に思えました。
再び、その選手のかつてのビデオを見返して「ごめんね。そんなに苦労してたんだね~。これからも幸せでいてね~」と泣いてしまいました。その選手にとても申し訳ない感じがしたのです。単純なアホかもしれませんが、そう思えたのです。

私はもともと情報を追っかける根性も能力も無いのですが(だいたい英語がダメだ)、トシと共に、自分の知りうる世界が狭くて偏っていてちっぽけなものだという事が解るようになりました。だからここでも「悪いウワサ」的なものは極力避けて書いているつもりです(まだ出来ていない所があります)。
自分だけの日記なら何を書いてもOKだけど、WEBで公開している以上、ある程度の責任が生じるからです。そうでなくてはただの「トイレの落書き」です。ホント。
演技・振付・得点・衣装・容姿、などなど価値観は様々だから、私が「いい」と思ってるものをある人は「ヘン」と思うのは仕方が無いし当たり前。
しかし、選手の知性や性格に関するネガティブな事で「推測の域でしかないのに、あたかも真実であるかのように」断定してWEB上で話す(書く)ことは、ファンとして許せない。
せいぜい「~ではなかろうか?いかがなものか?」で留めるべきだと思います。
自分も気をつけて書かないといけない、と反省。(アンドレーエフよ、ごめん。キツイ事書いちゃってー)

先日コメント頂いた方には申し訳ありませんが、理解して欲しいと思います。私はスケート選手やダンサー、音楽家、画家、その他様々な表現者を尊敬してる。自分の好みに合わない人でも、根底では尊重してる。世に出るレベルにまで持ってくるのには大変な努力を要するからです(表現者以外は尊敬しない、という意味ではないよ)。
私を楽しませかつ感動させてくれるスケーター達を、なんで馬鹿呼ばわり出来ましょうか。選手の「真実」なんて、本当に近しい人にしかわからない。
そして「インタビューでああ言ってたから、○○はアタマ悪い」と決め付ける人が多い事にも驚きます。いや決め付けるのは自由ですが、せっかくスケートの世界を楽しんでる他のファンに、なんでわざわざそれを聞かせにゃならんのか。
私も色々「ここがいかん。あそこがいかん」なんて偉そうに(笑)注文つけてますが、選手の人格そのものを頭からけなすような事は書いてこなかったつもりです。

今日は非常に落ち込みまして、こういう文を書きました。読んで下さった方に伝わる事を願っています。
コメント
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