上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

「氷艶」★

2017-08-27 | うぐいすよもやま日記
今ごろ新横浜では、フレンズ・オン・アイス千秋楽かな〜。
大ちゃん事(こと)やフィギュアスケート関連は、ちょっとお休みしてます。燃え尽き症候群かも(笑)。
でも今季はオリンピック・イヤーなんで、また秋から燃えますよ。波乱万丈のシーズンになりそうです。
今夜、BSプレミアムで「氷艶」の放映があります。
あの、歌舞伎とフィギュアスケートのコラボ公演が、早くもテレビで!
しかもなんでNHKのBSなんでしょうか。。。不思議だわ。NHKがからむとは予想外。
大ちゃんは勿論、荒川静香さんや鈴木明子ちゃん、織田君も出ます。必見〜!★
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永遠の懲罰★

2017-08-27 | うぐいすよもやま日記
さて録画してた「僕やり・6話」見ました。後半に来てズシンと重いターン。

犯人を名乗る別の男が現れ、パイセンは無罪放免に。
「自分たちは人殺しじゃなかった」喜びで4人は再び終結し、以前のように遊びまくる。でもビミョーに距離がある感じもします。
そしてなぜか菜摘先生から食事の誘いを受けたパイセン。
高級料亭での豪華な料理に舌鼓を打ちながら、モニターでパイセンのデート(?)を見守る4人。
先生はパイセンの父親に用があったのでした。。。やっぱりこの人の絡みが原作に無い大きなポイントなので、真犯人は菜摘先生かも。。。

再会カラオケを楽しみテンションの上がる4人は、屋上のフットサル練習場?で、「逃走中の面白エピソード暴露大会」に。
トビオはゲイのホームレス青年にレイプされる寸前だったことを暴露しますが、伊佐美の彼女である今宵ちゃんと同棲状態だったことは黙っています。まあそうだよね。。。
次にパイセンが「あの爆発、やっぱ俺らが犯人やで」と、告白してしまいます。
3人はボーゼン。
釈放された際に弁護士から「あなたのお父様が、別の男を犯人に仕立てて、あなたを救った」と聞いたのです。
ホームレスの人を買収して整形までして指名手配の似顔絵に似せて…ヒドイ話。
パイセンの父親って闇社会のドン(古田新太)らしいですが、どんだけ権力持ってるの。

「俺らが黙っておけば、真相は闇の中や」ということで、「闇の中〜、そーれ闇の中〜」と音頭を取りだすパイセン。これは、「大きな恐怖を押し込めるためにチャラける」行為に思える。
最初にマル、次に伊佐美が加わり、最後にトビオがおずおずと「闇の中音頭」に参加。
本当は同調したくないのに、いつも主体性の無いトビオ…性格が良く出てる。
ここだけでも不気味なのに、追い討ちをかけるように飯室刑事登場(なんで4人の集合場所わかったの?)。

飯室は全てを調べあげ、パイセンの父親が手を回したことも、4人のイタズラが爆破事件を招いたことも、そして警察の幹部と闇社会との癒着も、解っていたのでした。
いくら自分が真相を申し立てても、揉み消されるであろうこと。自分自身も消されるであろうことも。
そして、
「お前らは法では裁かれない。だが罪は消えない。これからの人生で、幸せを感じる時…恋人が出来た時、結婚した時、子供が生まれた時…そのたびに思い出す、罪を。人を殺したことを。一生、苦しめ!」
と言い放ち、亡くなった10人の写真を並べて立ち去るのでした。

いやこの大立ち回り、三浦翔平演じる飯室の迫力、素晴らしかったですね(;^_^A 見せ場でした。
刑罰を受ける方が辛いのか、「無罪のフリ」をして誰にも言えずに生きる方が辛いのか。。。なんとも重い「原罪」といいますか、地獄の底へ突き落とすかの様な飯室のセリフです。
これまで余り、罪を罪として実感してなかったような高校生たちが、初めてその重みを知った瞬間でした。
夜道、再び4人はバラバラになることを暗示させる別れ方。
学校に戻り、開き直るかのように明るく嘘をつきまくるマル。トビオを無視して別の友人とつるむ伊佐美。
トビオは、優しい家族や蓮子に囲まれ「そこそこ幸せな日常」を取り戻しますが、飯室の予言通り罪悪感は募り精神的にキテます。母の心尽くしの手料理を食べても吐いてしまう。
「幸せが気持ち悪い」という表現、上手いですねえ。この作者の感性、すごいわ。
マルのような図太さもなく、伊佐美のようにクールにふるまう強さもない。
トビオは「極々一般的な優柔不断な人」の象徴として描かれていて、その愚かさが自分自身ともダブるなあ。。。

楽しかったフットサル部の部室に、今はトビオ一人。
下校の音楽が流れる中、屋上から美しい夕焼けを見て。
衝動的に?いやある決意を持って?フェンスを越える。。。ということで次回はまあ、死んでないでしょうが(主人公は死なない笑)。どうなるんでしょう。
このお話、ほとんどドストエフスキーの「罪と罰」ばりの深さだなあ。もっともっと沢山の人に見て欲しいです。
製作側は、ここまでちゃんと原作のテーマを踏襲してアレンジ加えてボリュームも出して、「カンテレ、やる~!」。

それにしても、トビオの心情変化のバリエーションが多くて細かい!
おまけに「正義のヒーロー」でもなく「魅力的な悪役」でもないので、視聴者の共感も得にくいという(笑)。
ホントに「難しいのに美味しくない役」ですが、だからこそオファーされたんだろなあ★
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