上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

ジョニーのお顔に苦悩日記(1) 

2005-05-21 | ジョニー美しきワルツ
jujuさんに誘ってもらって、私も参加しておりますよ。はい。「ジョニー・バースディ企画」。いや、そんなん生まれて初めてだよ(笑)。もう出来てる方もいるの。早いね~。
イメージはね。決めたの。「Otonal」よ。
青いラシャ紙の上にね。手芸屋でバイトしてた時ブンどってきたレースをあしらって、周りに貼り付けたわ。東急ハンズで「羽」も買ったわ。紫色なの。紙で出来たバラの花も、銀色の★のシールも買ったわ。
で、中央に小さく写真でも貼ろうかと思ったけど、せっかくだから、絵を描くことにしたの。ところがこれが…。苦心惨憺のドロ沼。私、ホンマに画家か?

ジョニーのお顔がこんなに難しいなんて…。普段、飽きるほど写真見てんだから、ばっちり私の脳細胞にインプットされてる筈だったのに、それは単なる錯覚だった…。だいたいジョニーのお顔は「ルネサンス絵画」なのよ。ところが肝心の私に「ルネサンス」する技量が無いっちゅうねん。

まずフェイスラインが難しい。
丸でもなく、四角でもなく、面長系なんだけど、あんまり長く描くと老け顔になってしまう。痩せてるから頬をコケさせようとすると、「げっそり病み上がり」に。かといってプクプクだと現在のヤグディンに近付く(ヤグ、ごめん。可愛いわよ)。ここで輪郭のデッサンだけで2時間かかる…。
次に難しいのが「目」。
おメメは大きいんだけど、ジョニーは「目まわり」が濃くない。サンデューなら濃いけどね。薄い目周りなのにマツ毛は長い。長いけどマツ毛にこだわって描いてると、思いきり少女マンガだ。あちゃちゃ。
うっすらアイシャドウをピンクで入れてみる(いつも写真ではピンクになっている)。何やら、あやしげなオ○マさんだ…。眉毛は濃くないけど、形はいいのでアッサリと(余りしつこく描いてるとゲーブルになる)。
鼻がまた問題。
顔で難しいのって、実は鼻だったりするの。リアルに描くと欧米人は鼻が高いので、「穴」までしっかり描くハメになる。でも、「穴」って実は一番描きたくないところなのよ。「あなたは鼻の穴が美しいですねえ」なんて言わないでしょ。ここをどう、みっともなく描くか…がツライ。少女マンガではたいてい、鼻の穴は省略されている。でも「ルネサンス絵画」したいなら鼻の穴は描かなくてはならない…。葛藤で苦しみ1時間かかる。
唇でっせ。くちびる。
ジョニーの唇は薄いように見えて、でも写真によっては意外と「ぽってり」だったりする。形の良い唇にまたピンクをうっすら乗せて…塗りすぎてまたオ○マさんになる。あわてて消す。少し口角を上げて「天使の微笑」を目指す。
顔面最大の難関が「お肌」なんですわ。
ジョニーはお肌がキレイなのでそれはいーんだけど、肌色がね…。白いけど「真っ白」にすると玉三郎系になる。んで、イエローオーカーとジョンブリアンとコーラルピンクをミックスして、ファンデーションを塗る。まだ「玉三郎」だ。まだ。まだ…。何回も塗り重ねると、またしてもサンデューの濃い顔になってしまうのでストップ。
鼻の脇にノーズシャドウを入れて、ジョニーの鼻の高さを出すのに苦戦。なんか生気の無さが気になって(全米の時みたいに青ざめている)、頬にまたピンクをさしてみる。頬紅入れすぎて、クーリックになりかける。あわててまた肌色のファンデを重ねる。
髪型は一番気にいってる全米の時の「クリンクリン」系を採用。パーマをあてすぎると「アフロ」になってしまうので慎重に。風になびかせたいのに、ジョニーは癖毛なのでうまくなびいてくれない。いや、癖毛まで再現せんでええっちゅうに。
ジョニー最大の特徴、「知的な広いおデコ」を前面に出すべきか否か30分悩む。本当は「若さ」を強調するのには、おデコ狭いほうがいいの。
結局、前髪を無造作にたらして「おデコは広いけど若いのよ」と主張してみる。黒と茶を足して、ブルネットにする。でもツヤが無いわ。ジョニー、ワカメ食ってね。

…ここまでで半日かかってしまった!
美貌の人って、実は描きにくいんだ…。どこも破綻がないから、かえって特徴をつかみにくいのよ。とかいって、要するに私に技量が無いだけの話。大昔、少女マンガ投稿がついに「Cクラス」で終わったのもうなずける…。
コメント (3)
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